「Pの刺激」ヘリベマルヲさんインタビュー

こんばんは、きんどるどうでしょうです。KindleDirectPublishing、いわゆる個人出版で活躍する著者へのインタビューをお送りする”KDP最前線”。勢いにのりたい第二回は、呪われた言葉が世界を染める アヴァンポップな黙示録「Pの刺激 - Punk is UnknowN Kicks -」を執筆した”ヘリベマルヲ”さんのインタビューを掲載します。

1212202

「Pの刺激 - Punk is UnknowN Kicks -」とは

「気づけば狂気のただ中にいて、染まるしかなかった」
本作は、人気インディーズ作家・ヘリベマルヲが送る呪いと狂気、そして妄執に魅入られたダークジュブナイル小説だ。過去、ある出版賞の最終選考まで残ったという本作は確かな筆力と緻密な構成で読む人の心をグイグイと惹きつける。もちろん、登場人物も全員クセモノぞろいだ。主人公・州辻郁夫(すつじ・いくお)はカルト教団集団自殺の生き残り。仕事で引き受けた家出少女・羅門椎奈(らもんしいな)は最年少茶川賞作家。そして胸が大きい。この二人が椎奈の祖父である「羅門生之介(らもんしょうのすけ)」の失踪の謎を追い、やがて世界を侵食する”ある”出来事が引き起こされます。原稿用紙およそ380枚の長編ミステリーが、あなたを悪夢に招待する。

ヘリベマルヲさんには、本作のセールスポイントや特にお気に入りのシーンなどを語っていただいた。

インタビュー with ヘリベマルオさん

――この作品を書いたキッカケを教えてください

書いたのは2005年です。
ウィリアム・ギブスン『パターン・レコグニション』のウェブを、現実の横丁に置き換えたらおもしろいんじゃないかと考えました。当時はまだインターネットを使ったことがなかったんです。ピンチョンやスティーヴ・エリクソンを読んでいて、自分なりのアヴァン・ポップ小説を書こうと思いました。
また当時、村上春樹さんがマジックリアリズムについて言及されていて、そのへんも意識しました。ガルシア=マルケスはまだ読んだことがなかったんですけどね。あとで『百年の孤独』を読んで、興奮しました。ほかに意識したのはマイケル・マーシャル・スミスとクリストファー・プリーストです。それからもちろん、ブコウスキー。とにかく沢山の引用から成り立ってる話です。
六年後に現実がこの小説を模倣したので、吐きそうになりました。
実際に起きてみれば違った部分もありましたけど。
小説作法的には、ハードボイルドの構造と恋愛小説の構造をミックスして、ダークファンタジーの文脈に仕立てました。読むときにはどうでもいい話ですね。
この小説のあたりから自伝的な要素を排除すべく努めるようになりました。
でも無理でしたね。

――たくさんの名作がヘリベマルヲさんを作ってきたのですね。本作は「K書店H大賞最終候補」作品とのことですが、過去の投稿歴などはありますか?

『Pの刺激』はG舎の新人賞でも最終でしたよ。落ちましたけど。おれの小説はどれも最低みっつの賞は落ちてます。『Pの刺激』なんか20くらいは落ちてるんじゃないですかね。昔の話なんでよく憶えてないですが。
当時、何人かの編集者さんがわざわざ東北の田舎町までいらして、
「こんな子ども騙しじゃなく、ちゃんとした大人の読み物を。若い女性の活躍する爽やかな青春小説とか」
と口々に言われたんで、たぶん彼らはおれのことがきらいなんだと思います。

――(笑)爽やかな青春小説がオトナの読み物ですか。売るにはダークファンタジーは客層が難しいですからね。…これまでたくさん書かれて来られたということですが、本作を書くうえで悩んだところは?

これだけのもの書いて本にならなかったらやる気なくすだろうな、ということです。

――たしかにこれだけの作品を書くのにエネルギーを使いますからね。執筆にかかった期間はどれくらいですか?

七年前のことなんで、忘れました。

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

おれの知るかぎり、読んだ女性はほとんど全員、悪夢を見ました。
男からそんな話は聞きません。なぜですかね。

――そりゃ、もちろん、男はタフじゃなきゃ生きていけませんから(笑)Kindleで出すにあたって困ったことはありますか?

米国流グローバリズムが鼻につくことです。

――『残念な聖戦』は以前インタビューした忌川さんも推されていました。私、気になります!みなさんインディーズ作家さんですね。では、Kindleで個人出版を目指すという方にアドバイスをお願いします

出版社の新人賞に出したほうがいいですよ。

――身も蓋もない(笑)もし、この本を紙で出したいという出版社が来たらどうしますか?

もう自分で出してます。BCCKSさんから。高いよ?

――税込1533円(送料別)で絶賛販売中!!…話し変わって、影響を受けた、もしくは好きな作家さんを5人教えてください

好きな女を五人選ぶのとおなじくらい難しいです。

――女に順位はつけられませんね。深いわあ。それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします

あなたの人生がうまくいくことを願ってる。

著者プロフィール

ヘリベマルヲ
ショートピースを愛する自称インディーズ作家。1975年仙台生まれ。
インディーズレーベルにて七冊の小説を刊行。代表作は『Pの刺激』。
アヴァンポップな作風を特徴とする。

人格OVER DRIVE
http://heribe-maruo.mond.jp/
ヘリベマルヲ(@ez_door)
https://twitter.com/ez_door

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