「ひとりぼっちのグルメ」忌川タツヤさんインタビュー

こんばんは、きんどるどうでしょうです。KindleDirectPublishing、いわゆる個人出版で活躍する著者へのインタビューをお送りする”KDP最前線”。記念すべき第一回となる今回は、KDPで連載という新ジャンル「ひとりぼっちのグルメ」を執筆した”忌川タツヤ”さんのインタビューを掲載します。
ひとりぼっちのグルメ

忌川タツヤ「ひとりぼっちのグルメ」

「ハローワークの帰り道、おれはモーレツにお腹がペコちゃんになった」
本作は、Kindle作家・忌川タツヤが、福岡のB級グルメを食べ歩く。自伝的エッセイだ。一応この物語は「フィクション」ということで、作者の惨憺たる現状とは…えーっと、そう無関係に飯を食べます。そして、この作品の最大の特徴は無料アップデート。不定期にではあるが、本作を購入することで第二話、第三話と無料で読めちゃうのだ。荒ぶるぜぇー、グラコロが荒ぶるゼェ!!
追記:2013/01/19現在 第03話まで収録されています。

忌川さんには、本作のセールスポイントや特にお気に入りのシーンなどを語っていただいた。

インタビュー with 忌川タツヤさん

――この作品を書いたキッカケを教えてください

「孤独のグルメ」(久住昌之・作谷口ジロー・画)が大好きで、漫画を読んで、妄想して、「Season1」のレンタルDVDを観て、また妄想して、返したあともHuluで何度も観て、さらに現在放映中の「Season2」を観ていて、松金よね子が出演している居酒屋の回を観た日のあとに眠れないくらい五郎ちゃん愛が収まらなくなって、とうとう「ひとりぼっちのグルメ」を書いてしまいました。

わたしは福岡市に住んでいます。とんこつラーメンや明太子だけでなく、個人経営の飲食店がやたらと多く、しかもハズレが少ないです。以前から福岡版「孤独のグルメ」は可能だよなー、誰か書いてくれないかなー、読みたいなーと思っていました。

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

主人公は無職です。ハローワーク通いの三十路男なのですが、その帰り道に外食店に寄るというのが基本的なストーリー展開です。
とっくの昔に失業手当てが切れており、カネも無いくせに旨そうな店を見つけるとつい足が向いてしまう。そんな食いしん坊の性(さが)や業(ごう)を描きました。

――作品を書くうえで悩んだところはありますか?

井之頭五郎に敬意を払いつつも、五郎ちゃん越えの名ゼリフを引き出すべく書いております。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

現在収録されている第01話は、3時間くらいで書きました。

――Kindleで出すにあたって困ったことはありますか?

特にありませんでした。第01話のみの収録ということもあり、出版申請して20時間でKindleストアでの販売が始まりました。(速すぎる事例。通常は48時間かかるので注意)

――電子書籍についてどう思われますか?

「Kindle Paperwhite」などの電書リーダーとセットで語られるべきものです。「紙書籍のような所有感が無いからダメだ」という意見がありますが、そうは思いません。
MP3ならば人間が聴き取れない不可聴域の周波数を収録した高ビットレートデータに付加価値が生じますし、画像ならばRAWデータにも同様のことが言えます。
EPUBやMOBIにおいても前述したような価値を提供できれば、デジタルな所有欲が大いに刺激されるはずです。記憶装置(HDD、SSD)の容量がビットデータによって満たされていくことに快感を覚える人は今後ますます増えるでしょう。

――Kindleで個人出版を目指す方にアドバイスをお願いします

KDP(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)は本当に簡単です。Amazonは「出版する」という行為を娯楽の域にまで高めることに成功しました。
KDPは本当に「無料」で自分の小説・マンガ・イラスト集・写真集・エッセイ・詩(ポエム)・俳句・短歌・川柳・日記などを、世界中のAmazonにて販売することができます。ブログを書いている人は、その記事でもいいのです。チラ裏でもいいのです。
1週間もあれば書ける分量のテキストデータや画像データがあるだけで、あとは無料ツールを使って、出版するために必要なものを作成するだけです。
儲かるか? という問いには「儲からない」と断言しておきます。ほとんどの人は、徒労に終わるでしょう。「出版」という行為を楽しめなければ、単に苦痛なだけだと思います。理由を述べます。
世界中の誰もがアクセスできるというKindleストアの環境は、裏を返して考えれば、そんな恵まれた状況にも関わらず誰にも買ってもらえないという状況を生み出すからです。本当は「無価値」ではないのに、0冊、良くて数冊しか売れないことによって世界中から無視されているような錯覚に陥ります。
ですからKDP(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)は気軽に始められますが、気軽に続けることはできません。楽しそうに見えるかもしれませんが、わたし自身も「無関心」のプレッシャーに押しつぶされそうになることが多々あります。

――それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします

「ひとりぼっちのグルメ」は連載形式の電子書籍です。全5話の予定なので、まとめて読みたい人は全話完結するまで待つのをオススメします。
ちなみに「グルメ」の収録内容はすべてブログで公開しているので、Kindleストアで買わなくても全話を読めます。応援していただけるなら、投げ銭感覚で買ってもらえるとうれしいです。
あ、土山しげる先生も大好きです。食キング!極道めし!

著者プロフィール

忌川タツヤ @imagawatatsuya
福岡市在住。Kindle作家。ジャンルは、ライトノベル。
忌川タツヤのKindleは友達さ!
http://d.hatena.ne.jp/timagawa/

ひとりぼっちのグルメ
 著:忌川タツヤ

価格:100円

働いていても、いなくても。万人に空腹はおとずれる。Kindle作家・忌川タツヤが、福岡のB級グルメを食べ歩く。自伝的エッセイ。

追記:12月26日現在第二章:中央区今泉の猫カフェ「キューリグ・ザ・ロフト」&生サバの刺身が公開されました。
アップデートの方法:忌川タツヤのKindleは友達さ「第02話を追加収録「ひとりぼっちのグルメ」Kindle本の内容が更新されました

また、忌川さんの作品がインディーズ作家さんを応援するキンドる速報さんでレビューもされているので合わせてチェックだ。

キンドる速報:言葉遊びに満ちたおふざけミステリ『絶対すくみず黙示録』その正体は? http://bookdi.gger.jp/archives/20360599.html

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