「demi」犬子蓮木さんインタビュー

こんばんは、きんどるどうでしょうです。KindleDirectPublishing、いわゆる個人出版で活躍する著者へのインタビューをお送りする”KDP最前線”。地球最後の日(笑)にお送りする第三回は、感情を欠落して生まれた亜人が人と触れ合うことで手に入れるものとは?
感情の詰まった物語「demi」を執筆した”犬子蓮木”さんのインタビューを掲載します。

demi - spring and autumn -

「demi – spring and autumn -,- winter and summer -」

「雪は綺麗?」僕はサラに尋ねる
感情を欠落させて作られた人間が、いくらかの人間達とふれあいながら生きていく二年間のうち春と秋、そして冬と夏の物語。それが「demi」だ。物語の冒頭、主人公・ポーラは自分の産みの親である博士から1つの仕事を引き受ける。
「私を殺し、庭にあけておいた穴に埋めて欲しい」
感情のない僕は淡々と仕事をこなし、そして博士を埋める。それは本当に僕に感情がないかの最後のテストだった。そうして、僕はただ生きていく。ほんのちょっとずつ人との関わりを持ちながら

犬子蓮木さんには、本作のセールスポイントや特にお気に入りのシーンなどを語っていただいた。

インタビュー with 犬子蓮木さん

――この作品を書いたキッカケを教えてください

ジャンルなどがわかりやすければどこかの新人賞になど出しますが、ライトノベルほど明るくはなく、純文学ほど重くもなくエンタメというほど楽しくもない、だけど興味深い。
そんな話を思いついてしまったのでいずれKidleでのセルフパブリッシングが日本にも来るだろうとそれを狙って書き始めました。

――Kindleストアの開始にあわせて周到な準備をされてきたのですね。素晴らしいです。作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

主人公は感情のない人間です。
そんな彼の視点から見た世界は現実の日常とも既存のフィクションとも離れたおかしな世界だと感じられるかもしれません。
そんな今までに味わったことのない「ハッ」となるような一瞬を感じていただければ嬉しいです。

――感情の無い人が見る世界。たしかに感情を持つ我々は不合理ですからね。本作を書くうえで悩んだところは?

残酷とまで行くかはわかりませんが、人によっては酷いと思えるような部分や考えがたまによくぽろぽろ散見しています。
そこがある種のおもしろさであると思って書いてはいるのですが、合わない人が確実にいるだろうこともわかっているので、そういった点のバランスについてはいつも悩みます。合う人にはすごい合うのかなとは期待してます。

――ええ、衝撃の冒頭ですからね。執筆にかかった期間はどれくらいですか?

上に書いた通り最初からKindleで出すことを狙って二年前の年末年始ぐらいから少しずつ、休んだり書いたり、他のを書いたりして進めてきました。
正味でかかった日数で言えば二ヶ月弱程度だと思います。その間にKindleストアがやってくるという日経のニュースを三回ぐらい見た気がします(笑)

――ようやく狼がきたわけですね(笑)満を持しての登場ですが、Kindleで出すにあたって困ったことはありますか?

表紙が作れません!
小説はまだなんとかなっていると少しぐらい自信もなくはないですが表紙はまったく別の能力が必要なので大変困っています。

――表紙で困っている方は多そうですね。手にとってもらうためには大事な部分ですし。それではオススメのKindle本を3冊教えてください

買っては積みを繰り返していますが、
・まほろば著者:くまっこさん
・セルフパブリッシング狂時代 著者:佐々木 大輔 さん
・プラネテス 著者:幸村 誠さん
などを読んでおもしろく感じました。
KDPでない著者には「さん」を付けなくて良さそうな感覚が一瞬走りましたが、やっぱりまだ壁を感じているのでしょうね。
「セルフパブリッシング狂時代」はシェア機能を使って読んだので、感想の断片がAmazonのSNS的なものにあがっています。

――それぞれ表紙に力を感じる作品ですね。たしかに商業著者と個人著者の壁は大きそうです。もし、表紙を新しくするなら、どんなイラストレーターさんにお願いしたいですか?

武本糸会先生の絵が大好きです。子供の笑顔や動物のやわらかい毛の感触が感じられるようなあの絵は大変素晴らしいです。サイン会に行って目の前ですばやく描かれる姿を見たときの感動は言葉にできません。

――それでは、小説を書こうと思ったキッカケはなんですか?

理系の大学生だったときに数学から逃避するような感覚で小説読みたい熱が燃え上がったときがありました。
1年で150冊ぐらいエンタメ系の小説や気に入った作家のエッセイを読み、その中に東野圭吾先生の本があり、とてもおもしろいなと感じたのですが、もっと気になったのは失礼ながらに
「理系でも小説って書けるんだ!」でした。
小説とは早稲田の文学部などを出た人が書くものだと思ってたのでそこで意識が代わりました。

――そのチャレンジ精神が素晴らしい。理系文系かかわず、小説は誰にでも開かれています。KDPがもっと盛り上がってくれば面白いですね。では、読みふけられたとのことですが影響を受けた、もしくは好きな作家さんを5人教えてください

5人となると選べないのですが、上記の東野圭吾先生の次に
「また理系作家がいいな」と気楽に読み始めた森博嗣先生を今ではとても尊敬しています。講演会にも行きました。
別のイベントに行って五分ぐらいタイマンで話しをさせてもらったときはとても感動しました。
私の書く作品は森博嗣先生に遠く及びませんが、影響は多大に受けています。
森博嗣先生の書かれるような鋭く綺麗な話を書きたいといつも願って目指しています。

――それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします

つたない作品かも知れませんが、普通ではない作品を目指して書きました。
既存のおもしろく安定感があり、泣くシーンや白熱するシーンがしっかりと用意されているものにちょっと飽きて来た方、試しに読んでもらえればもしかしたらすごい合う可能性があります。
上巻は25日まで無料ですのでこの機会にどうぞよろしくお願いします。

著者プロフィール

犬子蓮木(@sleeping_husky
mail:sleeping.small.husky@gmail.com (※スパム対策で@は大文字にしています)
森博嗣先生と漫画と犬や猫や動物なんかが大好きなアマチュア小説家。
twitterやGoogle+のコミュニティ「電子書籍Lovers」などにちらちら現れます。
灯台杜と緑の少年
http://blog.livedoor.jp/lotus_tree/

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