「えろげ屋のむすめさん」を執筆した鈴木フルーツさんにインタビュー

こんばんわ、きんどるどうでしょうです。

いま話題、もしくはこれから話題になるであろうKindle作家にインタビューするKDP最前線。今夜はその第96回。

アダルトゲーム業界をテーマにlivedoorブログで大好評連載していた4コママンガ「えろげ屋のむすめさん」を執筆した鈴木フルーツさんです。

鈴木フルーツさんには本作執筆のキッカケやオススメのポイントをなどを語っていただきました。さぁ、いったいどんなお話が聞けるのでしょうか。

えろげ屋のむすめさん

アダルトゲーム開発会社は天国か地獄か? ゲーム開発者系女子たちが織りなす日常4コママンガ。 89P全ページ、フルカラーで完全収録!
livedoorデイリー4コマで掲載された自重しないネタの数々!「誌面では無理!」と雑誌編集に指摘されたネタもフル掲載。
新人CGスタッフと、人気原画師、社長兼ライターが繰り広げる業界女子トークと、ちょっぴり成長物語。業界不況もなんのその!エロゲ女子は今日も元気です!
価格:480円
評価:最初のレビューをお待ちしています
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インタビュー with 鈴木フルーツさん

――この作品を書いたキッカケを教えてください

「自重しないゲーム業界漫画、女子多め」というコンセプトのweb4コマ連載作でした。女の子の掛合いと業界話でヒキをがっちり固めた意欲作。
それまでは、地味目の作風が自分でも性にあっていると思っていたので、自分の引き出しを増やす挑戦でもありました。

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

キャラ同士のかけあいの情報量の多さと、強引かつスピード感を心掛けた下ネタです。
自身のゲームメーカー勤務経験と、担当さんのアダルトゲームメーカー勤務経験からネタをピックアップ。
ゲームに関する様々な事柄を、キャラごとの視点から分析してネタに織り交ぜていて、業界ネタとしてそれなりに読み応えのある内容になっているんじゃないかと思います。
各話ごとの表紙カットもいろんな意味で力を入れました

――作品を書くうえで悩んだところは?

web掲載作だったのでページビューがかなり重要視される連載でしたが、その数値は好調だったので作品は思う存分ノッて作れました。
その分作画にはかなり試行錯誤していて、特にカラー着色作業に時間がかかってしまうのには最後まで悩みました。

――主人公やその他キャラクターが生まれた経緯やエピソードをお聞かせください

「天才肌の先輩」「コツコツタイプでいじられ役の部下」を主軸に、営業や経営の話ができる社長、マニアでマイペースなプログラマと、最初に登場したキャラクター4人だけで話がどんどん回転するように設定しました。
実際にどのキャラも本当にいい感じに動いてくれて、それは今も楽しい記憶です。

――特にお気に入りのシーンはどこですか?

基本女の子だらけの開発員の中に、一人だけの「ケン」というプログラマーがいます。
連載中盤から彼がどんどん付加設定を持って一人歩きし始め、最終的には影の主役レベルになるまでの過程が、描いていてとても楽しかったです。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

週一更新ペースで、連載期間は一年半ほどでした。一作あたり作画に6~8時間はかかっていたと思います。

――本作の執筆中に起きた印象的な出来事はありますか?

執筆中ではなく連載が終わった後ですが、だいぶ進んだ単行本化の話が立ち消えした件は未だに印象深いです。

――今熱中しているものはなんですか?

今更ながら初音ミクはじめボーカロイド曲にハマって聴き込んでいます。livetuneさん、八王子Pさん、bakerさんの曲が好きです。

――電子書籍についてどう思われますか?

以前からいくつかのサービスで電子書籍を購入していましたが、置き場所を取らない、読みたいと思った時にすぐ読めるのはやはりとても便利です。
そもそも本棚がぎっしり埋まっていて、どれから処分するか困っているような状況において購入のハードルがぐっと下がります。たいてい紙より安いのもいいです。
ただ、電子書籍が完全に紙の本に置き換わる事はないとも思っています。本の閲覧性の高さ、モノとしての存在感はやはりデータには置き換わらない。けど、「もっと読みたいし所有したいが置き場所がない」というマンガファンには、ぐっとメリットがある形態、という感じです。

――Kindle で出すにあたって困ったことはありますか?

ロイヤリティの支払いが米国amazonため、米国で源泉徴収されてしまうのを回避する手続きが大変です。
現在進行形で申請中です。振り込み処理を停止申請する事で課税も先送りする、という逃げ道はあるものの、そもそもの処理に手間も時間もかかるし。
心理的なハードルは非常に高いように感じます。amazonの仕組みの方がもうちょっと簡単になってくれればいいのですが。

――ダイレクト文藝マガジンの表紙イラストなどを書かれておりますが、個人の表紙イラスト制作などをお願いすることはできますか?

イラストレーションもやってます作風サンプルこちら
ご依頼の作風によって制作期間と経費もだいぶ変わって来るので、そこも含めてご相談下さい

――Kindle で個人出版を目指す方にアドバイスをお願いします

結論から言うと「イイこと面倒なこと両方あるが、コンテンツがあるならやる価値はある!」です。漫画の電子出版の場合、大きく2つのパターンがあると思います。
・同人誌として、コミケ、コミティアなどの即売会で一度発表したものの電子化
・商業誌やwebなど、何らかの形で一度稿料が発生しているが、単行本が出なかった作品
(または、単行本が出たが、時間が経過して権利が作家に戻ってきている作品)
最初からkindle出版をターゲットにした漫画はまだあまり数がない感じです。
個人サイト、pixivなどで発表していた作品のまとめなども今後増えていくと思いますが、これらはあえて作家が自力でkindleにまとめる電子化のメリットが少なく(もともと無料公開なので)、作家さんのkindle化へのモチベーションも(まだ)低いかなと思っています。
とにかく多くの人に読んでもらいたい
という場合は99円設定にするなり、無料キャンペーンを行うなど、拡散に向けて迷いなく手が打てると思いますが、かけた時間に少しでも見合う戻りを求めた場合、途端にたくさんの迷いが発生すると思います。商業コミックや同人誌でつけた値段から極端に下がってしまうと、本を買ってくれた元々の読者さんに申し訳ない気持ちもあります。
しかも、源泉税に関連する手続きとか非常に面倒くさい。それらの手間は少なからず創作意欲とも連動すると思うので、作家さんによっては個人でKDPとにらめっこするより、数ある電子出版肩代わりサイト(マンガゲット、マンガごっちゃ、ニコニコ静画など)や、電子版対応の同人誌委託サイトを頼りにする方が話が早くて便利かもしれない…というのが、現状の率直な感想です。
それでも、最大マージン7割の手応え感はかなり強いし、電子化の面倒さも最初のハードルさえ超えれば、そのあとはかなり簡単だと思います。(しずむちゃんsweetsは電子化作業30分ぐらいです)
同人誌は「それを好んで読みに来る人がいる場」がありますが、amazonは意外とそうではない。でも客層の間口はかなり広い。そこで自分の作品を発表する経験の濃さがあります。
作家自信が営業や編集作業を体験する事で、自分の可能性と限界の両方を知ることができます。興味がある人なら、スタートダッシュ効果もある今が最初のチャンス!と思います。

――今後、どういった作品を発表していきたいですか?

しずむちゃんの新作はぜひ作りたいと思っています。後は個人誌のアイドルがテーマの創作本続編も。
とりあえず同人誌作りすぎて膨らんだ借金を返済したいです。

――それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします

基本的にはフルタイムフリーターしつつの創作屋です。
時々商業誌にいたりもすると思うので長くて細い目で見守って頂ければと思います。

著者プロフィール

鈴木フルーツ Twitter @icirou
福島出身。
ゲーム会社とweb会社とソーシャルゲーム会社を渡り歩いて働いています。
サイト http://icirou.com
作品代表作
ひなちゃんは家族のことで悩んでます・集英社アオハル掲載
この町のハテ・芳文社連載
タロライフ・livedoor連載
えろげ屋のむすめさん・livedoor連載
非実在少女しずむちゃん

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