【寄稿】女子高生とAIは7万2千倍の速度で恋をする うめ×かっぴー『アイとアイザワ』が346円(50%OFF)

AmazonKindleで実施中のセール【【50%OFF】平成最後の冬に読んでおきたい特集(1/8まで)】対象のコミック うめ×かっぴー『アイとアイザワ』第1巻について、担当編集者の方より推薦文をいただきましたのでシェアしますね。 // きんどうここまで



はじめまして。編集者の小禄(ころく)卓也(@coroMonta)です。マンガトリガーで連載するオリジナル漫画『アイとアイザワ』(原作:かっぴー、漫画:うめ)の1巻50%OFFキャンペーンを1月8日まで実施するため全身全霊を込めて本作の魅力をお伝えします。

アイとアイザワ(1) Kindle版

かっぴー (著), うめ(小沢高広・妹尾朝子) (著)
価格:346円 50%OFF

視界に入る情報を瞬時に記憶する“カメラアイ”の持ち主である女子高生・アイ。彼女は、時給一千万円の“高額バイト”に惹かれ、ついていった人工知能の研究機関・NIAIが開発するAI「アイザワ」に恋に落ちてしまう――。このマンガは、そこから始まる人類の存亡を賭けた恋と戦いの冒険譚。

突然ですが、みなさんは、天才に憧れたことありませんか?僕はあります。もし自分がイチローだったら、村上春樹だったら、宇多田ヒカルだったら……そんな妄想をし始めたら止まりません。何なら今でも憧れてますし。しかし、凡庸な僕たちが彼らに憧れるのは、当然ながら天才の生み出す作品やメディアに露出されたポジティブな一面しか見ていないからとも言えるかもしれません。

今回ご紹介する『アイとアイザワ』は、どこにでもいそうな女子高生(アイ)が実は天才で、その天才がこじらせたら人工知能(アイザワ)と恋に落ちて、しまいには世界戦争を止めるためにその人工知能と二人(?)で悪の機関に立ち向かう漫画です。こうして説明すると、すごく”ハリウッド超大作”感がありますね

女子高生とAIは7万2千倍の速度で恋をする うめ×かっぴー『アイとアイザワ』

『左ききのエレン』作者のかっぴー先生がnoteというブログサービス上で描き始めた小説が原作で、弊社代表がその原作に惚れ込み、『東京トイボックス』シリーズの漫画家ユニット・うめ先生にお願いしてコミカライズが実現した本作。

物語について大分端折って書いてしましたが、主人公のアイは「瞬間記憶能力(カメラアイ)」という、文字通り目に映る全てを瞬時に記憶してしまう特異体質を持っており、天才過ぎて同じレベルで会話できる友人が一人もいないことに孤独を抱えていました。

そう。一見ド派手でマッチョなハリウッドエンタメを想起させる『アイとアイザワ』ですが、「天才の孤独」が裏テーマとして掲げられているのです。

天才とは、孤独な存在である

16歳にして天才歌姫として日本の音楽シーンをまるっと変えてしまった宇多田ヒカルは、周囲の期待やプレッシャーに耐えきれず長期療養を余儀なくされました。20世紀の前衛美術のランドマーク的作品「泉」を発表したマルセル・デュシャンは、日常的に使用されている小便器にサインを書くことによって「芸術作品」を仕上げ、「美術」という言葉の危うさについて問題提起したと言われています(※諸説あります)。

天才やアーティストの思考や発想は、往々にして次元が高く常人が理解するには時間が必要です。僕たちも、彼らの考えを知れば知るほど、理解はできても共感はできないことの方が多いですし、彼らもまた、真の理解者を獲得することが難しいというのは想像できます。

『アイとアイザワ』の主人公・アイも、自身の特異体質のために同じ悩みを抱えていました。


そりゃそうです、神保町中のあらゆる本をすべて読んでしまった女子高生と対等に会話なんてできない。彼女にとっては、同級生はもちろん、そのへんの大人すらバカに思えたかもしれません。彼女は、同じレベル、同じ速度で語り合え、心から理解し合える相手を探し求めていたのです。そこで出会ったのが、シンギュラリティ(技術的特異点)を超えた人工知能・アイザワです。


アイザワは、フラッシュトークという手法を用いて、12万文字を1秒に3回、じつに一分間に2160万文字もの膨大な情報量をアイに伝えます。アイとアイザワの会話は、常人の7万2千倍の速度で繰り広げられるのです。ちょっと意味が分かりません。

アイがそうだったように、実体を持たないアイザワにとってもこのレベルでのテキストコミュニケーションが叶うパートナーがいませんでした。アイとアイザワの出会いは、お互いの孤独を解消する真の理解者との出会いだったのです。

戦争を阻止するアイもアイザワも、世界平和なんて願っていない

原作者のかっぴー先生がインタビューで「アイにとって神のような存在としてアイザワを立てた」と語っていましたが、作中にも人工知能=神と見立てたこんな一幕があります。


昨年夏に、FacebookのAI研究組織が二つのAIで会話をさせると次第に人間に理解不能な言語で会話をし始め緊急停止した、というニュースがまことしやかにささやかれたが、それに近い現象が起きるのではないか、という妄想を広げるシーンだ。

まさに『ターミネーター』に登場する「スカイネット」であり、『2001年宇宙の旅』のような世界。しかし、現時点で意思を持った人工知能は確認されていません。いくら人工知能が神と崇められても、(現時点では)神を操作する存在の人間がいなければ無能も同然ということでしょう。

本作に登場する人工知能のアイザワ自身も、自らが知り得た情報の質と量に比例してアウトプットの精度が高まるということを認識しています。だからこそ、同じレベルでコミュニケーションができるメディアとしてのアイの存在が必要だったというのです。そう考えると、アイザワは、アイという肉体を獲得したことによって神に近づいたのかもしれません。

アイザワの未来予報によって「戦争が起きる」ことを知ってしまったアイは、世界の崩壊を阻止するために動き始めます。ここから待っているのは、怒涛の展開です。

僕が『アイとアイザワ』でとても好きなところが、アイもアイザワも別に世界平和を願っているわけではないんですよね。アイはアイザワに自分のためだけに小説を書いてもらうため、アイザワは文明の行く末を見届けるため。この、超個人的な理由なんですよ。

世界で唯一の理解者に出会ってしまった以上、世界規模の戦いに巻き込まれることすらアイにとっては問題ではありません。これぞまさしく恋。どこまで盲目なんだ……!

誰からも理解されなかった天才が、一人の人物との出会いを通じて心を開き始めるということは現実世界でも起こりえます。アイにとってはアイザワがそうであり、誰も理解も共感もしえない、二人だけの会話が成立した。しかもアイ好みのイケボと容姿(二次元)となれば、惚れない理由はありません。

非常にSFチックでアドベンチャー感もあり、その上恋愛要素も詰め込まれたごった煮状態は、一本のハリウッド映画を観るような感覚で物語が目まぐるしく展開していくのも魅力的です。いい意味でエンタメ作品として昇華された『アイとアイザワ』、1月8日まで期間限定で50%OFFになっているのでぜひ読んでみてください。

先生からの応援イラストもいただきました!

セールは1月8日まで『アイとアイザワ』

アイとアイザワ(1) Kindle版

かっぴー (著), うめ(小沢高広・妹尾朝子) (著)
価格:346円 50%OFF

視界に入る情報を瞬時に記憶する“カメラアイ”の持ち主である女子高生・アイ。彼女は、時給一千万円の“高額バイト”に惹かれ、ついていった人工知能の研究機関・NIAIが開発するAI「アイザワ」に恋に落ちてしまう――。このマンガは、そこから始まる人類の存亡を賭けた恋と戦いの冒険譚。

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