圧倒的ブランド力を身につけて「参った。あいつには勝てない」と思わせる5つの手段

1307271こくぼしんじです。前回、1度だけ読者さんからの指摘に補足しましたが、今回は本題である”KDP作家として圧倒的なカリスマやブランドを作る”ための継続の重要性に戻ります。
「あなた自身に『おみこし理論』を発動させる4つのステップ」――ステップ3『継続(断行)』。確か主な内容は以下の通りでした。
1)いかに仲間と共に活動のスケールを拡大し、ファンを増やすか。(第6回
2)いかに仲間やファンを幻滅させないか。記憶や話題に残り続けるか。(第6回
3)いかに後続の追随を断ち切るか。
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なんかちょっとネタバレしちゃってますけど、最後に残った3)についてのお話が今回の主な内容です。では、行ってみましょうか!
これまでのあなたも神になれるはこちらから

「継続」だけでは圧倒的な存在になれない

第6~7回までは、カリスマやブランドを目指す上で必要な「継続性」について語ってきました。確かに継続することで人なりモノなりサービスは一定のブランド力を持てるようになるのですが……。実は、究極レベルのブランドを得ようと考えると、継続だけでは足りません。
ステップ3『継続(断行)』という形で、何の解説もせずくっつけてきた「断行」という言葉が、ここで初めて意味を持ちます。つまり、続けるのはもちろんのこと、この先では、続ける過程でいかに多くの「困難」や「危機」を乗り越えられるかが問われます

「後続」とは、敵やライバルだけではない。

いきなりですが、今回のお話でいちばん大事な部分です。今まで、仲間やファンは「大事な味方」としてしか語ってこなかったと思います。けれどこの、「いかに後続の追随を断ち切るか」を考える際に限っては、少しだけ意味合いが異なります
あなたの作品が『神』なりブランドとして他を圧倒する過程において……最終的に突き放さなくてはいけない相手は、実をいうとライバルや商売敵以上に「味方の幹部クラス」です。
もちろん、仲間すらも敵と見ろという意味ではないですよ。ただ、行動開始当初からの仲間や一番弟子といった味方の幹部クラスというのは、優秀であればあるほど、あなたのいちばんすぐ近くで「やり方」をしっかり観察&研究しています。
そんな彼らの中に、あなたにとって代わりたいと考えている人が誰もいないとでも……? という話。必ずしもその際のやり方が敵対的であるかどうかはともかく、現実的には、いつの日かあなたを横から抜き去る可能性が最も高い相手なんです

「アイツには勝てない」と思わせるコトが肝心。

こうしたライバルやら、ギラギラした身内の追随に抗するには、究極のところ5つしか方法がありません。

後続やライバルを突き放す、5つの代表的手段

1)大きくなる前に「潰す」
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冗談めかしてますけど、善悪を抜きにすればコレも1つの立派な手段。
ただ分かってると思いますけど、日本でコレやったら捕まって終わりです。また、対象が自分の部下であれば、資金や役職を取り上げたりして力を奪うこともできますが……。この場合、あなたに見限られた部下が敵側に寝返ったり、苦労の末に独立して力を取り戻したりして、より面倒な事態になることも十分あり得ます。
まあ、あなた自身がヤクザでもない限り、リスクと効果を比べた場合には「まったく見合わない」手段なので、考えない方がいいでしょう。

2)ライバルを買収/あるいは部下を形だけ独立させて「取り込む」。
これは4つのうち、可能であればもっとも平和的な手段。敵を潰すのではなく、合法的な手段(買収など)で取り込むというやり方です。あるいは優秀な人材を見つけたら資金やインフラを貸与して独立させ、自由にやらせる。その一方で資本関係ではガッチリ頭を押さえるというワケです。
まあ、そもそも資本を持ってないオレのような人間には関係ないやり方ですけど(笑)。

3)あなたを師とする「師弟関係を結ぶ」。
先生と生徒、師匠と弟子といった師弟関係は人間関係の中でもかなり強固な部類です。一度結んでしまうと、たとえ後で袂を分かったとしても、その履歴や記憶、恩といった感情は絶対に消えませんから。それゆえに、あなたが実力なりノウハウを披露して、味方やライバルを実質的な「教え子」「弟子」扱いにできれば、彼らへの影響力はかなり安定します。
ただし、師としての立ち位置を選ぶ場合、弟子や教え子がいつかあなたを追い抜くことについては前向きに認める必要があります。そうでないと、優秀な人ほどあなたの下には集まりません。
また、この手段を選ぶなら、いっそ自己のブランディングも諦めてひたすら「良き師」であることに徹した方がいいとも。輩出実績や教え子からの尊敬、感謝が集まれば、再びあなたにも光が当たるのですから。そっちに賭ける方が前向きというか。
教え子が自分以上の存在として伸びていくことにいちいち嫉妬を感じないだけの、度量のある人のみが選べる選択肢です。

4)早期にまとまった地位や成果を確立し、敵対しても勝てないと「諦めさせる」。
これも比較的平和なやり方です。というか、KDP作家さんや徒手空拳から何かを始める人がライバルを突き放すために選べる手段は、実質的にコレしかないです。
簡単に言えば、あなたが24時間寝る間も惜しんで打ち込んでいる姿、そうした努力の末に築いた「圧倒的な成果」を見せつけることで、この人にはかなわないと思わせるってコト。
KDP作家さんなら当然、試行錯誤の末に名作を書き上げ、ライバルに「この作品より面白いモノは書けない……!」と思わせるのが、王道かつもっとも有効な手段になるでしょう。

5)???
本記事の後半で述べます。

イケイケのビジネスマンが全国展開を急ぐ「真の意味」とは?

4)についての好例となるのが、いわゆる外食産業。

よく、外食産業なんかだと、1つでも売れる看板メニューが出来たら、一気に店舗を何百店にも増やして全国展開するじゃないですか。フツーに客として眺めてると「そんなに急いでどこへ行く?」って感じですけど、実はアレも同じ理屈。
要は、一刻も早く当該ジャンルでの全国No.1なりデファクトスタンダードの座を獲得し、市場を「制圧する」必要があるんです。彼らには。
何しろそうしないと、さんざんな結果になる世界だから。(事業を)ゆっくり着実に育てようなんて思ってると、同業のライバルが雨後の竹の子のように現れるは、身内から「この程度ならオレにもできる!」と思い上がったヤツが出て組織を割られるはで。そうやってライバルが乱立し、すぐ仁義なき価格競争へと巻き込まれるんです。

もっとわかりやすい例は「ここ」だったりして……

ま、4)について加えるなら、他の何よりも分かりやすい例は、オレもお世話になっているこのKDP情報サイト「きんどるどうでしょう」だと思います。
サイト設立当初から「KDPの著者さん100人にインタビューする」とぶち上げ、それこそ寝る間も惜しんで約束通りに目標を達成した結果……。おそらく――あくまでオレの目から見てですが――KDP情報サイトとしては1人勝ちにも近い状態になっているかと。
いわゆるKDP本のレビューサイトであれば、このサイトの開設当初から他にも存在していました。おそらく管理人のzonさん的には「その一歩上を行こう」と考え、実際に著者さんとの接触を必要とするインタビューに踏み切ったんじゃないでしょうか。
今さら、同じコトを誰も真似しないですよね。真似するコト自体が面倒だし、真似したところで同じような結果にはならないと分かってるでしょうから。
既存のライバルよりも1つ上を行く発想で物事を始め、他の収入源や睡眠時間を削る覚悟で断行。その結果が出さえすれば、ライバルや後発組は追いつけ追い越せしようという発想すら持てなくなる……。これが上述した「4)諦めさせる」の意味です。

5)死や破滅の危機を何度も乗り越え「崇拝させる」。

「5つの手段」のうち最後に残したのが、最も『あな神』らしい手段です(笑)。「リアル世界でマンガの主人公みたいな生き方を断行し、見事に生き残れれば『神』扱いされます」……というか。
このやり方のまさに「核」となるのが、前の連載『それゆけ!ライターズ』から何度提示しているか分からない「シングルスタンダード」です。
「で、死や破滅の危機なんて、いつ起こるの?」
記事を読んでいる段階ではまだ現実味がないかも知れませんが、このシングルスタンダードを常に意識して生きていくと、友達や財産、生活基盤を失うような危機はすぐにでも降り掛かってくるようになります。

「シングルスタンダード」が生む、波瀾万丈人生とは?

「シングルスタンダード」とは、あらかじめ自分で決めた1つの原則やルールを、すべてのケースに対し例外なく適用すること。
たとえば「タバコのポイ捨てしてるヤツがいたら、そいつを即座に殴る!」と決めたら、もう相手は選べません。弱そうなオッサンだろうと、暴走族の集団だろうと、タバコのポイ捨てを見つけ次第、殴るしかなく。それこそ相手がヤクザでも政治家でも自動小銃を構えた軍隊でも、同じように殴れなくてはいけません。
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これがシングルスタンダード(笑)。
弱そうなヤツなら殴れるけど、ちょっと怖そうな人にはビビるというなら、それは「ダブルスタンダード」。いわゆるフツーの人の生き方であり、『神』やカリスマ、ブランドという特別な存在になる道からは完全に離れてしまいます。

KDP作家として貫くシングルスタンダードの生き様

たとえば、KDP作家さんが「何があっても書き続ける」というシングルスタンダードを貫いた場合……大まかですけど、こんな感じですかね。
・普段の仕事と両立できなくなっても?「構わん。書く」
・会社にいられなくなっても?「辞職願を書く」
・生活費なくなっても?「金は書いて稼ぐ」
・孫の顔見せてくれと親に泣き付かれても?「書いてビッグになってからね」
・大事な人に、夢か私か選べと言われても?「前者。バイバイ」
人によって細かい違いはあるでしょうけど、たかが「書く」というだけでも、それをシングルスタンダード的な愚直さで実行しようと思うと、いろいろ覚悟を試されるワケです。
こうした道を突き進む過程でいろんなモノを失えば失うほど、あなたが「作家」であるコトは次第次第に認知されていきます。
むろん、別にダブルスタンダードな生き方そのものが悪いなんてコトは絶対にありません。ただ、特別な存在になろうと思うのであれば、ダブルスタンダードでは辻褄が合わないってコト。誰もがこんな生き方をすべきだなんて、間違っても思ってないんで。
ちなみに、このシングルスタンダードをリアル世界で本当に実行しちゃってる「現人神」もいて。誰あろう、この方です。(↓)
1307271c ※写真はWikipediaコモンズより引用。

芸人の江頭2:50は、いろいろ失ってるからこそ『神』である

こう言ってしまうとドーン教信者の皆さんから反発がありそうですけど……。
ぶっちゃけ、エガちゃんって、別に芸単体がものすごく面白いという理由でカリスマだの『神』だのになってるワケじゃないと思うんです。
何を隠そう、オレもドーン教信者ですから、当然オレの中でエガちゃんは『神』なんですけど。それでも彼が何をもって『神』であるかと言ったら……やっぱり芸よりも、笑いのために身体を張ってる「生き様」の部分じゃないかと。
・トルコに行って全裸になった、ポリスに捕まり国際問題。
・橋田壽賀子に本気でキスして「笑っていいとも」出入り禁止。
・食い物なくて塩があった。塩を食べて死にそうになった。
・バイアグラを何粒も一気飲みして死にそうになった。
・北朝鮮で「なんでだろう~♪」を歌い、当局に連行された(政治体制に疑問を抱いていると判断されたそうですw)。

こういう数々の「伝説」が、バカバカしくも見る者の心を揺さぶらずにおかないというか。絶対に他の人じゃ真似できない以上、もう讃え、憧れるしかないというか。
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『あな神』の結論……みんな、エガちゃんになろうぜ!!(半分本気、半分ウソ)

おわりに

さて、いっそこれで『あな神』そのものを完結してもいいぐらい、結論めいたコト書いちゃいましたけど。ひとつだけ。
お笑いの世界でシングルスタンダードをやると、その行き着く先はエガちゃんや横山やすしといったいわゆる「破滅型芸人」になるかと思います。これだけ見るとあんまり燃えてこないというか、わざわざ目指したいとは思えないかも知れませんが……。ジャンルが変わるとまた違うんです。
たとえば、教育の世界で死ぬまでシングルスタンダードを貫くと、行き着く先は吉田松陰だったりします。まあ、彼も「貫きすぎた」ばかりに安政の大獄で処刑されていますけど。こっちだったら、目指す人がフツーにいてもおかしくないと思うんですよね。
ま、皆さん各自でそれぞれのジャンルに応用してみてください。いずれにせよ「シングルスタンダード」は対象を神格化させるのに必須。困難な道であるがゆえに、乗り越えさえすればその過程が圧倒的なブランドやカリスマ性となります。
次回からは最終となるステップ4『感謝』の話になります。ではまた!

この記事を書いた人

本名:小久保真司(こくぼしんじ)
1974.10.12.うまれ。
東京都台東区の山谷地区出身。慶応義塾大学総合政策学部を卒業後、専門学校や声優養成所の事務員として働きながら漫画原作者に師事し、シナリオライターに。コンビニ向けのペーパーバック漫画やゲームのシナリオライターとして活動する。現在は通常のライター業も請けつつ、KDPでオリジナル作品を発表中。他に、自分と同じKDP作家を支援する活動も行なっています。
→『きんぷれ!』(http://kin-pre.com
Kindle本「DISTANCE (がんばれ!アクターズ戯曲シリーズ)」好評発売中

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