「大東京共和国の一日」杉崎淳さんにインタビュー

こんばんは、きんどるどうでしょうです。KindleDirectPublishing、いわゆる個人出版で活躍する著者へのインタビューをお送りする”KDP最前線”。第60回は、「大東京共和国の一日」を執筆した”杉崎淳”さんのインタビューを掲載します。

大東京共和国の一日

杉崎淳「大東京共和国の一日」

北関東地方の盆地に傲然と居座る小国家、大東京共和国。この独裁国家では、全てが不愉快で、全てが狂っている。日本国から招聘された精神科医である「俺」は、憂鬱な朝をまた迎える。俺は一体いつまでこの国に滞在せねばならないのか。俺はいつまで人格破綻者の上司竹枝を、怒鳴りつけ殴り続けねばならないのか……。

「煙草と俺は似ているな」「・・・・・・どこがですかね」「嫌われ具合がさ」
今回ご紹介しますのは、ホラー小説。日本の北関東に存在する独立国家「大東京共和国」を舞台にした短編小説だ。本文全体に漂うアイロニーな空気は病みつきになりますね。ほんと、怪奇小説といった体で素敵です。どうにもヘンテコリンな国営放送、不気味な同僚、そして連続する飛び降り自殺。練り上げられたストーリーの結末にきっとご満足いただけるでしょう。
杉崎淳さんには、本作のセールスポイントや特にお気に入りのシーンなどを語っていただいた。

インタビュー with 杉崎淳さん

――この作品を書いたキッカケを教えてください

意図的に文体を変えながら、ホラー短編をいくつも書いていた頃の作品の一つです。
この作品はハードボイルド調でいこう、と決めて書き始めたはずが、テレてしまったのか結果的に自分の作品としてはとてもギャグ要素の多いものになってしまいました。
テーマである、全体主義国家で異国人が独り翻弄される不条理さ、というのは、特別政治的な主張や信念や批判精神がバックボーンにあるわけでもなく、「こういう状況って怖いよね」というアイデアの一つとして書いてみただけです。

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

私の作品の中では一番読みやすい物の一つかと思います。というのは、舞台設定をしつこく説明、描写せず、主人公とその相方の会話中心に構成し、展開や場面転換も
大雑把に済ませ……、と、出来るだけ軽快に話が転がるよう努めたからです。
他の作品はもっと会話が少なく地の文が多めになっている物が多いです。

――作品を書くうえで悩んだところは?

この作品は、楽しみながらスムーズに書くことが出来ました。
その分、自分で読みなおしても、どうにも行き当たりばったり感が強いです。でもオチの部分は幾度か書き直しました。無理があってもインパクト重視で、という方針でこういう結末になりました。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

推敲、校正も含め、1週間以内だったと思います。

――Kindleで出すにあたって困ったことはありますか?

知人や読者の方から、Kindleアプリを使っての購読がエラーにより出来なかった、という声が複数あったので、その方面の不具合が早く整備されれば良いな、と思っています。

――電子書籍についてどう思われますか?

読者としては、極めて手軽に大量の「書籍」を携帯できるので非常に便利だと思っています。
執筆者としては、短編を低価格でバラ売りできるのが素晴らしいと思っています。
私のような無名の素人作家がいきなり短編10本の作品集を出品しても、興味を持っていただくのは難しいと思うので……。

――ブログ等の個人メディアを運営していますか?その場合気をつけている点はありますか?

http://sugisakisunao.jimdo.com/ 午前三時のスナオトコ -杉崎淳 小説集-
という個人サイトを、友人に作ってもらっています。こちらでも無料で読める短編を発表しています。Kindle出品作品とのダブりはありません。
気をつけている点、というのとは違うのですが、無料発表作品とKindleでの販売作品との峻別と言うか、無料と有料の兼ね合いをどうしようか、と、現在のところ思案中です

――影響を受けた、もしくは好きな作家さんを5人教えてください

牧野修さん、平山夢明さん、田中敬文さん、井上雅彦さん……、現代日本のホラー短編作家で好きな方を挙げだすと切りが無いです。
自分の文学体験の原点としては、フランツ・カフカを挙げておきます。

――今後の予定について簡単に教えてください

当面、とりとめなく、関連性の無いホラー系の短編を書き続けていくつもりでいます。
ただ、Kindleで既発表の「屍者と救世主」というゾンビものの話については、舞台設定やキャラ設定を気に入っているので、近々続編を発表することになると思います。

――それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします

まず最初に、グロや暴力など不快なホラー表現が苦手な方はご遠慮ください。
そうでない方は、お気楽に楽しんでください。この「大東京共和国の一日」を気に入っていただいたら、他の短編も併せて読んでいただければ嬉しいです。

著者プロフィール

杉崎 淳 (すぎさき・すなお)
都内在住
現在のところ、モダンホラー/不愉快系の短編小説ばかりを書き貯めております。
尊敬し目標とする作家:牧野修さん
ヒーロー:平山夢明さん
愛読書:井上雅彦監修『異形コレクション』シリーズ
午前三時のスナオトコ -杉崎淳 小説集-
http://sugisakisunao.jimdo.com/

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