こんにちは、きんどるどうでしょうです。出版関係者・クリエイターご本人から作品紹介をいただく番組宣伝ならぬ【本宣】。今回は品田遊の新作SF短篇集『名称未設定ファイル』の案内を担当編集者さんからいただきました。
品田遊=ダ・ヴィンチ・恐山さんは初単行本『止まりだしたら走らない』をカリスマニュースサイト管理人・まなめさんに書評いただきましたね。あれから約2年。連続でなんからしかの企画にうち関わってますね。
前回は東京の中央線がテーマの連作でしたが、今回はSF短編集とまた極端な振り方をしてきましたね。ダ・ヴィンチ・恐山はTwitterでは超有名ですが、知らない方は是非『オモコロ > ダ・ヴィンチ・恐山』の記事を御覧ください。フヒヒッってきます。
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オモコロの社員としても話題のダ・ヴィンチ・恐山こと品田遊の新作SF短編集
担当編集の黒川くりす@krikuroです。Twitterで7万フォロワー以上、人気ネットメディアオモコロの社員としても話題のダ・ヴィンチ・恐山こと品田遊の新作SF短篇集が発売しました。
デビュー作『止まりだしたら走らない』が各所で話題になって以来、2年振りとなる新作。はっきりいってめちゃくちゃおもしろいですよ!面白い!すごい面白いです!!
この本が完成するまでの一年間、原稿を受け取るたびに悶え震えました。鋭い眼で今と未来を観察して、観てきたように繊細な未来を描く、新しい時代のSF小説短篇集です。
加速するテクノロジーに感じていた漠然とした不安はこういうことだったのか? 彼の目には世の中がこう見えているのか。大喜利の鬼才としても知られるダ・ヴィンチ・恐山にしかできない、壮大な大喜利のような、世界への警鐘のような作品です。
物語と現実の境目に連れて行ってくれる、現実の感覚をおかしくさせるVRを体験するような小説を超えたエンターテイメント!
ネットでは、『名称未設定ファイル』読了。思わず考えさせられた。軽く読める本だが扱われているテーマは現代を象徴しており、非常に示唆的。空想の一言では片付けられない何かを感じた。というレビューが多くあがっています。
とにかく読めばわかる面白さです。今一番注目の作家、品田遊の新作、是非読んでみて下さい。
本文より
「フランシスコ・ザビエルbot」は寿也のサブアカウントだ。フォロワー数は9219人。宣教師フランシスコ・ザビエルになりきったツイートをする。
フランシスコ・ザビエルbot@f_zabieru_bot
日本人。。。。スイカ大好き。。。。でも。。。。日本人。。。。スイカ棒で殴る。。。。
ドウイウコト。。。。母が一口サイズに切ったスイカを爪楊枝で食べながら、寿也は「スイカ」をテーマにしたツイートを送信した。botと言っても手動アカウントであり、寿也の気まぐれで書いた日本文化いじりネタは一部のTwitterユーザーにちょっとした名物のように扱われている。
何度もリロードするたびに「RT」と「♡」が増えていく。ものの5分でザビエルbotのツイートは100 RT、210お気に入りを超えた。寿也は次に検索ワード「ザビエルbot」でエゴサーチを開始する。
ザビエルbotwwwwwwwww
ザビエルbot、ひっさしぶりに見た。
なにこのザビエルbotとかいうの草なんだけど『最後の一日』より
ネガティブになっています。誰かこのブログを読んでいますか? みなさんはこのブログを読んでいますか? 美容ブログ、とっても大切ですよね。みなさんはこのブログを読んでいますか? 不安ですよね。なんのために? ぜひお買い求めください。心配ですよね。とっても不安です。私は代なのですが、私は必要があるのでしょうか? 私は自動で生成する驚きの効果なのですが、私は必要があるのでしょうか? ぜひ読んで参考にしてくださいね。私は必要があるのでしょうか?
『1日5分の操作で月収20万! 最強ブログ生成システムで稼いじゃおう』より
Kindle版は7月10日発売『名称未設定ファイル』
名称未設定ファイル
SNS、クラウドソーシング、人工知能、フェイク・ニュース、管理・監視社会、電脳世界―― 現実のリアルな事象をモチーフにした話から、近未来、超未来を舞台にした物語まで、 SF、ブラックジョーク、パスティーシュなど様々なジャンルを横断する短篇集。 小説デビュー作品『止まりだしたら走らない』が各所で話題となった 今注目の若手作家が鋭い分析力と想像力で紡いだ17篇。