こんにちは、きんどるどうでしょうです。よくよく話題になる『紙の本屋と違って電子書籍で面白い本を見つけるのは難しい』について、検索技術を磨けばいけるんじゃね? と思うのでわたしがやってる探し方を紹介します。
Kindleで10月17日現在で約50万冊。新刊本のほとんどが電子書籍としてでています → (訂正します:大手出版社のエンタメ寄りでかつ特定の作家を除いた最近の人気作はほとんど) つまり、この時点で”電子書籍で面白い本を見つけられない”というのは紙の本も電子も関係なく『ネット経由では面白そうを感じられない』という話だと思うんですよね。Kindleを使って説明しますが、だいたいは他のストアでも応用できますよ。
ただね、面白いかどうかは紙も電子も読んでみないとわかりませんから、たぶんコレは”面白”そうを感じられるかどうかの話だと解釈して説明します。
知った上でもちろん、それでも紙の本が好きだ!という人はそれでいいんですけどね。クルマに大事なのはスポーツ性能だとか、ビッグスクーターで峠を攻めたいとか、世の中には好き好みたくさんあります。それでも探し方を知らずに見つけられない!と決めつけるのは残念ですからね。まぁ、ただスマホではたしかにしんどいですけどねぇ。
あとは、電子書籍で読んでも面白いと思えない、と言われてもそれは見つける出会うの後ですからなぁ……異性と出会う方法と上手に付き合い続けるはまた別みたいな話ですわ。
Kindleで面白”そう”な本に出会う方法
リアル本屋で本との出会いを語る場合、実物見て触って”フィーリング”とか”呼んでいる”的なもので面白そうを感じられる、そういうスピリチュアルでロマンチックな出会い。現実だからこそ心に響いてくる”波動”から本を選ぶ、つまりはそれたぶん情報量の話だと思うんですわ。
電子書籍ストアでは目の前に本があるわけではないので、情報量が足りてないんですよ。そいつを検索と量で補う、つまり電子書籍で本を探すために磨くべきは感性ではなく検索技術です。
微かに聞こえてくるだろう電子書籍の小さな『僕は面白い本だよ』の声をヒントに、つまりは表紙とタイトル、内容紹介から納得できるまで検索して判断する、それが面白”そう”な電子書籍の見つけ方です。
電子書籍で良い本を見つけられない!という方でも、欲しい家電製品の情報を調べることありますよね? これが良い製品なのかどうかをネット駆使して情報を蓄積しまくりますよね。
それと同じ情熱で、探すんです。ネタバレを回避しながら、これが面白いかどうかの波動を納得できるまで感じるんです。
とはいえ、家電ならニーズから探せますが電子書籍はそうもいかない。じゃあどうするか、全体で探すと膨大なのでなんとなくのニーズから絞っていきます。
タブを開け、たくさん開け。比較検討していくんだ。
さて、今日現在で約50万冊と言いましたがさすがにその中から探すのはしんどいでしょう。でも「面白い本ならコミックでもボーイズラブでも写真集でも語学参考書でもいい」というほど欲求がバラバラなことはそう無いと思うので、まずはカテゴリーで絞ります。実際にストアを開きながら見ていきましょう。 Kindleストア トップ
電子書籍のほとんどのニーズはコミックにあるので、コミックを中心に話しましょう。
Kindleなら左上のほうに特集があります。滅多に更新されないので無視しててもいいです。あとはトップページで出版社のキャンペーンや購入履歴に基づいたオススメもありますが、それに頼っても技術が身につきません。無視しましょう。 Kindleコミックストア
さて、電子書籍で見つけられない!という方は今度は多すぎる情報に惑わされるからでしょう。オススメは直近30日以内縛りでオススメ順・表紙一覧でのチェック。そして雑誌は外しておきましょう。あとは1冊を1話毎にした分冊版や、ケータイ系の単発作品もなるだけ除外しちゃいます。そんな検索結果がこちら。
Kindleストア : コミック : 過去30日 : ¥200-¥1200 : "-雑誌 -分冊"
キーワードの"-"が除くの意味です。ただ、Amazonの検索はそこまで上手く働かないので工夫して除きましょう。価格はURLに”&field-price=20000%2D1200000”と追加すると200〜1200円の意味になります。これは特殊な技術ですね。
さぁ、それでも2,000件以上あります。だいたい大きめの本棚10個分の表紙が並んでいる計算です。これはほとんどが新刊ですよ。”面白い本が見つからない”というより、見つけるのがメンドクサイレベルじゃないですかね。
やる気があるならこのまま、まだ多い場合はジャンルで絞ったり、出版社で縛ったりレビューの評価順ですが……本気で見つけたいならチェックあるのみです。ただ、1つ1つ吟味すると厳しいので次のテクニックは”新しいタブで開く”です。
気になる表紙があれば右クリックで『新しいタブで開く』。もしくはキーボードのCTRL(もしくはCommand)を押しっぱなしでクリックするとタブが開かれます。
これで都度都度1冊をチェックするのではなく、気になる表紙を片っ端から新しいタブで開いて溜めていきます。
表紙で”気になった”段階で、何かしら波動があるわけですよ。あとは読みたいと思えるどれかを削りだす作業。
・Kindleでサンプルをダウンロードしてみる
・未読シリーズの最新刊なら1巻のレビューをみてみる
・Googleニュースでタイトルを検索してみる 例:逃げるは恥だが役に立つ
・SNSで検索してみる 例:武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。
これで『逃げ恥』ならドラマ化したんだなーとか『武蔵くんと村山さん』なら作者が頑張ってるとか、ネット連載分をチェックとかできるわけですよ。こうして”面白そう”と感じたものを補強していけば、作品の波動を感じる、いわゆる期待値をあげていけるのではと思う。
面白そうな電子書籍=金を払うことに納得できる基準を探すこと
さて、スピリチュアルな波動的なことで例えてきたけれども、結局は金を払うにあたってどう自分を納得させられるか、というのか電子書籍は実物がない分弱いという話ではないかな。だから、利用者側が検索技術を磨いて本気でお金を払うための落とし所を探せばまぁまぁ見つけたり期待をあげていくことはできるんじゃないかと主張したい。
とはいえ、そもそもユーザーが変な苦労をしないと見つけられない、というのは電子書籍ストアの弱点とも言えますが何事も限界がありますからなぁ。リアル書店なら面白いを伝えられるかといえば、そういうわけではないですしねぇ。ようはどっちに慣れてるかです。
最後に「電子書籍で面白い本を見つけるために検索技術を磨こう」という趣旨の話をしましたが、慣れてくるというかセールに毒されると反射的にポチッてして、もうなんにも考えなくなってきちゃうんですけどね。
料理初心者がしっかりレシピを見て手順を追うことからはじめて、慣れてくると適当になってくる……みたいなもんでしょうか。ほんと、恐ろしいもんやで電子書籍のセールは。判断力を奪っていくんだもの。