未読だなんておっくれてるーーー!!ラノベ大好きブロガーが選び抜いた7作品

ラノベレビューブロガー『gurgur717』さんよりオススメ10作品をいただきました。Kindleストアのセール終了に伴い、記事内容を修正しています。

はじめまして、ライトノベルレビューブログ「この世の全てはこともなし」の管理人gurgur717です。普段はライトノベルのレビューをブログに投稿していますが、縁あって登場することになりました。
現在、開催されている 角川書店 冬の大型フェアキャンペーンは終了しました。) ではライトノベルだけで1795冊もお買い得となっているので、何を読めばいいのかサッパリわからない!という方のために角川スニーカー文庫を中心に『これからブレイク間違いなし!』や『押さえておきたい名作』を10作品、うち6作品を熱い書評付きでオススメいたします
誰かにラノベのことを聞かれた時「未読だなんておっくれてるーーー!!」と自信を持って答えられる力作を選びぬきました。

ラノベ大好きブロガーが選びぬいた10作品

『X-Ray』対応!派手な盛り上がりはなくとも良質のファンタジー

終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?
枯野 瑛 (著), ue (イラスト)

“人間”は規格外の“獣”に蹂躙され、滅びた。たったひとり、数百年の眠りから覚めた青年ヴィレムを除いて。“人間”に代わり“獣”を倒しうるのは、“聖剣”と、それを扱う妖精兵のみ。戦いののち、“聖剣”は再利用されるが、力を使い果たした妖精兵たちは死んでゆく(……)死にゆく定めの少女妖精たちと青年教官の、儚くも輝ける日々。

本書の内容の前に書いておきたいのが、この作品は「X-Ray(キンドルの機能で作品の人物・用語などが表示される)」が実装されている電子書籍であるということです。セール中ということなので、この機能を見るためだけに買ってみてもいいかもしれません。用語で登録されているのが『バターケーキ』だけなのは気にはなりましたが

タイトルは今時のライトノベルを象徴するような長いものですが、ストーリーの方はそれが不当に思えてしまうほど正統派のファンタジー小説です。
人間が滅んで長い時が経った異世界。妖精などの亜人族が中心として活躍するその世界でただ一人残ってしまった人間を主人公としています。
寂寥とした主人公の身の上と反比例するかのような豊かな世界観、派手な盛り上がりはなくとも良質のファンタジーとなっています。なぜ彼がたった一人生き残ってしまったのか? その理由と、次巻へと続くエピローグが衝撃的で秀逸な作品でした。

ネットゲームで気軽に結婚したら、リアルで子供が押しかけてきた件

CtG ─ゼロから育てる電脳少女─

VRMMOゲーム「CtG」で、春日井遊は初対面のミーファと気楽に“結婚”する。でも娘のハルハが生まれて、まさかの子育てスタート!?しかも「きたよ、おとーさん!」「く、釘宮です」なんと現実世界にも、実物のハルハとミーファの中の人・釘宮美遥が登場!実はハルハは秘密の計画で創られた“新しい人類”だったのだ!!遊と美遥は、現実とゲームの両方で、人類の未来に関わる(?)壮大な少女育成に巻き込まれて!?

「子ひつじは迷わない」の玩具堂氏の2作目になるシリーズです。

ネットゲームで気軽に結婚したら、リアルで子供が押しかけてきた。そんな詐欺のような話をほのぼのと描くのがこの「 CtG ─ゼロから育てる電脳少女─」です。
VRMMO(仮想現実大規模多人数オンライン)をテーマに描く小説は多いですが、この作品の特徴は仮想現実で育てた子供・ハルハが現実世界にやってきて、高校生の主人公が父親役をやらなければならない。しかも母親役は同い年の女子高生という困った事態。
ライトノベルとしてポイントは押さえつつも、SF的な世界観が良い作品。可愛いながらも、得体の知れない子供・ハルハとそれを取り巻く環境が今後どう展開していくのかが楽しみです。

ライトノベルには欠かせない「吸血鬼」を突き詰めた一作

サングリア ‐In the Dracuria earth‐ Rの一族
高野 小鹿 (著), だぶ竜 (イラスト)
価格:248円 63%OFF ★★★☆☆ 1件のレビュー

かつて、人間は吸血鬼との争いに敗れた。そして西暦2228年、地球は全人類が吸血鬼の世界へと変貌を遂げた。母を始祖に殺された半吸血鬼の少年、宝泉聖は青木ヶ原樹海を訪れ、遺言を頼りに母からのプレゼントを探していた。しかし、そこで出会ったのは、コールドスリープされた―絶滅したはずの人間の少女だった。彼女は吸血鬼を駆逐する人間が遺した切り札「吸血鬼殺し」で!?たった1人の少女が目覚め、世界の血は熱く騒ぎだす!

吸血鬼を殲滅するための存在である少女がコールドスリープに入り、目覚めてみれば地球は吸血鬼の星になっていた。そんな「アイ・アム・レジェンド」を3回ぐらい捻ったような作品が、この「サングリア」です。

何もかもが逆転した無茶苦茶な世界でたった一人の人間である少女が生きていかなければならない、この荒唐無稽な伝奇小説全開の設定が素晴らしい。「イエス・キリストは吸血鬼だった」「かぐや姫は吸血鬼だった」等々のお腹いっぱいの中二病的要素が楽しい作品。ライトノベルには欠かせない「吸血鬼」を突き詰めた、という点がオススメです。

全世界72億の人間が勇者だった!常軌を逸した勇者と魔王コメディ

大魔王ジャマ子さんと全人類総勇者
岬 かつみ (著), yamasan (イラスト)

俺の名は浦島ヒロト。ある日、家で寝てたら勇者の記憶が復活して俺歓喜―のはずが、実は全人類が勇者でした!?自分こそがナンバーワンな人類は、みんな仕事を投げ出して地球はもう滅亡寸前。そんな時、家のトイレにかつての宿敵・大魔王ジャーマが現れた!!このタイミング、変わり果てた姿(♀×全裸)、怪しすぎるぜ。お前の狙いは何だ、ジャーマ!でもその前に―まずは服を着ろォ!第19回スニーカー大賞“優秀賞”受賞作!!

主人公・浦島ヒロトが唐突に「異世界では魔王を倒した勇者だった」ことを思い出すところから物語ははじまります。そして、それと同時に全世界72億の人間が勇者だったことを思い出し、タイトル通り「全人類総勇者」となってしまうという箍の外れた事態になってしまいます。
この、冒頭12ページまでの話を短編として考えてみると、かなり秀逸な名作だと思います。
そんな出オチ全開でファンタジーによくある「勇者と魔王」を思い切り良くパロディにした世界観で、1巻分のストーリーにきちんとまとめ上げた、という意味で驚嘆に値する作品です。常軌を逸したギャグ小説なので合わない人には合わないかもしれませんが、個人的にはドはまりしました
「元清掃員の勇者、ソージ・スルネン」等のテキトーなのか、才能があるのか判断に迷うネーミングセンスも好きでした。


これを読まずして『異世界ファンタジー』は語れない!ラノベ界のレジェンド、神坂一の第2作目の超ライトノベル

なりゆきまかせの異邦人 日帰りクエスト
神坂 一 (著), 鈴木 雅久 (イラスト)
価格:192円 ★★★★* 6件のレビュー

元気だけがとりえの女子高生・エリ。そのエリがある日突然、異世界に連れてこられてしまった! エリは観光気分で大はしゃぎ。おまけにRPGの勇者きどりで悪を滅ぼす旅に出る、なんて言いだしたから大変!(……)もう後の祭り……さあ、これからどうなる!? こっちの世界とあっちの世界を、なりゆきまかせで行ったり来たり。女子高生・エリのスーパー・ライト・ファンタジー!!

異世界に召喚されてガッツポーズ。

主人公・エリ(村瀬栄理)は物語冒頭で異世界に召喚され「あたしはこーゆーシチュエーションを待っていたのよっ!」「毎朝の通学ラッシュもっ! 塾も来年の受験戦争も、やがてやって来る就職もっ! 親の小言もうっとーしー担任も、これでぜぇぇぇぇぇんぶさよならよっ!」と絶叫します。
こんな風に最初の2ページくらいで異世界召喚モノの醍醐味と、その逃避願望の浅ましさをぶちまけてくれるのが、神坂一氏が「スレイヤーズ」の次に手がけたシリーズである「日帰りクエスト」(全4巻)です
神坂氏の魅力は王道ファンタジーをやや皮肉的に描くことであり、異世界召喚ファンタジーをネタにした「日帰りクエスト なりゆきまかせの異邦人」の冒頭部分の秀逸さは代表作「スレイヤーズ」をも上回っているようにも思えます
異世界に来たエリ(村瀬栄理)は積極的に異世界に関わっていき、そこには「義務」や「運命」などの重さはなく、徹底した好奇心だけで行動しているのが興味深い点です。ライトノベルらしく物語的には「軽い」部分があります、それゆえ読者に与えられるのは圧倒的なまでの「気持ちよさ」であるのも確かなのではないかと思います。
「異世界」ではなく「異世界に触れる主人公・エリ」が実に読者にとって心地良く、新鮮な作品でした
キンドル版は口絵・イラストがないのが残念ですが、異世界召喚ファンタジーの名作としてオススメしておきます。

90年代思春期を思い出させてくれる『フォーチュン・クエスト』深沢美潮のガールズ・ロック青春ノベル

バンド・クエスト1 メンバーを捜せ!
深沢 美潮 (著), 伊藤 理佐 (イラスト)
価格:192円

夏休みの学園で、16歳の熱血少女サクコは、がらに似合わずたそがれていた。「こーんなはずじゃなかったのに」せっかく暑いさ中練習しようと登校したのに、ブラスバンドの部員たちはぜーんぜんやる気がないのだ(……)サクコは180°方向転換してロックバンドを作ろうと決意、親友をまき込み、メンバー捜しに走り出す。ロックの「ロ」の字も知らない女のコの、バンド大作戦、スタートっ。

「フォーチューン・クエスト」の深沢美潮氏が2作目に手がけた全3巻のシリーズです

1巻の発売は1990年。女子高生がバンドを結成するというストーリーですが、物語のもつ面白さよりも、今となっては「あの時代の懐かしさ」が味わい深い作品になっています。
主人公のサクコは「ナイスなバンド天国」というテレビ番組を見てバンド結成を思い立ち、弟の忠はファミコンの必勝本(当時はファミコン必勝本、略して必本という雑誌がありました)を読んでいるという時代性。
ライトノベルとして珍しく当時の芸能事情を描写をしており、作中の「なんの曲をやればいいのか?」の答えが「うーん、人によるけどやっぱりオーソドックスにZEP(※レッド・ツェッペリン)とかパープルとか。最近だったら、ジュンスカとかブルーハーツ、BOØWYとか。女の子バンドならショーヤ、プリプリなんかじゃない? とりあえず」というセリフで、30代ならニヤニヤしてしまうこと間違いなし。
インターネットが無い時代はレコードショップのCDジャケットで海外アーティストを知るという、まさに当時ならではの音楽との出会いをしているのが感慨深いです。
後書きで深沢美潮氏がアドバイザーとして言及している音楽評論家の萩原健太氏は、ハヤカワ書房の元社員で中島梓(栗本薫)バンドのギターだったという経歴があり、そこらへんから作家との縁もあったんだろうなあ、と大人になった今だからこそ推測できるという楽しみもあります。
この作品は十代の頃は好きじゃなかったですが、今読んでみると思春期の90年代を思い出してしまう味のある作品になっていました。

この記事を書いた人

gurgur717 @golgol888
書評ブログ「この世の全てはこともなし」管理人
「この世の全てはこともなし」http://blog.livedoor.jp/gurgur717/

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