こんにちは、きんどるどうでしょうです。いま話題、もしくはこれから話題になるであろうKindle作家にインタビューするKDP最前線。今夜はその第145回。
プロデビューも目前（！）地図がテーマのミステリー漫画「ジグソークーソー01 (上下左右) 」を執筆したmathさんです。
mathさんには本作執筆のキッカケやオススメのポイントをなどを語っていただきました。さぁ、いったいどんなお話が聞けるのでしょうか。

ジグソークーソー01 (上下左右)

著者プロフィール

math(ます) 　Twitter @nao_math

作家インタビュー

――この作品を書いたキッカケを教えてください

以前、タモリ倶楽部でも紹介された、架空地図作家の地理人さんと共通の知人を通じて知り合う機会があり、その場でボクの出身地の地形や地理を事細かく言い当てられて衝撃を受けました。
その知識量はもちろんですが、ご本人の地図の語り口が絶妙で「この人をモデルにしたら面白いキャラが作れるんじゃないかな？」と思ったのがきっかけですね。
実際に直接モデルにすることはありませんでしたが、要素がちらほらヒロインのチリエに残っている気がしますｗ

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか？

地図を読解するおもしろさとキャラの掛け合いの両方を楽しめます。お得！

――地理系ミステリーと、コアなジャンルなマンガですが、どうしてこのジャンルを選んだのですか？

ジャンルは特に意識していなかったのですが何か面白くて新しいものを描きたいと思っていたからですね。
直接は地理人さんをはじめ架空地図学会の方とご縁があったのが大きいです。「架空地図」というコアな世界の方と交流しているうちに、地図を鑑賞する楽しみは「すでにあるものを様々な切り口で読み解くこと」にあるのだと気づきました。
そこにキャラクターの物語や謎を盛り込めば、ミステリ仕立てに出来るんじゃないかなと。現在、江戸川区エピソードの完結編となる第３話の執筆中ですが大きな構想があるので、シリーズはもうしばらく続きます。描き切ってみせたいですね。

――どうしてこのタイトルにしたのですか？

語感が良くて作品の内容を捉えていて、でも日本語っぽくないのにしたいと思ってつけました。

――作品を書くうえで悩んだところは？

地図の版権が高いので、全て手書きすることになりました。

――今回、 ClipStudioの機能を使って出力をされたようですが、使い勝手はいかがでしたか？

ノンブルのon/offなど、詳細設定の項目がほしいですね。ボクが見落としているだけだったらごめんなさい。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか？

一冊３０P、ネームを入れてほぼ一ヶ月です。

――読者からの感想はありましたか？

ヒロインのチリエを気に入っていただいた方が多くて驚きました。女の子を描くのは苦手なので。けど、うれしくて、今は少し自信になっています。

――Kindleで出すにあたって困ったことはありますか？

特にありません。後は普及してくれれば知人に勧めやすいですね。

――値段はどうやって決めましたか？ また今後値段を変える予定はありますか？

コミティアで出展した同人誌と同額です。値段の変更予定はありません。

――本作の執筆中に起きた印象的な出来事はありますか？

某誌で担当編集さんがつきました。この作品になるかはわかりませんが、商業デビューに向けて人生の舵を切ることにしました。今が正念場です。

――オススメの Kindle本を３冊教えてください

森田崇先生のアバンチュリエ、うめ先生のSteves、星新一作品です。どれもKindleだけでなく、紙の本も持っていますが、出先用、布教用として収めています。

――今後の予定について簡単に教えてください

紙媒体の同人誌が完売次第、シリーズを順次kindle化します。

――それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします

地図が好きな人もそんなの考えたこともない人も、ひょっとしたら方向音痴な人もみんなに楽しく読んでもらえる作品です。
チリエとダイチの二人と一緒に、地図の読み解きに挑戦してみてください！