大学教員が本気で書いた入門書「はじめての人のための国際経済学」を執筆した星河武志さんにインタビュー

1311132こんにちは、きんどるどうでしょうです。
いま話題、もしくはこれから話題になるであろうKindle作家にインタビューするKDP最前線。今夜はその第133回。
近畿大学経済学部准教授が初心者向けに書いた経済学の入門書「はじめての人のための国際経済学」を執筆した星河武志さんです。こういうアカデミックなKDP本はまだまだ少ないので大変興味深い。
星河さんには本作執筆のキッカケやオススメのポイントをなどを語っていただきました。さぁ、いったいどんなお話が聞けるのでしょうか。もちろん、本作はAmazonKindleで無料で試読が可能です。

著者プロフィール

星河武志(ほしかわたけし)
1978年生まれ。愛媛県出身。近畿大学経済学部准教授。博士(経済学)

Kindle作家インタビュー

――この作品を書いたキッカケを教えてください

経済学を全く学んだことがない人に向けて「経済学のいったいどこが面白いのか」を伝えたいと思い執筆しました。
経済学者や大学院生は知っているけれど、普通の人はあまり知らない経済学の業界の話なども盛り込むようにしています。はじめは教科書として執筆しようと思ったのですが、まだまだ電子書籍の経済学の本が少ないので、電子書籍に特化した読み物としました。
今後、ほとんどの本は電子書籍が主流になるのではないかと思い、試しに書いてみようと思ったことも本書を執筆したきっかけの一つです。

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

歴史的な背景からスタートすることで、国際経済学の基礎の勉強に取り組みやすくしています。すでに経済学を勉強したことがある人にとってはつまらないかもしれません。
価格は少し高いかなと思いましたが、漫画本・コミック本と同じくらいにしてみました。漫画本に負けたくないという気持ちを表しています(笑)

――作品を書くうえで悩んだところは?

数式は使わずに、それでいて論理的な説明にしたいと思いながら執筆しました。内容ではないですが、表紙のデザインは意外と難しいと思います。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

2ヶ月くらいかけて、ゆっくり執筆しました。ちなみに、第1巻と銘打ってますが、第2巻はまだ1文字も書いていません(笑)

――Kindleで出すにあたって困ったことはありますか?

Kindleはそのままだとアメリカに納税する形になりますので、日本に納税するための手続きが少し面倒だと感じましたが、Kindleでの出版自体はすごく簡単でした。

――はじめて執筆してみた感想は?

こんなに簡単に本が出版できるんだという驚きがありました。書き終わってすぐに自分の本がAmazonに並ぶというのはびっくりします。電子書籍の形式等については、もともとHTMLの知識があったのですぐに馴染めました。

――電子書籍についてどう思われますか?

まず、持ち運びに便利です。本棚の場所もとりません。私も普段電子書籍で230冊くらい持ち歩いていますが、紙媒体の本では不可能でしょう。私の意見としては、重く分厚い本ほど電子書籍にしてほしいです(笑)
私は普段AmazonのKindle Paperwhiteを使用しているのですが、紙の本と同じくらい読み易いです。電子書籍派になったのは端末の進歩による部分が大きいです。電子書籍を使い始めてから、すべての本が電子書籍になればと願っているくらい気に入っています。
もうひとつの電子書籍の利点として、絶版になりにくいのではないかという点です。紙の本の場合、絶版になると手に入りにくいですが、電子書籍の場合はたとえ売れなくても絶版にはなりにくいのではないでしょうか。もちろん、他の理由で絶版になることがあるかもしれませんが。
悪い面としては、将来どこかの企業の独占が進んでいくのではないかという点です。将来的にAmazonだけの独占になっても困りますし、今後電子書籍が普及していった場合どのようになるのか興味があります。

――KDPをやってみて、他の大学教員も出していったほうが良いと感じましたか? その場合なにかアドバイスはありますか?

学教員こそKindleの出版に向いていると思います。
第一に、大学教員なら誰でも基礎知識や面白い特殊な話を知っているのではないでしょうか。誰でも出版できるということは玉石混交になりやすいと思いますので、発信源として大学教員は有利な面もあると思います。
第二に、完全に自分の好きな通りに執筆することができます。売れなくても売り上げを気にする必要もありませんし、数ページの短いものから長編までページの制限はないですし、一般向けの本や専門家に向けた学術書といった読者層の制限もありません。(その代わり、出版社のプロによる校閲やアドバイスといったサポートは全くありません)
第三に、研究書はそれほど売れないため、マニアックな研究書こそ電子書籍に向いているのかもしれません。紙の本を印刷して店頭に並べるとコストがかかりますが、電子書籍で配信するとマニアックな本であってもいつでも提供できるのではないでしょうか。KDPへの要望としては、数式の表示にTeXなどが電子書籍で使えるようになるといいなと思います。
私自身、他の研究者の本を読んでみたいので、是非多くの大学教員や大学院生の方に執筆してもらいたいと思っています

――それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします

アマゾンで出版するとレビューで良いところも悪いところも率直な意見が書き込まれるためドキドキしていましたが、初めてついたレビューで5つ星をつけてくださった方がいました。
コメントを引用させていただくと、「国際経済学ってなじみが薄かったけど、この本を読んで少しだけ身近に感じるようになりました。国際経済学って今までなじみのない分野でしたが、この本を読んだことで輸入や輸出のことにも興味が持てるようになりました。それだけでこの本を手に取った価値があったなあと思います。」と書いておられます。
このようなコメントを書いていただいたので、既に書いてよかったなと思っています。おそらく私の知り合いではない方だと思いますが、この場を借りてお礼申し上げます。
5つ星ほどの良い本ではないかもしれませんが、誰かが経済学に興味を持つきっかけになればと願っています。

きんどるどうでしょうでは、KindleDirectPublishing、個人出版で頑張るインディーズ作家の方々を応援しています。

注意事項:Kindle本の価格は随時変更されています。また、本サイトでは購入された書籍や内容についての責任は持てません。ご購入の前にAmazon上の価格・内容をよく確認してください。良い価格で良い本を。きんどるどうでしょうでした。

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