遠野物語のパブリックドメイン化を記念して遠野市に旅行にいってきました。

1306171aこんにちは、きんどるどうでしょうです。

先週の木曜日から土曜日にかけて1泊3日で岩手県の遠野市に「カッパ捕獲許可証が欲しい」という数奇者な友人と男二人で旅にいってきましたのでご紹介。

遠野市といえば、遠野物語。そう今年パブリックドメイン、いわゆる著作権切れとなった民話集・遠野物語の舞台でございます。KDPでは佐々木大輔さんや、多田宜史さんなど複数名。商業では京極夏彦さんが新訳版なんかをリリースしていますね。

いやはや、遠野市のキャッチコピーは「日本のふるさと」なんですが、何年たっても変わらないんだろう絶景ばかりでした。遠野物語を読んで「あぁ、遠野にいってみたい!」と思った方の参考になるようにわたしの旅の道程をお話しますね。

About:遠野市

遠野市(とおのし)は、岩手県内陸部にある都市である。柳田國男の遠野物語のもととなった町であり、河童や座敷童子などが登場する「遠野民話」で知られる。また、岩手県で二番目に高い山、早池峰山の一部も市域にある。
引用:Wikipedhia「遠野市」

Day1:そうだ遠野にいこう

池袋発 岩手県交通「遠野・釜石号」:21時40分

毎度のごとくお金がないので今回も移動手段は「深夜バス」です。今回はちょうど池袋から出発するという深夜バス「遠野・釜石号」で往復する1泊3日間のスケジュールで戦いにのぞみました。

バスの始発地 池袋から遠野市まで約550キロ。あいにくの雨のため、バスは撮影できませんでした。3列シートの仕切りカーテンが無いタイプ。平日のため車内には10名程度しかいないので、快適な移動と期待したのですが、「車内秩序をたもつためサービスエリアではお客様の降車はご遠慮願います」という無慈悲な宣告が。約9時間、狭い車中でただひたすら時が過ぎ去るのを待っておりました。

あと、車内は冷房が効いて非常に寒い。これまでの経験から深夜バスは真ん中の席が窓からの温度変化が少なくて過ごしやすいと思ってましたが、遠野・釜石号ではクーラーの風が直あたりで苦戦を強いられました。窓際の友人曰く「窓側は快適だった」そうです。

遠野到着:5時40分

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バスのアナウンスがね、非常に聞き取りづらかったのですよ。ボソボソと小声で何をいってるのかわからない。4時半頃に降車地「道の駅 とうわ」を「とおの」と聞き違えて慌てて以来、注意深く周囲を観察し、耳を澄ませてなんとか遠野駅に到着。

Kindle本セール更新日のため、まずはセール記事の更新をせねばならなかったのですが、WiMaxはつながらずイー・モバイルはなんとか3G回線が使えるという状況。ネットが無いと生活できない人間にとって最初の試練でした。いや、義務でもなんでもないんですが「どこよりも早く更新」がモットーなので、駅のベンチで更新ですよ。これぞKindleブロガー。

宮沢賢治「銀河鉄道の夜」につかわれた「めがねばし」:7時20分

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旅館に荷物を預けて、「めがねばしが見たい」という友人の言に従って、釜石線を使って遠野駅から宮守駅へ。駅から300メートルほどにあるメガネっぽい橋脚を見て宮沢賢治が銀河鉄道の夜の構想を練ったとかなんとか。現在は周辺工事のため、重機がたくさんあってイマイチ残念な景色でした。

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めがね橋そばの休憩場で最近声優の岩男潤子さんがチャリティーライブをしたみたい。久々に名前を聞いたなーという感慨と、役場の人の趣味なのかしらという疑問が……
そして、周辺にはなんにもなく次の電車まで2時間20分の待機。WiMaxもイー・モバイルも使えないので暇を持て余しました、移動の足をもっていない旅行の辛さを思い知りました。持っててよかったKindle

遠野駅のJR駅レンタカーで車を借りる:10時00分

電車の移動にほとほと懲りたのでとりあえず足を確保することに。当初はレンタサイクルでと考えてましたがあまりの夏日っぷりと深夜バスの疲れでレンタカーに変更。地図が読めない男と、バイクだけは日頃運転しているわたしでの行き当たりばったりの旅がスタートしました。

お昼ごはんを食べに農家レストラン横一さんへ

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遠野の観光役場さんに貰ったパンフレットでイチオシされていたレストラン横一さんへ。遠野市街から車で30分くらいかなぁ、なんにもない山の中をしばらく走って到着。

油断してたのか店長は中で昼寝をしていました。平日は客が来るほうが珍しいんでしょうねぇ……。

席に通されたあとは、メニューなんてものは無いようでおまかせのみ。蕎麦と山菜の天麩羅、漬物とサービスで鹿肉の刺身をいただきました。

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その後店長を交えて被災者を招いての食事会なんかの話を聞いていました。パンフレットでは遠野の昔話を聞かせてくれるお店だったのですが、これはこれで面白いですなあ。
途中町内放送で「クマが目撃されたので注意してください」と流れたので猟の話へ。サービスの鹿肉も店長が獲ったものということで、鹿肉の美味しい調理法なんかを色々聞きました。「山賊ダイアリーの世界だ!」と大興奮でしたが、遠野だとイノシシはとれずにメインは鹿なんですって。鹿、山賊ダイアリーだと散々な扱いですけど遠野だと立派な食料です、鹿肉の刺身は美味い。

店長オススメの寺沢高原へ

1306171f絶景が見れるとのことで、寺沢高原という地元の人も近寄らないような山奥に出発。素晴らしい絶景でしたが、とんでもない悪路を走りました。尖った砂利だらけで深い凹凸のある路面。バイクや自家用車の人は絶対に行かないほうがいい。

岩手の名水20選がある稲荷穴へ

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寺沢高原から北上して、名水が汲めるという稲荷穴へ。ここまで「民話」「遠野物語」とほとんど関係のないものばかりを見ています。稲荷穴もあんまり関係ないんですよねぇ。

とりあえず、湧き水がいたるところで吹き出していました。余談ですが京都は名水が「百選」もあるので、それと比べると岩手の名水は絞られているので好感が持てます。

稲荷穴の手前には清水で打った蕎麦が食べられる「こうき荘」という蕎麦屋があります。行きは晩飯もあるのでスルーしましたが、帰り道に「本日より新そば」と看板があったのでホイホイとついて行きました。

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そして、ここの蕎麦、素晴らしく美味かった。写真はない。写真なんかとってるとわさびの風合いがとんでしまうからだっ!

この稲荷穴でわさび栽培をしているらしく、収穫したばかりのわさびを使った蕎麦が堪能できるのですよ。すごいね、採りたてのわさび。辛味はほとんどなくて、むしろ甘い。爽やかで香り高いわさびが蕎麦の美味さを引き立てています。ここまで絶景ばかり見て「何しに来たんだ」と思ってましたが、素晴らしい蕎麦が食べれた。ここに来てようやく遠野の素晴らしさを知りました。わさび美味い。

初日のクライマックス、重湍渓へ

とりあえず北上しようということで、遠野物語にでてくる「神遣神社」へ。が、車を停めれそうな場所が無かったので無視。
他に行くところも無かったので神遣神社のそばにある重湍渓<チョウタンケイ>へ。ここが素晴らしい場所だった。

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なんかこう、田舎をテーマにしたマンガにでてきそうな川といいますか。川の流れも穏やかで、見た感じ深くない。足場にできる岩は大きくて平たい。まさに天然のプールでした。

初日終了

重湍渓の時点で3時30分。レンタカーはレンタカー会社の都合で返却は5時までなので急いで戻ることに。無事返却して、フラつきながら宿に向かいました。

宿では疲労はピークながら、無料本の更新時間が迫っていたので風呂もそっちのけでサイト更新。わたしが不在なことを読者に知られてはならない……というわけでもないんだけど、もう6ヶ月毎日更新してるからなんとなくサボりがたい。

晩ご飯は囲炉裏で焼いた岩魚の串焼き、鍋、野菜の天麩羅、沢庵・くるみ・わさび菜の和え物、そして名物のどぶろく。MVPは「沢庵・くるみ・わさび菜の和え物」コレはすごい美味かった。たくあんの塩気とくるみの甘み、そしてわさび菜の辛味が酒にベストマッチ。いつか再現したい。

体力・精神力的に限界だったけどもノルマの更新数に足りなかったので、必死で更新。友人はKindleで好きな本を買って読んでいました。旅のお供にはKindleがオススメです。

Day2:民話の舞台遠野市にカッパを求める

KDP作家の多田さんに会いに「遠野郷八幡宮」へ

1306171jさて、予定より1時間程度寝坊しての2日目。今日の目的は河童を探すことでした。

最初はKDPで「教訓で学ぶ遠野物語」を執筆した多田宜史さんが神職をつとめる遠野郷八幡宮。ここは鎌倉時代から続く由緒正しい神社で、年に1回流鏑馬の大きな祭りをするんですって。ここには河童の魂が宿る「カッパ石」なるものがありまして、カッパハンター見習いとしてはまず参っておきたい場所です。

カッパ石は手水舎(神社で手を清めるところ)にあります。最初はそれと気づきませんでしたが、横に由来が書いた看板があってようやく気づきました。カッパ石はよく見るとカッパの顔が浮かび上がるそうですが、よく見ていないのでわかりませんでした。

境内を散策していると、すぐに多田さんにお会いできたので遠野の美味しいお店(ジンギスカンか野菜か蕎麦)や見所(岩、自然、風車)などを教えていただきました。遠野物語も河童も所詮は二の次です。

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KDP本で写真集もでた狛猫のオトラとともに記念撮影。おみやげに遠野の畑で取れたトマトを使った「トマトリキュール」を頂きました。どうやって飲みますかねえ。やはりソーダ割りでしょうか

河童を求めてかっぱ淵へ

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多田さんからの遠野情報を検討した結果「晩飯はジンギスカン」ということだけを決めた我々は、この旅最大の目的であるかっぱ淵へ。ここではなんとカッパの捕獲ができます。

しかし、んー。あー………予想以上にちょっとショボショボな場所でした。純朴な子供は好きかもしれないなあ。釣竿にきゅうりを結びつけたカッパ捕獲器で釣りができるよ。

かっぱ淵には乳神がいらっしゃる

1306171mここでは乳首に神が宿るっ!!なんか知らないけど、かっぱ信仰はおっぱい信仰に繋がるみたい。おっぱい!おっぱい!

かっぱ淵そば300mの伝承園にはでっかいチン◯ン様が祀られてます

1306171n乳首信仰でカッパのことが完全に上書きされましたが、友人の当初の目的である「カッパ捕獲許可証」をゲットするためにかっぱ淵から300mの伝承園へ。ここでは遠野の昔ながらの生活が体験できる施設だそうですが、入園料300円もするので諦めました。

この伝承園、何故か男性のシンボルを祀っているので「田舎は性に開放的」という言葉を実感できました。そうかっ!淵とは穴のこと……。

カッパ捕獲許可証は伝承園の駐車場こと「伝承園さわやかトイレ」横の売店で販売されています。何故にトイレ横。ちなみにカッパ捕獲許可証を持っていると遠野市内で色々割引やサービスが受けれるみたい。お値段200円也。友人は購入しましたが、わたしは200円で地元の人がつくったみそおにぎりとおまんじゅうにしました。かっぱなんかいない。

風力発電・ウインドファームへ

1306171o多田さんオススメの風力発電施設ウインドファームへ。まったく車の通らない道をひたはしり、30メートルくらいありそうなデカイ風車の立ち並ぶ場所でした。安全のために部外者は立ち寄ることもできないので、曲がりくねった山道から時折覗き見える風車を見て「デケェなあ」というだけのドライブ。もう帰りたい。

かつては姥捨て山だったデンデラ野へ

1306171p働けなくなった老人を捨てる場所だったというデンデラ野へ。ただの原っぱだった。色々旅行したけど、このガッカリスポットは札幌時計台以上の衝撃。帰りたい。

昔ながらの水車が現役という山口の水車

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デンデラ野でかなりの体力を削られましたが、気をとりなおして、すぐそばにあるという佐々木喜善の生家へ。佐々木喜善は遠野物語の原型となった民話を集めた人です。で、この生家は観光マップにも載っている場所ですが、農耕器具や車、あと洗濯物が干してあり

普通に人が住んでるじゃねーか!!」 ということで、立ち寄るのを断念。

そのまま500mほど先の昔ながらの水車小屋という「山口の水車」へ。ぽつねーんと水車がまわっているシュールな場所でした。一応中も見学できるということで、ダンボーを使って記念撮影。

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温泉施設 たかむろ水光園へ

長時間の山道ドライブと深夜バスのダメージと、デンデラ野のショックで疲労がピークだったので、観光施設兼市民向け温泉施設のたかむろ水光園でゴロゴロ。ここで食べれる「どぶろくソフト」なるソフトクリームが濃厚で美味しかった。2時〜4時まで英気を養いました。温泉としてどうかと言われれば「普通」。

体力回復した勢いで南部神社へ

1306171t今日もレンタカーは5時返却なので急いで遠野市内へ。しかし、ガソリンスタンドで給油してもまだ余裕があったので遠野駅近くの南部神社へ。急な石畳の階段を登ると山城跡へのルートを発見。体力も回復したし時間があったので急遽山城跡へダッシュ。

足場の悪い階段と急な坂道でみるみる膝が笑い、息が荒れ、汗だくに。醜くお互いを罵り合いながら山頂へ到着。

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山頂の展望台からは遠野市内が一望できて中々に気持ちいい。ただし、レンタカーの返却まで時間が殆ど無かったのでダッシュで下山。

遠野市内を散策

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無事レンタカーを返却して、晩飯を食べにいく途中でスーパーに。いやー住んでるところが変われば食べ物も変わりますね。漬物類が充実していたり、豚汁用の豚バラが丸まって売られていたり。こういうふうにした方が使いやすいのかしら……。

そして、その後疲れすぎたために地図を取り出す際に不注意でKindleがアスファルトに落下。本体に若干の傷がついてしまいました。スゲェショック。

「KindlePaperWhiteの軽さを活かすためには裸のほうがいいだろう(キリッ」 なんて主張してきた自分が愚かしい。旅行の時はカバー必須ですわ……その後意気消沈して写真はなんにも撮らず。ふっ……

ちなみに晩ご飯はジンギスカンと決めていましたが、遠野八幡宮の多田さんや、村役場の人は揃ってオススメされたのが「あんべ」という店。遠野にジンギスカン文化を伝えた老舗ということでしたが、駅徒歩28分という立地。

そこで、村役場さんから二番目に推された「まるまんじんぎす館」さんで頂きました。
ラム肉の味付けは「あっさり」「こってり」「ぶつぎり」の3種類。岩塩と天然ハーブを練りこんだという「ぶつぎり」がとにかく美味かった。しかし、遠野で羊を飼っているわけではないというジンギスカン文化の不思議……。たしか北海道もジンギスカンの95%は輸入肉だよね? 不思議。

夜行バス出発までの待機は喫茶・のんのん

19時には閉まる店が多い中、遠野市駅前の喫茶・のんのんは素晴らしい。店長はカッパの衣装に身を包み、道行く人に「かっぱらっしゃい」という奇声で呼びこみをかける変な店ですが閉店時間は「お客さんが帰るまで」というありがたさ。

岩手県交通「遠野・釜石号」の遠野駅前発は21時59分なので、ギリギリまでゆっくりできます。コーヒーはいっぱい400円くらいだったかなあ。Kindle落としたショックと更新に忙しかったせいでここはよく覚えてない。地元の人や観光客もチラホラとはいってくるので、普段から遅くまでやっているのかもしれません。

旅の費用合計(都内出発での二名基本料金)

1.夜行バス往復:34,000円
2.レンタカー(2日分):11,500円
3.宿代(1室2名):11,600円
合計:57,100円

結局遠野市内にある文化施設や博物館等の遠野物語関連はすべて素通りという暴挙をおかしましたが、民話の故郷、遠野の自然を強引に満喫できる旅でした。結論としては稲荷穴の蕎麦だけはもう一度食べに行きたい。

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