こんにちは、きんどるどうでしょうです。
いま話題、もしくはこれから話題になるであろうKindle作家にインタビューするKDP最前線。今夜はその第118回。
日常のあるあるを基にしたおっさんのエッセイ集、誰もが「あーわかる」と感じる「暇人 不協和な私」を執筆した一ノ瀬こうじさんです。
一ノ瀬こうじさんには本作執筆のキッカケやオススメのポイントをなどを語っていただきました。さぁ、いったいどんなお話が聞けるのでしょうか。もちろん、本作はAmazonKindleで無料で試読が可能です。
インタビュー with 一ノ瀬こうじさん
著者プロフィール
一ノ瀬こうじ(いちのせこうじ) Twitter @himajinkouji
1969年東京都生まれ。会社経営
表の顔は中小企業の社長さんです。立場上ちゃんとしていなければいけないので、自分で言うのも何なんですが、会社関係で付き合う人達には真面目でしっかりしているように見られていると思います。多分。
その裏では、モテたい、ハゲたくない、寝たい、サボりたい、野菜は嫌い、会議うぜぇetc・・・どうでもいいことを考えずにはいられない。だけどそれを表に出すことは難しい。そんな表と裏の葛藤が全ての源泉です。ちなみに趣味は睡眠。特技は取り越し苦労です。
作品
「暇人 不協和な私」
「暇人 葛藤の日々」
Facebookページ:http://www.facebook.com/himajinkouji
暇人 不協和な私
著者自作の小冊子から始まり、各方面で密かな話題を得た「暇人」がついに待望の電子化。
通勤電車、銀行窓口、行列の出来るラーメン屋、世の中の至る所に生息する時間を持て余した全ての暇人に送る失笑エッセイ集第1弾。自分を偽って生きるつらさを描いた「本当の幸せ」、偉大な人物の親心故に苦しむ「親心のバトン」等、典型的小心者である著者内面の葛藤を、書き下ろし三編を含めた全十編収録。
価格:200円
評価:最初のレビューをお待ちしています
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――この作品を書いたキッカケを教えてください
KDPで本を出そう!と考えて書いた訳ではなく、色々やっていて気付いたらKDPで本を出していた。そんな感じです。以前から誰に見せる為でもなく、あくまでも自分が面白いと思ったことを書いては自分でクスクス笑い、しばらくしてからまた読み返してはクスクス笑い・・・といったことを続けていました。
まぁ自分ラブってことです。原稿はWordで書いていたので基本横書きだったのですが、何となく縦書きにしたらどうなるんだろう?と考えて試しに印刷してみると「何か本みたいじゃん」と思い、どうせだったら製本してみようと作った小冊子がそもそもの始まりです。
ホチキスと製本テープを使った簡単な物ではあるものの、思った以上に「ちゃんと本になって」いたので、何だか楽しくなり知り合いに渡してみたら、思いの外ウケてくれて、その上有難いことに面白いとfacebookにupしてくれました。すると、それを見た人達が読んでみたいと言ってくれたので、製本して送り、今度はその人が面白いとupくれて、それを見た別の人達が・・・・とジワジワと広がって行きました。ちなみにここいら辺で私、調子に乗り始めます。
そのうち送るのも面倒なので、まとめて一気に製本した物を、友人が経営しているバーに置かせてもらい、読みたい人はその店に行ってくれということにしました。本来は欲しいと言ってくれた知り合いの為だったのですが、今度はそこの店主が私とは全く面識のない人達に配り始め、意外なことにそういう人達にもウケたことによって、「俺だけじゃなくて他人にもウケる」と完全に調子に乗りました。
製本する数も増えてきた為、いい加減製本するのもキツイなと思い始めていた矢先にKDPを知り、「だったら出しちゃおうか」・・・で現在に至ります。わらしべ長者のように、一つ一つの事柄が連鎖して結果的に出版に結びついたのが実態です。と言うことで、強いて出版のキッカケをあげるならば「縦書きにしてみた」ことです。
――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?
このエッセイで取り上げているネタは心の底からどうでもいいことばかりです。誰しもがほんのちょっぴりだけ感じたことがあるけれども、そんなのどうでもいいじゃんレベルの事柄を大まじめに追求し、語る。そのギャップを笑い、あるある的に共感していただけると嬉しいです。
――どうしてこのタイトルにしたのですか?
一人で製本をしている時に、我ながら自分は本当に暇人だな。と思ったので・・・それだけです。後付の理屈ですが、暇人が書いた暇人の為の本なので、内容にもフィットしているように思えます。
――作品を書くうえで悩んだところは?
ほんの僅かな心の動きをどうやってデフォルメするかに気を配っています。そのまま書いても「あ、そうですか」で終わってしまいますが、やりすぎてウソになってもいけないので、いかに落差をつけるかに悩む所です。
――読者からの感想はありましたか?
読者の方からこの話が好きだ、等と言って頂くことはあるのですが、人によって面白いと感じてくれるネタがものの見事に分かれます。全く同じ物を読んでいるにも関わらず、受ける印象が一人一人ここまで違う物なのかということが新鮮な驚きでした。
――執筆にかかった期間はどれくらいですか?
一冊あたり延べ10日位です。
――値段はどうやって決めましたか?
ドトールのコーヒー1杯分です。
――この本を紙で出したいという出版社が来たらどうしますか?
まずは自費出版詐欺じゃないかと疑います。本当であれば喜んでやらせて頂きたいと思います。
――Kindle で出すにあたって困ったことはありますか?
EPUBって何?って所からのスタートでしたので、困ったことだらけでしたが、課題をクリアして少しずつ出来るようになって行く過程自体も楽しいモノですね。
――今後の予定について簡単に教えてください
暇人シリーズとして、だいたい月に一冊ペースくらいで出版して行く予定です。
――それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします
基本、このエッセイに世界一ウケているのは私です。是非皆さんには世界で二番目にウケてる読者になって頂きたく思います。今後定期的に出して行きますので気にいってもらって、続編も読んで頂けたらこんなに嬉しい事はありません。よろしくお願いします。
きんどるどうでしょうでは、KindleDirectPublishing、個人出版で頑張るインディーズ作家の方々を応援しています。