私が白<アルビノ>のヘッドだ「戦う僕らのRGB」を執筆した晴海まどかさんにインタビュー

1304261こんにちは、きんどるどうでしょうです。
いま話題、もしくはこれから話題になるであろうKindle作家にインタビューするKDP最前線。今夜はその第104回。
幼なじみに会うために編入した学園はネクタイの色によるカラーヒエラルキーに支配されていた。ならば私は白のヘッドだ!こんなルールブッ壊してやるという学園コメディ「戦う僕らのRGB」を執筆した晴海まどかさんです。
晴海まどかさんには本作執筆のキッカケやオススメのポイントをなどを語っていただきました。さぁ、いったいどんなお話が聞けるのでしょうか。もちろん、本作はAmazonKindleで無料で試読が可能です。今なら上下巻とも無料

インタビュー with 晴海まどかさん

戦う僕らのRGB

幼なじみの涼太に会うため、瑞希は私立茜学園高等部に編入した。
だが学園で瑞希を待っていたのは、進学クラスの青、スポーツクラスの赤、普通クラスの緑、そしてどの色にも属さない自由人の白という、ネクタイの色によるヒエラルキーだった。その上、会いたかった涼太はヒエラルキーの頂点、青のヘッドで!?
瑞希は白=アルビノのヘッドを名乗り、学園のヒエラルキーを決めるイベント、<タイ・フェス>に挑むべき立ち上がる!
ネクタイ闘争、開幕!
※一般的な文庫本換算:172ページ(39字×15行計算)
価格:100円(上下巻とも)
評価:最初のレビューをお待ちしています
Amazon.co.jpで詳細を見る

――この作品を書いたキッカケを教えてください

日常的に、小説のネタになりそうな気になる単語やフレーズをストックしています。あるとき、「ネクタイ」をテーマに何か作れないかなぁと考えていて、「ネクタイを切ったらさようなら」というフレーズをぽろっと思いついたのがこの作品を思いついた一番のキッカケです。自分でも意味わからないけど語感としては悪くない、ネクタイ切ったら面白そう、あ、ネクタイを切るゲームとかあったら楽しいかも! なんて考え、話を膨らませていきました。
また、話を膨らませる際に、十年くらい前に「バトル・ロワイアル」にどハマりしていて自分なりのバトロワをいつか書きたいと思っていたのと、学園闘争ものはテンション上がるな! ということで現在のような形になりました。
あとはとにかく登場人物が多いので、こんなキャラクター出してみたい、と思っていたものも放出し尽くしました。

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

特徴は、上巻と下巻で第1部、第2部と別れているんですが、それぞれで違った読み方・楽しみ方ができる部分です。
上巻では、学園の理不尽なルールに憤慨しつつも、瑞希が必死に仲間を集めていくさまを描いています。ひどい目にも散々遭うけど、がんばり続ければ絶対に誰かが気づいてくれる。そういう希望は、どんな場所でも場面でも持っていたいですよね。
そして下巻では、ついにゲームが始まります。バトル・ロワイアルです(あ、人は死にません)。読みどころは単純、「勝利は誰の手に収まるのか?」。ゲームの進行をそのものを楽しんでいただけるように書きました。

――作品を書くうえで悩んだところは?

下巻の執筆そのものです。下巻のプロットはエクセル表で作りました。何時にどの陣営の誰がどんな動きをして、というのを一覧表にしたんです。ただ、表を作ること自体はできたのですが、その表を基にして文章に書き起こす、というのがものすごく大変でした。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

プロット作成に1ヶ月、原稿作成に1ヶ月、推敲に1ヶ月というところでしょうか。
実は書き上げたのは結構前で、そのあと何度か改稿を重ねて今の形に至っています。

――無料キャンペーンを検討している方へ、こういう点は気をつけたほうがいいなどアドバイスをお願いします

もはや常識かもしれませんが、キャンペーンの開始時刻が17時(現在はサマータイムで16時)という点は押さえておいた方がよいかと思いました。

――無料キャンペーンの利用前と後で販売部数に変化は生まれましたか?

発売とほぼ同時にキャンペーンを始めたので利用前はわかりませんが、キャンペーン終了後、有料になったあともぽつぽつと作品が売れているのがすごく大きなことだと思います。キャンペーン中のDL数とは比にはなりませんが、有料になってからも買っていただけるというのはありがたい限りです。
また、前作の「新宿シェパード」が、「戦う僕らのRGB」がランク入りしたあとに若干ではありますが売れました。「新宿シェパード」はまた違った作風で、これはこれで楽しめると思います。よろしければこちらもぜひ!

――電子書籍についてどう思われますか?

実は文学賞への公募もコンスタントに行っているんですが、心が折れそうになることもしばしばです。かといって、自費出版はお金もかかるし本にしたところで売れるかわからないし。けど作品は世に出したい! ……と思っている自分のような人間には、個人で電子書籍を自由に販売できる、ということがまずは希望の光に思えました。世に出したいなら自分で出しゃあいいじゃないか!
また、電子書籍は、タブレットも主流になりつつありますし、今後伸びていくんじゃないかと思います。日本はもろもろの事情で電子書籍の浸透が遅い印象がありますが、その分、個人出版が出張るチャンスはあるんじゃないでしょうか。
ただ、個人で気楽に出版できる半面、個人出版=個人出版社ということですので、執筆だけじゃなく編集、校正、データ作成、プロモーションまで1人でこなす、という意識は大事だと思いました。個人出版だからこそ、作品の内容だけじゃなくデータの品質や出来栄えも自分で管理する意識が必要だと肝に銘じています。

――この本を紙で出したいという出版社が来たらどうしますか?

即刻お受けします。それから小一時間小躍りしたいと思います。

――影響を受けた、もしくは好きな作家さんを5人教えてください

新井素子、長野まゆみ、山田詠美、朝倉かすみ、笹生陽子
物語りだけでなく、文章そのものがすごく好きな作家さんたちです。
この5人に限りませんが、普段から気に入った台詞や文章があったらエクセルファイルにメモして蓄積するようにしています。

――Kindle で出すにあたって困ったことはありますか?

小説はともかく表紙をどう用意するか、で悩みました。小説の顔になりますし、自分で適当なものを作ってつけるのもなぁと。
今回は親しくしている友人(湯浅佳奈子さん)に作成を依頼しました。素敵なカッコイイ表紙をいただいて本当に感謝しています。
★佳奈子さんのブログ「kanako-image folio」
http://kana-footprints.blogspot.jp/

――今後の予定について簡単に教えてください

5月に別の作品(長編)をKindleストアで出版する予定です。今後もコンスタントにKindle本を出版していくつもりでいます。
また、短編集の出版も考えています。

――それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします

はじめましての方が多いと思います、晴海まどかと申します。文章を書くのが、日本語が、面白いことが大好きです。
まずは、「戦う僕らのRGB」をダウンロードいただいたみなさまに、心からの感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。楽しんでいただければ幸いです。下巻もどうぞよろしくお願いします。
Kindleではまだ2作しか出版していませんが、これからも定期的(当面の目標は月1冊ペース)に作品を出版していく予定です。なので、よかったら名前を覚えていただき、今後も応援していただけたら嬉しいです。ということで、もう一回名乗っておきます。晴海まどかです。晴れた海に、ひらがなでまどかです。もう覚えましたよね!
今後ともどうぞよろしくお願いします!

著者プロフィール

晴海まどか(はるみまどか) Twitter @harumima
1983年生まれの乙女座のA型 千葉育ち東京在住
三度の飯より書くことが好きな雑食系物書き
日本文学館 超短編小説大賞の受賞歴あり
「小説を書くのは趣味ではなくライフワークだ」と公言して日々精進中。モットーは書きたいものはなんでも書く。青春でもSFでもホラーでもどんとこい。読者に「面白かった」と言ってもらえるような作品を書いて世に広めるのが夢。
趣味は音楽活動。指揮者だったりコントラバス奏者だったりジャズピアニカ吹いてたり。基本的にオタク気質で凝り性。椎名林檎をこよなく愛して早15年。アニメやキャラグッズも好き。ムーミン好きが高じてついにフィンランドへの上陸も果たした。
過去の作品:「新宿シェパード」(Kindle)
http://www.amazon.co.jp/dp/B00BRB2DH4
短編小説を「FC2小説」で無料公開中。
http://novel.fc2.com/user/9033608/
著者ブログ:http://mfineocean.blog98.fc2.com/

きんどるどうでしょうでは、KindleDirectPublishing、個人出版で頑張るインディーズ作家の方々を応援しています。

[スポンサーリンク]

返品はAmazonカスタマーサービスへ

セールのときはAmazonギフト券

スマホ向けモード切替

スマホユーザーさんへ

Follow Me!!

更新通知を受け取る

  • 新着記事
  • セール
  • 人気