もしもおっさんが美少女になったら「魔法中年っ!」を執筆した皮算積人さんにインタビュー

1304151こんばんわ、きんどるどうでしょうです。
いま話題、もしくはこれから話題になるであろうKindle作家にインタビューするKDP最前線。今夜はその第98回。
「魔法中年っ!」を執筆した皮算積人さんです。
皮算積人さんには本作執筆のキッカケやオススメのポイントをなどを語っていただきました。さぁ、いったいどんなお話が聞けるのでしょうか。もちろん、本作はAmazonKindleで無料で試読が可能です。

魔法中年っ!

「時よ止まれ、僕は醜い……」それは悪魔を呼び出す呪文であった。悪魔の手ほどきによって美少女となった彼は、そのままの勢いで魔王軍に雇われる。彼に課せられた任務は、ダレイオス女学院に潜入し、聖少女の力を奪うこと。待っているのは、幸福な世界か、それとも……
価格:99円
評価:最初のレビューをお待ちしています
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インタビュー with 皮算積人さん

――この作品を書いたキッカケを教えてください

「Kindleも日本に来たし、ためしに出版してだれが一番売れるか勝負しようぜ」という話を友人たちとしていたのが、この作品を書くことになったきっかけでした。
「中年童貞の性転換もの」を書くことにしたのは、「恋愛弱者を主人公にした物語を書きたい」ということと「ポップでライトな小説を書いてみたい」という二つの衝動があったからです。軽いノリで読めて、少し笑えて、少し萌えて、少しげんなりする小説をめざしました。
また、僕の心の中にある「美少女になって女の子とイチャイチャしたい」という満たしようのない欲望を昇華させるには、この作品を書く必要がありました。

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

百合好きの方にはおすすめ、と言いたいところですが、実際のところ「外見は美少女でも中身は中年童貞」という主人公ですので、本質的にそれを百合と呼んでいいのかはわかりません。「女の子好きな女の子」が好きな人と、美少女になりたい人には楽しんでいただけるのではないかと思います。

――1番読者に伝えたいテーマはなんですか?

題材は女の子同士の恋愛ですが、実のところ「中年童貞」がテーマであり、恋愛弱者がぶつかる不条理にもスポットを当てています。この作品が、「生まれながらにして負けを背負わされた人間」についての理解への一助になれば幸いです。

――作品を書くうえで悩んだところは?

女子校を舞台にしたのに、女子校について自分が全く何も知らないという点が一番悩んだ点です。
もう少し細かいところでは、キャラクターの容姿についてどの程度具体的な描写をすべきか悩みました。僕が普段書いている小説では、特別な理由の無い限りキャラクターの髪型や身長について記述しないのですが、今回は思うところがあり、なるべく盛り込みました。

――特にお気に入りのシーンはどこですか?

主人公が両腿を銃で撃ち抜かれてもだえる場面です。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

大体六週間ほどです。仕事の休憩時間や帰宅してからの時間、休日をほとんど執筆にあてました。

――Kindleで出すにあたって困ったことはありますか?

フォーマット周りですこし困りました。先達の情報なしには出版できなかったと思います。

――小説を書き始めたキッカケはなんですか?

恥ずかしい話ですが、大学時代に「エロゲーを作りたい!」と思ってそのシナリオを書き始めたのがきっかけです。それを書いている途中で「これ、普通の小説にした方がいいな」と感じたので、方向転換して一般小説にしました。実を言うと、今作の「魔法中年っ!」の世界観は、「こんなエロゲー作ったらウケるかなぁ」という僕の最近の妄想が土台になっていたりするので、僕はエロを妄想しないと小説が書けない体なのかもしれません。

――小説を書くときのこだわりってありますか

弱い人を描く、というのがこだわりといえばこだわりでしょうか。強い人、正義の人ではなく、弱くて、間違ってて、世間からは異常だとされるような心を持った人の、その心理をなるべく精緻に描くことを目標としています。ですので、絶対正義のヒーローものは僕には多分書けません。

――電子書籍についてどう思われますか?

印刷会社に勤務している者として、紙に置き換わるメディアは総じて脅威です。ただ、一個人としては、僕のような何の背景もない作家が、とりあえず世界に向けて発信できるというだけでも素晴らしい時代になったと思います。
個人出版が増えれば玉石混淆のカオスになり、悪貨が良貨を駆逐する修羅の世界になるという暗い将来を予測している人もいますが、僕としては「そんなの同人全般、ずっとそうだったじゃん」という気持ちです。個人出版とはいいますが、要は一次創作同人となんら違いはなく、流通やデバイスが変わっただけの話です。とりあえず楽しんでみればいいんだと思います。

――それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします

何はともあれ、お楽しみいただけたら幸いです。
それと、僕の作品に限らずですが、個人がKDPで出している作品を読んで、それが面白かったときには、可能でしたらTwitterで「○○面白かった」と呟くなど、周りの方にその作品の存在を知らせていただけると、KDP作家としては幸甚です。インディーズ出版はなかなか広告が難しく、存在を人に知られるという一番最初のハードルをクリアすることができない作家さんが多いのです

著者プロフィール

皮算積人(かわざんつむと) Twitter @LilGiantPanda
1985年生まれ。北多摩郡出身。印刷会社勤務のDTPer。ぬいぐるみ好き男子で、小説を書くこととイラストを描くことが趣味。恋愛小説「夢入り娘」をコミティアで発表。ファンタジー小説「竜王の国」をパブーで不定期連載中。
Grayscale Lovers:http://grayscale.main.jp/

きんどるどうでしょうでは、KindleDirectPublishing、個人出版で頑張るインディーズ作家の方々を応援しています。

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