元メディア人。故郷の再生を願ったコラム集「現代の風景 3・11前後の日本社会」を執筆した石井克則さんにインタビュー

現代の風景 3・11前後の日本社会こんばんわ、きんどるどうでしょうです。
いま話題、もしくはこれから話題になるであろうKindle作家にインタビューするKDP最前線。今夜はその第83回。
元共同通信の記者が故郷福島を願ったコラム集「現代の風景 3・11前後の日本社会」を執筆した石井克則さんです。
石井さんには本作執筆のキッカケやオススメのポイントをなどを語っていただきました。さぁ、いったいどんなお話が聞けるのでしょうか。もちろん、本作はAmazonKindleで無料で試読が可能です。

現代の風景 3・11前後の日本社会(上)

21世紀は混沌とした時代。科学技術は進化を続けているのに、人間の心は進化しない。戦争の世紀といわれた20世紀から新しい世紀に入って10年以上になる。しかし争いごとは激化する一方だ。こんな時代を私たちはどう送ればいいのだろうか。この地球に生まれてきた以上、人を思いやる心といのちを大事にしたい―。そんな視点から、困難と立ち向かい苦闘する人たちを通じて現代日本の姿を描いた94本のコラム集。
著者は元共同通信記者で、原発事故に苦しむ福島の出身。2006年から7年にわたって全国を歩き、さまざまな階層の人たちへのインタビューを試みた。2011年3月11日の東日本大震災を挟んで震災前が上巻、震災後を下巻に収録している。下巻はほとんどが東日本大震災関連のコラムで頁を割いている。
この本に登場するのは一部を除いてほとんど無名の人たちだ。そんな無名の人たちを丹念に取材し静かな筆致で描いたコラムからは、3・11を挟んだ日本社会の断面が浮かび上がる。「美しきふるさと福島」の再生を願ってコラムを書き続ける著者初の電子書籍。
価格:99円
評価:最初のレビューをお待ちしています
Amazon.co.jpで詳細を見る

インタビュー with 石井克則さん

――この作品を書いたキッカケを教えてください

小児がんと闘う子どもたちの絵画展で、石川福美ちゃんという女の子が白血病で入院した病院で、苦しみながらも医師や看護師を相手に「悩み事相談会」を開いたという話を聞いたことがきっかけでした。福美ちゃんの姿に感銘を受け、命の大切さや地道に社会を支える人たちをテーマにコラムを書こうと思ったのです。

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

登場するのはほとんどが無名ですが、生き方が個性的な人たちばかりです。ともすれば後ろ向きになってしまう時代ですが、紹介した人たちの生き方を知っていただければ、少しは気持ちが明るくなると思います。

――特にお気に入りのシーンはどこですか?

最初の「支え合う小さな命」の悩み事相談会の石川福美ちゃんの言葉。
「皆さん悩みってどこで作るのでしょう。知ってますか、それは心と気持ち!たった2つの見えないものがそんないやなものを作ってしまうのです。時によってうれしい幸せを運ぶことも、どんな悩みがあっても隠さずに言ってください。悩みを1つ抱えると、10個、20個、悩みが増えますよ。人生1つ、命1つ、悩みや困ったことを抱えて生きるのはもったいない。せっかくもらった命だから、楽しく、悩みや困ったことのない人生に」

――読者からの感想はありましたか?

何気なく読み出したが、涙が止まらなくなったという連絡を受けました。

――作品を書くうえで悩んだところは?

特にありませんが、紹介した人たちと比べ、私の生き方はどうなのかと、いつも自問自答をしております。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

旅をしながらですので、2年かかりました。

――今熱中しているものはなんですか?

カメラです。犬の散歩には一眼レフとミラーレスのカメラを交互に持ってでかけ、自然の四季を撮影しています。

――石井さんは元共同通信の札幌支社長、メディア局長などを歴任されたまさにメディアのプロですが、今後KDP(個人電子出版)を利用した元メディア人による新しい出版文化というものが生まれると思いますか?

KDPによる新しい出版文化について 可能性は大きいと思います。ただ、現在は電子書籍作成がそう簡単ではないので、これがクリアできることが条件になると思います。

――ブログを運営していて気をつけている点はありますか?

ブログの目的は文章力を磨くことで、個人的な誹謗中傷はしない、引用は必ず明記することに留意し、できるだけ更新頻度を多くすることを心掛けています。

――電子書籍についてどう思われますか?

スマートフォンを自在に使う若い世代を中心に、今後読者は増えると思います。端末がさらに進化すれば紙の本になじんでいる中高年の利用者も見込まれるのではないでしょうか。
以前、欧米の著名出版社編集者の電子書籍に関するシンポジウムを聞いたことがあります。「マーケットの拡大につながる」という見方が大勢をしめていましたが、このためには売れる本をそろえることが不可欠だと感じます。

――Kindleで出すにあたって困ったことはありますか?

電子書籍の作成方法が分からず、思考錯誤の状態が結構続きました。いろいろ本を読みましたが、まだ完全にはマスターできない状態です。

――それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします

生きる上で難しい時代が続いていますが、社会の片隅にはこんなふうに力強く生きている人たちがいるのです。ですから、日本も捨てたものではないと気がつくはずです。元気をなくした人たちに、読んでほしいと思います。

著者プロフィール

石井 克則(いしい・よしのり)
1945年福島県生まれ。元共同通信社記者。社会部で警視庁や厚生省(現在の厚生労働省)を担当。3億円事件、ロッキード事件、リクルート事件という歴史的事件と中国残留孤児問題、丸山ワクチン認可問題など厚生行政を取材した。社会部次長・編集委員、札幌支社編集部長、編集局整理部長、ニュースセンター副センター長、札幌支社長、メディア局長などを経て2005年8月、共同通信社を退社。2006年から日本財団アドバイザーを務めている。
ブログ「小径を行く」:http://hanako61.at.webry.info/

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