わたしが戦うんですか?!(24歳女性)「レディハート」を執筆した著者非公表さんにインタビュー

1304201こんばんわ、きんどるどうでしょうです。
いま話題、もしくはこれから話題になるであろうKindle作家にインタビューするKDP最前線。今夜はその第100回
Amazonに交渉して1巻永年無料。将来のアニメ化を目指し表紙をプロダクションI.Gが担当したという意欲作「レディハート」を執筆した著者非公表さんです。
著者非公表さんには本作執筆のキッカケやオススメのポイントをなどを語っていただきました。さぁ、いったいどんなお話が聞けるのでしょうか。もちろん、本作はAmazonKindleで無料で試読が可能です。

レディハート

絶望してるんです。産まれてすぐに親に捨てられ、生きてたって苦労ばかりなんです。そんなひかるが、自分に変身能力があることに気づきます。そして迫り来る敵。自分をいじめたこんな社会をどうして救ってやらなきゃいけないのか、彼女は変身を拒みます。しかし、弱者ばかりを狙う敵の卑劣なやり方にひかるの悲しみは頂点に。泣きながらひかるは、敵を斬って、斬って、斬りまくります。画は、アニメ界のトップクリエイター羽山淳一氏、表紙画制作は世界的に有名なプロダクションI.Gが担当。世界に誇る女性ヒーロー、日本から誕生です。
価格:無料
評価:★★★★★,1件のレビュー
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インタビュー with 著者非公表さん

――この作品を書いたキッカケを教えてください

変身ヒーローになりたいって思います? 絶対イヤですよね、変身するなんてバケモノですよ。病院に行って「私、変身しちゃうんです」って言ったら、なに科に回されるか分かったもんじゃない(笑)。でも、あるとき気づいちゃうんです、主人公は自分に変身する能力があるって。そして同じように変身しちゃう女の子が他にもいるって知るんです。もう《同病あいあわれむ》状態ですよ(笑)。
変身ヒーローものってやっぱり勧善懲悪がテーマになりがちなんですけど、私はそうではなくて、(敵という)共通の困難の前で、《同病あいあわれむ》女の子たちがね、このヒドイ世の中を生きぬく為に、葛藤していく人間の美しい姿を描きたいなって思ったんです。だから子供の読者のために手加減した文章は書いていなくて、ガチンコ・フルパワーで書いています。それが『レディハート』なんです。
ところがこれが不遇な作品でして(笑)。まあいろいろあったわけですが、子細は別の機会に譲ることにしますが、今では嬉しいことに、表紙画やキャラクターデザインに羽山淳一先生ですとか、プロダクションI.G様ですとか、アニメ界の超一級の先生方にお力添えをいただきまして、こうしてみなさまにお届けできる運びとなりました。感謝の気持ちでいっぱいです。

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

セールスポイントはなんと言っても羽山淳一先生の画(え)です!表紙も最高ですけれども、特に中の挿絵は筆ペンで描かれていて、それが先生の画力と相まってものすごく心にグッとくるんです。こう言うと宣伝クサいかもしれませんが、こんなに胸にしみる画を見たのは私は初めてです。この、羽山先生に画を描いていただけるということがレディハートという作品が持つ最大の幸運だと思います。
羽山先生の画は先生のツイッターでもたくさん見ることが出来ますので、よかったらアクセスしてみて下さい。(https://twitter.com/hayama11
あと、ハートドライブプロの梅岡氏(編集者)が常々言っているのは、この『レディハート』という作品はアニメ化を念頭において作っているということです。角川さんでもどこでもそうだとは思うのですが、梅岡氏の気合いの入り方は尋常ではありません(笑)。
梅岡氏自身がテレビ界の出身と言うこともあるのでしょうが、例えば表紙のイラストにしても出版界に出入りのあるイラスト作家さんにはお願いせずに、アニメ界の一流の先生方にお願いして作っています。一枚の画像の為にキャラクターデザインから始まって、原画をつくり、彩色してエフェクトかけて、コンポジットして…。そんなにカネかけたら会社つぶれるぞって、梅岡氏に言ってやりました(笑)。表紙が横向きなのも表紙をテレビ画面に見立てているためです。
また、小説自体も、アニメの脚本の箱書きを作ってから、それを小説に起こしています。ですから1話は30分のアニメに収まるサイズで書いていますし、各話は一話完結の物語なんです。だから一話ずつ販売できるんです。長い小説を分割して売っているのとは違うんですね。
あと梅岡氏がよく言うのが、海外展開です。とにかく各国の言葉に翻訳して売るんだと。ですから、後に翻訳することを考慮して訳しづらい事柄は始めから書いていないんです。第3話には、主人公が礼拝堂でひざまずくシーンがありますが、これが「神社で百度参り」ではなくて礼拝堂なのは、そういう理由です。
他にも「あしたはアタシの風が吹く」みたいな日本語の言語にゆらいする内容は書かないという方針も始めはありました。これは訳せないので。しかし小説っていうのはそもそも言葉でつくる作品ですから、日本語で書いていて、日本語の冗談とか韻を踏むとか、それが出来ないなら小説自体が成立しないと、私がそう頑張りまして(笑)。で、今はめでたく解禁ですっ(^)ゞ。ただ、海外版をつくる時は、その部分は海外仕様に書き直す予定です。
さらに他の特徴としては、海外でというか、アメリカで日本のヒーローが流行らない理由の一つに、日本のヒーローは主人公が小学生だったり中学生だったりで、どうして子供が世界を救うんだ…みたいな違和感が外国の方にはあるとよく言われます。たしかにアメコミのヒーローはみんなオッサンです(笑)。
レディハートは世界中で愛していただきたいという希望があって、実際、既に世界51ヶ国に配信していますから、主人公は24歳と大人になっています。これが日本の変身ヒーローものでは非常に珍しいんです。書店では確実に置き場に困る作品ですね(笑)。文芸作品の主人公が変身していいわけがない(笑)、かと言ってラノベの主人公は中学生と決まっていますから。

――小説を書くときのこだわりってありますか

これは必要があってやっていることなんですけれども、心理描写は極力せずに、画的な表現にこだわって書いているということはあります。小説の構成要素は、説明、心理描写、画的な描写、セリフです。
このうち、説明と心理描写は『レディハート』にはほとんどありません。なぜなら、それらがあるとアニメの脚本に直しづらいからです。梅岡氏が脚本をやる方なのでこの辺はうるさく言われています。
しかしだからと言ってこうした描き方が小説において新しいかというとそうでもなくて、夏目漱石や山本周五郎など日本には画的な表現にこだわって文章を作っていた文豪が少なからずいます。私は昔から周五郎先生の作品が好きでしたので、レディハートを書くにあたっては、周五郎先生の本を書き写すなどして、画的な表現で成立させる方法をかなり勉強しました。

――作品を書くうえで悩んだところは?

画的な表現にこだわって書いているといま申し上げましたが、それがまた最大の悩みでもあります。いかんせん小説の構成要素の半分(説明文と心理描写)がないわけですから、流麗な文章を書くのが難しいんです(あーそーさ、いいわけさっ)。
そこで体現止めがたくさん出てくることになるんです(いいわけ、いいわけ…)。つまり文章の最後の音の響かせ方にバリエーションを増やしたいんです、書き手としては。でも、こうするとますます脚本に近くなっていって(梅岡氏は喜んでますけど…)、読み手には違和感があるんじゃないかなって、ちょっと心配していたんです。ところが発売してみたら意外にもすんなり受け入れていただいているようで、ちょっと安心しています。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

とてつもなくかかっています…。関係者のみなさま、スミマセン…orz...。つまり、今、お話しさせていただきましたように、納得するまで書き直し続けてしまいますので、例えば、3行を三日間書き直し続けているようなこともよくあります。1日16時間くらい書くのですが、400字詰め7枚が最高記録です。筆はとてつもなく遅い方かと思います。
ただ、日本最高の文豪と言われる谷崎潤一郎先生は一日4枚程度だと著書の中でおっしゃっていましたから、同じようなペースの方はいるな…と。ところで谷崎先生も流麗な文体にこだわった作家でした。まったく近づける気はしませんけどね(笑)。

――読者からの感想はありましたか?

フェイスブック(http://www.facebook.com/ladyhart.author)の方へ少しいただいています。主人公の似顔絵をお描き下さった方もいらっしゃいました。読者の方がご自身のフェイスブックでレディハートを紹介してくださったこともありました。たった1人でも喜んでくださる方がいれば、それでいいんです。
きれい事を言えば、芸事っていうのは自分の目指す形みたいなものがあって、死ぬ前にそれがどれだけ達成できたかっていう事だと思うんです。ですから喜んで下さる方が一人いれば、想定以上なんです。あとは期待にお応えできるように一生懸命に書き続けて、ファンの方に恩返しするだけです
(-`).。oO(本当は、お金も欲しいけどねぇー)

――それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします

レディハートを手にとっていただきましてありがとうございます!レディハートが日本で大人気になるのはもうちょっと先のような気がしています。
シャチョー(梅岡氏)が言うには、先にアジアを中心に海外で火がついて、その事実が話題となって最後に日本で火がつくというような育ち方をするのではないかと言うことです。それまではファンのみなさまには肩身の狭い思いをさせますが、私も挫けずに書いて参りますのでよろしくお願いします。ぺこり。

著者プロフィール

著者非公表
よ、よくもアタイを非公表にしやがったな。シャチョーめ、チキショー、覚えてろよー∑ヾ(≧□≦*)ノ
『レディハート著者の部屋』http://www.facebook.com/ladyhart.author

きんどるどうでしょうでは、KindleDirectPublishing、個人出版で頑張るインディーズ作家の方々を応援しています。

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