ドキュメンタル シーズン1 ネタバレあり ラスト16分間の攻防


Amazonプライムビデオ番組を全話視聴しませんか?という連続企画『今からプライムビデオのこれ見よう』。今回はシーズン3も絶好調配信中のHITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル シーズン1のネタバレ編。

ライターkamito努(かみと ゆめ)@kamitoyumeさんにシーズン1の見どころを語っていただきました。//きんどうここまで

HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル

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『ドキュメンタル』シーズン1、いかがでしたか。全部で4時間弱と連続ドラマよりは短い構成ですので、一気見した人もいるかもしれませんね。

密室に集められた芸人10人が制限時間6時間のなかで、「誰が最後まで笑わないのか」を競う企画。1、2話では参加費100万円を集めるところから始まり、競技では周りの様子を伺いながら、脱落者が増えるにつれて緊張感が高まっていくのが観ていてもわかりましたね。

結果から申し上げますと、第1回目の『ドキュメンタル』では、賞金1000万円を手に入れられた優勝者はいませんでした。 残り時間19分を切ったところで3人(とろサーモン・久保田、天竺鼠・河原、マンテロウ・アントニー)に絞られましたが、その後、決着がつくことはありませんでした。

『ドキュメンタル』という企画がはじめての挑戦であることから、参加者の手探り状態がつづきました。だからこそシーズン1でしか見られない偶然起きた笑いや参加者の貪欲な笑いへの攻撃もあります。

しかし、残り16分のそれぞれの攻防が面白かった。「どうしても、時間がない!」という方は、この16分間だけでも見応えがあります。シーズン1全体を振り返りつつ、最後3名の戦いを中心にご紹介します

出場者や、ルールの確認は導入編をお読みください!

HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル シーズン1 ポイントは「集中力」

大西ジミーや、宮川大輔らベテランが自ら仕掛けたことによって脱落していく中、後半戦で勝敗を分けたのは、集中力でした。

視聴者は、あくまで客観的に観ることができて、また笑いを制限されることがなのでよくわかるのですが、ふとした瞬間に笑うのって、ある種の気の緩みだったりしますよね。そうならないように、いかに自分の精神を冷静に保てるかが重要なポイントでした。

芸人10人が集まり、お互いの性格やネタを知っている中で、思い出し笑いや、何も起きていない時に笑ってしまったことで脱落した人も多かったです。

仕掛けて攻めていくことも大切ですが、攻めている時も、守りに入っている時もテンションを同じに保てなければ、どこかで笑っていた印象です。

最後に残った3人の攻防

集中力を切らさず、そうして絞られたのが、とろサーモン・久保田、天竺鼠・河原、マンテロウ・アントニーの3名。それぞれ、イエローカードやオレンジカードをもらいながらも、耐え凌いでいました。

そもそも、この3人は勝負の最初から、不思議なくらいニヤリともしなくて、安定した表情を見せていました。

中盤に入って、FUJIWARA・藤本やトレンディエンジェル・斎藤、宮川大輔らが「これはアウトなのでは?」と思うほどニヤニヤしていたりする中で、3人は真顔も真顔、無表情すぎて怖さすら感じるほどの安定感です。

マンテロウ・アントニー

笑わないうえに、序盤から先輩に「やれ」と言われたことには従ったり、服装を変えてみたりと小ネタを仕込んではいたのですが、攻めが炸裂したのは残り1時間ぐらいから。笑いが起きたのはアントニーの小さいころの写真を見せた時。かなりの枚数を用意していたようですが、主催者である松本人志はじめかなり笑っていたのが、3歳のころに死別したというアメリカ人の父親の写真。

アメリカ人の父と日本人の母を持つハーフであるという自身を活かして、最大限にアピールしました。

天竺鼠・河原と良い勝負ではありますが、公開の競技のなかで一番面白かったのはアントニーかなと思いました。自分の人生や見た目を活かし、また日本人の不得手な一種の不幸話を笑いに変えた点でも、笑わずにはいられませんでした。

天竺鼠・河原(かわはら)

後半まで息を潜めていたのが天竺鼠・河原。策士にも思える、計画性を感じました。参加者10人のなかで、もっとも「作戦勝ち」したと言えるのではないでしょうか。

序盤から中盤は、先輩芸人がつぎつぎと仕掛けていく中、極力その輪に入らず俯瞰できる立ち位置を貫いていた河原。ただ、笑わないだけで、本人は面白くない人なのでは……、と疑問を持ち始めた頃、エンジンがかかります。

「茄子のかぶりものにサングラスでネタをする」といえばピンと来る人もいるかもしれませんが、そのかぶりもので登場し、本領発揮を思わせたところで、笑いが起きたのが、シャドウボクシング。

普通のボクシンググローブなら何の問題もないのですが、お腹が空いたとパスタを茹でていたくだりで、片手に麺の水分を切る器具を持ってシャドウボクシングをします。これはもう、ぜひ観ていただくしかないですね。

パスタを茹ではじめたのも河原なので、伏線というか、作戦だと思うとやはり計画性がある頭脳はだと言えそうですね

とろサーモン・久保田

本当に笑わなかったのが、久保田です。アントニーや河原がイエローカード、オレンジカードをもらうなかで、ギリギリまで無傷でした。参加者10名のなかでも唯一、イエローカードのみで競技を終えています。

かといって、笑わせようと何かを仕掛けたということはありませんでした。会話のなかにスっと入り、絶妙なツッコミで笑わせようとしたことはありましたが、最後の最後まで、聞き役に徹していたと思います。

そういう意味では、本当にここまで笑わずにいられたのが不思議です。

ただ、最後は下品だった(笑)。アントニーや河原に、真面目に止められるほど、下品だった(笑)。「自分が笑わなければ、何でもアリ」というルール上、違反はしていませんし、最終的には未遂に終わりましたが……。

ラスト16分から見る ベテラン勢の攻めと、守りすぎた若手で感じた実力差

笑わないことに徹していた3人ですが、では競技の最初から鋭い攻撃ができていたかというと、その種類は豊富とは言えませんでした。残りの人数が少なくなり、1時間ほどを残してそれぞれが仕掛けに入りましたが、最後の10分程度は「何かやらなきゃ」と3人で焦り出すような場面もありました。

一方、今回は残念ながら脱落となっていたジミー大西やFUJIWARAの藤本、宮川大輔らベテラン勢は、競技の前半からあの手この手で果敢に攻めていたことに気づきます。

こうして結末を知り、はじめての企画ということも踏まえて改めて考えてみると、最後に残った3人をはじめ、若手の参加者たちは、計画的に守りに入っていたというよりは攻撃の手数が少なかったようにも感じられます。

お笑いに精通した視聴者であればこの実力差は「やっぱりな」と納得するところかもしれませんし、それほど詳しくない、初めて触れた人にとっては「これがベテランとの違いか!」とはっきり認識できたのではないでしょうか

これも、綿密に作戦が立てづらい初回だからこそ顕著に出てしまったのかもしれません。

ちょっと残念だったこと 下品なネタが多かった

下品つながりで恐縮ではございますが、全体を通して、ベースに下品なネタ、下品な笑いがあったのは、いち視聴者として「どうなのだろうか?」と思う部分ではありました。

たしかに、それで笑えることも多かったですし、「何でもアリ」で無法地帯なルールゆえ仕方ないことかもしれませんが、とにかく笑わせられれば良いという傾向には疑問を感じた人もいるのではないでしょうか。

正直、女性にはあまりおすすめできません。筆者は、「もう少しユーモアのある下ネタだったらよかったのになあ」ともったいなく感じてしまいました。

とはいえ、『ドキュメンタル』は話し合いの場ではなくて競技。集まった10名の出方を伺いながら、その場に合った仕掛けを繰り出すのも一つの技術であり、それが勝負なのでしょう。

まとめ 究極の笑いとは何なのか? という問い

本当に面白い人は誰か、ひいては究極の笑いとは何なのかを突き詰める企画がしたいということで、立ち上がった『ドキュメンタル』。

松本さん本人も、ずっと笑いとは何かを考えてきた中で、この企画は「成れの果て」だと話していました。「笑うこと」と「笑わない」ことは表裏一体ですが、この矛盾を越える人こそが「本当に面白いヤツ」なのではないかと考えているようです。

さて、『ドキュメンタル』第1回競技はこれにて終了となりますが、ご覧になられた方、いかがでしたか。シーズン2を経て、現在シーズン3が公開中です。毎日に笑いを求めている方、面白い番組、斬新な番組を求めている方、この機会にご覧になってみてはいかがでしょうか。

この記事にはAmazonプライムビデオ『ドキュメンタル』シーズン1より、引用の範囲で複数のスクリーンショットを掲載しています。本画像の著作権者より通告を頂いた際はすみやかに画像を取り下げます。

Amzonプライムビデオで独占見放題『ドキュメンタル』シーズン1

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松本人志プレゼンツ、密室笑わせ合いサバイバル。10人の芸人たちが自腹の参加費100万円を握りしめ、芸人のプライドと優勝賞金1000万円をかけて笑わせ合う。最後まで笑わなかった者が勝ち。密室に閉じ込められた芸人が極限まで追いつめられることで生まれる本能むき出しの笑いを見逃すな!※当番組は、番組の性質上、ご覧になられる方によっては一部不適切と感じられる場合がございます。予めご了承の上、お楽しみ下さい。(C)2016 YD Creation

ライター紹介:kamito努(かみと ゆめ)

ライターです。掲載記事の告知、観た・読んだ作品についてツイートしています。執筆記事に感想もらえるとすごく嬉しいです

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