「コンビニの戦士達」幻夜軌跡さんインタビュー

こんばんは、きんどるどうでしょうです。KindleDirectPublishing、いわゆる個人出版で活躍する著者へのインタビューをお送りする”KDP最前線”。第28回は、「コンビニの戦士達」を執筆した”幻夜軌跡”さんのインタビューを掲載します。

コンビニの戦士たち
コンビニの戦士達 幻夜軌跡(著)

内容紹介
コンビニ。そこは百鬼夜行が襲う場所。迎え撃つは一騎当千の兵達。されど閉じ込められれば、待つのは蠱毒壷の運命。違うのは、絶えず壷に補充されるという事。生き残るのは誰か。

コンビニの戦士たち 幻夜軌跡(著)

「守護神は嫌になったりしないんですか?」「いや、仕事を頼まれたら断らないんで」

本作は総勢22名のコンビニスタッフによるコンビニの一週間を舞台にした物語だ。コンビニの労働を通じてドンドンと心が荒む様を楽しめる。そして各キャラクターの名前が面白い。上に取り上げた守護神なんて、まさにもしもの時の守護神だ(笑)

他にも特徴的なスタッフがいるぞ。コンビニとはどれだけ厚い選手層なんだ…

守護神・・・大学生。お店の守護神。人がいない時はいつでもかけつける男。
男喰い・・・女子大生。何股でもかけられるスキルを持つ。
バックレ・・・後輩。一生懸命まじめに仕事をやる男だったのに。
天下取り・・・フリーター。高卒二年目。お店で天下を狙う男。

幻夜軌跡さんには、本作のセールスポイントや特にお気に入りのシーンなどを語っていただいた。

インタビュー with 幻夜軌跡さん

――この作品を書いたキッカケを教えてください

自分が今までにいくつものコンビニエンスストアでアルバイトをしていたので、そこでの予想のつかない毎日と、個性豊かな仲間達との思い出をよく振り返るのですが、ずっといつか面白い形にできたらなって思っていたので今回は時期が来たかなと思って書きました。

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

コンビニでのとある一週間を、一日ずつ主人公の視点から見ているところです。月曜日から日曜日までで、タレントぞろいのスタッフやお客さんが巻き起こす事件の数々が日常茶飯事でしかない。同じような一週間がまた続いていくと暗示させる、まるで喜劇のような物語を楽しんでもらいたいです。

――主人公やその他キャラクターが生まれた経緯やエピソードをお聞かせください

実際に自分が一緒に働いていたコンビニエンスストアのスタッフやお客さん、これまでコンビニエンスストアの取材で聞いた話を、全て混ぜ合わせて一人一人キャラを作りました。だから、それぞれのキャラがとても濃いんだと思います。

――特にお気に入りのシーンはどこですか?

主人公の心が時間経過とともにだんだん折れそうになっていくところです。

――作品を書くうえで悩んだところは?

コンビニエンスストアのことならなんでも書けます。逆に、書いてはいけないことが多かったのが大変でした。書き上げてからも、書いちゃいけないことを書いていないかをチェックするのに神経を使いました。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

書き上げるのに三日、推敲するのに二日、データ化するのに二日です。前から書く準備はできていたので、今回は早かったのだと思います。

――値段はどうやって決めましたか? また今後値段を変える予定はありますか?

最初から紙の書籍ではどうしてもつけられない安い価格にしようと考えていました。それでも、電子書籍はコンテンツさえあれば印刷代も流通代もかからないから絶対に赤字にはならないんですよね。だから、読者の方にいかに手に取ってもらいやすい値段にするかだけを考えれば良いと思いました。今のところは値段を上げる予定はありません。

――この本を紙で出したいという出版社が来たらどうしますか?

断ります。この本は電子書籍で出版するために書いたので。そもそも、紙で出すとすると、一冊に半年以上はかかるので、僕の場合は執筆計画に響くから難しいところです。ファンの方が強く望んでくれるといったような、よほどのことがない限りは紙で出版することはないです。あ、あと個人的には一冊ぐらいは好きな人のために紙で出版したいです。これはわがままな願望ですが、夢です。

――ところで、本作は無料キャンペーンを利用されましたが使ってみていかがでしたか?

無料キャンペーンはMAXで五日間だけしか設定できない、KDPにリリース作品の三ヶ月の独占販売権を与えるという点をよく考えて戦略的に使ってほしいです。著者の方それぞれの本のプロデュースの仕方に合わせたやり方がいいと思います。僕のようにまだ無名の場合は、自分の作品と名前を知ってもらうために、無料キャンペーンは絶対に利用すべきだと思います。ファンがつけば、宣伝目的では必要がなくなってきますが、その時はファンへの感謝のためにキャンペーンをやればいいと考えています。読者の方々と信頼関係を築くために必要です。

――それでは無料キャンペーンの利用前と後で販売部数に変化は生まれましたか?

僕はまだまだ駆け出しで知られていないから、やはり、無料キャンペーンの間はダウンロード数は急激に伸びました。そこで僕の作品を気に入ってくれた読者の方がレビューを書いてくれたり、宣伝してくれたので販売部数はそれからも利用前より伸びました。

――Kindleで出すにあたって困ったことはありますか?

やっぱり、電子書籍データにすると、デバイスによっては、組数字の自動解除や、欧文の自動回転が反映していない等ということがあるので、どのデバイスでも同じように見えているか検証して修正することが大変でした。これは、電子書籍の当面の課題だと思っています。

――電子書籍についてどう思われますか?

これからは個人出版の時代です。紙の書籍にはできないことが電子書籍ではたくさんできるから面白いです。紙と電子ではそれぞれ求められるコンテンツが違うと思うので、共存共栄は可能だと思います。むしろ、電子書籍の市場活性化が紙の書籍の市場活性化にも繋がると思うので、電子書籍はガンガン盛り上げていかないとと思っています。

――Kindleで個人出版を目指す方にアドバイスをお願いします

チャンスだし、楽しいし、ワクワクしっぱなしなので、まだ出版していない人はガンガン出版してほしいです。みんなで盛り上げましょう!

――それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします

僕は五年間で100作執筆してリリースします。五年かけて10作を賞に投稿するよりも、誰もまだやっていない新しいことの方がワクワクするからです。本当にやり遂げられるのかどうか見守って下さると幸いです。最新作が最高傑作になるようにこれからも書き続けますので、気に入った一冊がありましたら、ぜひダウンロードしてみてください。よろしくお願いします。

著者プロフィール

幻夜軌跡(@Osefly
1984年11月2日生まれ。28歳。これまで挫折ばかりで遠回りしてきた気がするけど、日本でのKindle Storeオープンに間にあって、本をリリースできたのだから運命だったと思っています。リカレント電子書籍デザイン受講。
ブログ:http://www.tumblr.com/blog/maboyanokiseki<

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