ガイナックス初期、庵野秀明も登場ッ!星雲賞受賞作家のエッセイ「アンパン的革命: バブル時代エッセイ集」を執筆した菅 浩江さんにインタビュー

こんにちは、きんどるどうでしょうです。いま話題、もしくはこれから話題になるであろうKindle作家にインタビューするKDP最前線。今夜はその第144回。
星雲賞受賞作家がガイナックス初期を舞台に綴るお笑い日常本「アンパン的革命: バブル時代エッセイ集」を執筆した菅 浩江さんです。
菅さんには本作執筆のキッカケやオススメのポイントをなどを語っていただきました。さぁ、いったいどんなお話が聞けるのでしょうか。もちろん、本作はAmazonKindleで無料で試読が可能です。


著者プロフィール

菅 浩江(すが・ひろえ)Twitter @Hiroe_Suga
1963年生まれ。京都出身。小説家(主にSF)日本舞踊名取・ゲーム音楽作曲なども。
受賞歴
★星雲賞 「そばかすのフィギュア」(早川書房『そばかすのフィギュア』収録)『メルサスの少年~〈螺旋の街〉の物語』(新潮文庫・徳間デュアル文庫)『永遠の森 博物館惑星』(早川書房) 
★推理作家協会『永遠の森 博物館惑星』 ★他いろいろ。
著者サイト名:(旧)http://www.gainax.co.jp/hills/suga/index.html (新)http://www.ne.jp/asahi/hiroe-suga/pleiades/

今回お話を伺ったKindle本

アンパン的革命: バブル時代エッセイ集
菅 浩江 (著)
価格:400円 ★★★★* 2件のレビュー

「アオイホノオ」(島本和彦)の少し後、いわゆるバブル期。「ナディア」の頃のガイナックスも舞台の一部となっている、お笑い日常エッセイ。  京都やSFへの思い入れも。一般誌掲載だったので、多少猫をかぶっていますが、スガと楽しい仲間たち(?)の生態はこんな感じです。  たくさん売れたら、ダンナ(武田康廣)のエッセイ集『のーてんき通信』もKindle化したいです。


作家インタビュー

――この作品を書いたキッカケを教えてください

バブル期の連載時は、人から紹介されて就職情報誌に軽いエッセイを連載する形でした。のちに、アスキー〈ログアウト〉誌で小説を連載しているとき、単行本化をお願いしました。
今回のKindle化は、古いエッセイなのでもう再出版は難しいと思い、それでも昔を懐かしんでもらえたらいいなあと思って頑張りました

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

ひとつめは、若い私の記録ということです。どたばたしてて、とても面白い青春だったと思います。失敗も成功も、小説家志望の方に参考になるんじゃないでしょうか。
ふたつめは、いまや広く知られるDAICONグループ(ゼネラル・プロダクツ&ガイナックスの元となったSF大会スタッフ集団)や、ガイナックス初期の記録でもあるということ。『アオイホノオ』を楽しんでいる方には面白いと思います。
みっつめは、私の本性が出ていること。小説作品は真面目なものが多いので、びっくりされるかと思います。

――値段はどうやって決めましたか? また今後値段を変える予定はありますか?

自分の金銭感覚として、過去のエッセイ集の再刊なら、ワンコイン以下だろうと考えました。
価格については、Amazon主導のセールではもちろん改定されます。が、私からのアプローチとして値引きをすることは考えていません。安く買ってもらって宣伝に繋がる可能性と、高価格で即時買いしてくれた熱心な読者の方への感謝を天秤に掛けると、今のところは後者のほうが重いのです。
かといって、ちょっと読んでみようかと思う新規の読者さんを逃したくはない。ジレンマですね。広報活動としては、とりあえず、冒頭部分だけ読めるようなサンプル配布を計画しています。

――ドラマ『アオイホノオ』で青春時代がまるっと実写化された形になりましたが何か本作に影響はありましたか?

『アオイホノオ』の人気がなければ、こんなに急いで出さなかったと思います。島本さんやドラマ製作の方々に踏ん切りを付けていただいたと感謝しています。

――作品を書くうえで悩んだところは?

当時、ネタはたくさん転がっていました。なので苦労はありませんでした。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

連載でしたから、足かけ三年です。だんだん文章が落ちついていく様子も、文筆活動をする方々には見所かもしれません。

――本作は過去商業出版されていた作品をリメイク(?)したものかと思いますが、今後も著作をKindle配信していく予定はありますか?

Kindle出版の収入は、微々たるものです。なので今回のように、リアル書籍の可能性が低いものであれば、絶版になるよりはマシなので自力で電子書籍化するという選択肢を選ぶと思います。

――電子書籍についてどう思われますか?

老眼が進んで、実は文庫本よりも電子書籍のほうが読みやすくなってしまいました。装幀や手触りといった楽しみは減じてしまいますが、ケースバイケースでどちらを買うか選択しています。
書式やフォントの自由度がもっと上がって、好きなように美しい電子書籍を出せるようになる日を夢見ています。今回はそれでとても苦労しました。こんなこともできないのか!と何度叫んだことやら。
ただ、懸念もあります。「いつでも手に入る=今は買わなくていい→そのまま忘れる」というパターンが多々あるように見えるからです。キャンペーンなどで買うチャンスを作ってあげないと「えいやっ!」と買ってもらえないのかなあ。
繰り返しになりますが、電子書籍の収入はとてもとても少ないのです。紙の本は初版時にその部数分の印税が入ります。けれど電子書籍は一冊一冊の計算ですから、何十円何百円を積み重ねていくしかありません。今のところ、私の場合は「絶版よりはマシ」「採算は置いておいてアーカイブ的に残す」という感じですので、ちゃんと生活の足しになるような収入になれば、と願っています。

――プロの目から見て、過去の作品が電子書籍化され現役作品と並んでいることをどのように感じていますか?

ビブリオマニアにとって、絶版は哀しいことです。なので、過去作品が現役作品と同じように手に入る状況はたいへん喜ばしいです。

――Kindleで出すにあたって困ったことはありますか?

何もかも初めてのことだったので、暗中模索でした。特に、なるべく綺麗な見掛けで出したかったので、ePubの段階でずいぶん試行錯誤しました。
詳しくは「スガのデジ本暗中模索」http://www.ne.jp/asahi/hiroe-suga/pleiades/other.html をご覧下さい。(まだ書きかけですが)
このサイトにも書きましたが、私がTwitterでギャースカ騒いでいる時に手を貸していただいた皆様に、深く深く感謝しております。半泣き状態を何度助けていただいたことか。彼らの手助けなくしてはKindle化できませんでした。本当にありがとうございます。

――オススメのKindle本を3冊教えてください

今のところKindle独自のコンテンツを読むよりも、既刊本を省スペースで読むために使っています。ので、お薦めはありすぎて困るのですが、早川書房や東京創元社が過去の名作SFをKindle化しているのはとても嬉しいことです。

――今後の予定について簡単に教えてください

#スガのデジ本暗中模索」というタグを付けて、Twitterで経過を呟き、前述のホームページにまとめています。これをもう少し整理改訂してKindle出版をしたい人向けにKindle化できればいいなと思っています。
今回のエッセイ集と同じように、ゲラゲラ笑ってもらって私の暗中模索ぶりを楽しんでいただければ、苦労の記憶も少しは軽減するかと。

――それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします

買ってください。読んでください。気に入ったら広めてください。……もうこれに尽きます。

きんどるどうでしょうでは、KindleDirectPublishing、個人出版で頑張るインディーズ作家の方々を応援しています。

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