Amazonプライムビデオで見放題配信中のアニメ『SSSS.GRIDMAN』の紹介をきんどう読者さんより頂きましたのご紹介。
本作は25年前に放送された特撮アクション『電光超人グリッドマン』を「キルラキル」「リトルウィッチアカデミア」などを手がけたTRIGGERがオリジナルアニメーションとして復活させた作品。当時の出演者が声優で参加など嬉しい仕掛けはありますが話が繋がっているわけではないのでご安心ください。
個人的な見どころはアクションシーンの作り込み。
第1話のグリッドマン登場時の「瓦礫の書き込みがスゴイ」というツイートを見て興味を持ちましたが、ほんとうに映像のこだわりが美しいのでヒーロー!バトル!アクション!に魂震える人は是非ご視聴ください。
そして、本記事は『SSSS.GRIDMAN』の主題歌「UNION」の布教を目的にしています。”目を醒ませ 僕らの世界が何者かに侵略されてるぞ”という物騒ながら耳に残る出だしに痺れて欲しいんですよ。
それではわたしの前口上はここまで。以下に『SSSS.GRIDMAN』のオススメポイントを今井士郎さんに語っていただきました。
25年の時を超えた新作『SSSS.GRIDMAN』がスゴイ
こんにちは。今井士郎 shiroimai です。
今期はトップクラスに話題ですね。『SSSS.GRIDMAN』。どう読むのかなー、と思ったら、『グリッドマン』でいいようです。公式もそう言ってるので間違いない。25年前の特撮作品『電光超人グリッドマン』を原案とするアニメ作品です。
今回は、こちらの作品をご紹介します。
ツツジ台に住む高校1年生の響裕太は、ある日目覚めると記憶喪失になっていた。そして裕太は古いパソコンに映る『ハイパーエージェント・グリッドマン』と出会う。グリッドマンは使命を果たせと語りかけ、裕太はその言葉の意味と記憶を探し始める。突然の事に戸惑いつつも、クラスメイトの内海将や宝多六花、新条アカネたちに助けられながら毎日を送る裕太だった。が、その平穏な日々は、突然現れた怪獣によって容易く踏みつぶされた
PrimeVidep|SSSS.GRIDMAN
『SSSS.GRIDMAN』 どんなお話?
記憶喪失の高校生、響裕太(ひびきゆうた)が、骨董品のパソコン「ジャンク」に宿る自称ハイパーエージェント「グリッドマン」と合体して、街に現れる巨大怪獣と戦う物語です。
怪獣が現れると、ジャンクのところに駆けつけた裕太が「アクセスフラッシュ!」というかけ声とともにジャンクに吸い込まれ、街には巨大ヒーローグリッドマンが、どこからともなく現れます。
怪獣を生み出しているのは、自宅のPCに謎の存在「アレクシス(25年前を知っている人には「カーンデジファーのようなもの」という説明が分かりやすいです)」を宿して共存する美少女、新条アカネ(しんじょうあかね)。クラスで嫌う人がいない「完璧な美少女」のはずの彼女が、自作した怪獣模型をアレクシスに見せると、アレクシスの「インスタンス・アブリアクション!」のかけ声とともに、街に怪獣が現れるのです。
グリッドマンの正体も、裕太の記憶喪失の理由も分からない。
でも、怪獣によって死んでしまった人は、「いなかったこと」にされてしまう。
そんなのは嫌だ。裕太、六花、そして将の3人組は、「グリッドマン同盟」として、街を守るために立ち上がるのでした。
みどころはどこ?
この作品、良いところはいろいろあるんです。
作画は全体的に美麗ですし、OP曲『ユニオン』は、『ようこそジャパリパークへ』でも有名なオーイシマサヨシを擁するOxT(オクト)による、むちゃくちゃ爽やかで楽しい曲ですし。ダブルヒロインと称される六花とアカネはかわいいし、グリッドマンは「巨大ヒーロー」としては異色な「メカと合体」する活躍を見せますし。
しかし私は、この作品の「独特な」雰囲気を推したい。BGMが、ごく一部のクライマックスにしか使われません。無音。流れる音は、台詞と環境音のみ。そして、リアリティにこだわった台詞回し。
キャラ達の日常台詞が、やけに「力が抜け」ているんですよね。会話が「普通」っぽい。フィクションらしい「立った」表現になっていないんですよ。
クライマックスの戦闘シーン以外が、「動静」の「静」に大きく振れた、ヒーロー物にあるまじき不思議な雰囲気になっています。この雰囲気が、なんだか楽しい。
この雰囲気の中で繰り広げられるシリアスやコメディや、そういったフィクションらしいもろもろが、物珍しくて、なんだか良いのです。
そして、「静の雰囲気」を最大限に楽しめるのが、公式がYouTubeに一週間限定でUPしているボイスドラマです。
会話の「なにげなさ」は本編以上に追求している一方で、5分足らずの尺にコメディ要素をみっしり詰め込み、キャラの背景描写まで行ってしまうという、非常に上質なコンテンツです。正直、本編以上に楽しみにしているかもしれません。
ボイスドラマを知らない人、「グリッドマン」「ボイスドラマ」でググってください。動画がヒットしますから。面白いですから。
これから見る人へ
この作品に興味を惹かれて、動画配信サイト等で見始めるかを迷っている人もいるでしょう。
最近言われるアニメの節目は「3話」です。マミさんが死んだり如月が沈んだりと、ショッキングなシーンを入れるのが定石になっているようです。しかし、グリッドマンは「2話」でいい。まずは2話見てください。
「よっし! よっし! 死んだぁぁぁぁ!!」
「よかったねぇ」
というやりとりが気に入ったら、一緒に視聴しましょう。
視聴中の同志へ
毎回、少しずつ謎が明かされて来ていますね。でも、8話終了時点では、まだまだ大事なところの情報がたくさん秘匿されています。そもそもハイパーエージェントってなんやねん、とか、新世紀中学生の存在に、もうちょっと作中で突っ込もうよとか。
パソコンの中から紳士的に褒めちぎってくれる謎の存在、アレクシス。割とPCから出入り自由な、アレクシス。俺も褒めて欲しい、慰めて欲しい、うちのパソコンにも来てよと思っていた彼の猫撫で声が、5話あたりから怖くてたまりません。
アカネとアレクシスが、今後も共闘関係を続けるのか、アカネちゃんはどこかで「用済み」になり、ぼろ雑巾のように捨てられてしまうのか……。あの傲慢なアカネが、ぽっきり折られた状態になってしまうのか……。
OP終了間際に落ちる黄色いカッターナイフのカットは、25年前の作品と同様、「誰かを刺そうとした」後なのか。怖いですよね。
最後に
高評価を勝ち取っているものの、実は私も、「どんな作品なのか」よく分かっていないのが、『SSSS.GRIDMAN』です。放送も残り半分になりました。このテンションを維持できるのか。ドキドキ、ワクワクしながら見守りたいと思います。
主題歌『UNION』がAmazonMusicで好評配信中です
この記事を書いた人:今井士郎さん
Newsweekで関連記事が公開された影響で、またアクセスが増えてます。ブログ全体の日間PVが、初の2000超え。ありがとうございます!/『プリズナートレーニング』囚人トレーニングは、「最強になりたい男」ではく、ひ弱な私たちのためにこそある - 今日も元気に問答御用 - https://t.co/hiOpulztcK
— 今井士郎 (@shiroimai) November 6, 2018
本記事内の画像はPrimeVideo似て配信中の同作より掲載しています。引用の範囲内と判断していますが著作権者の方よりご指摘ありましたらすぐに取り下げをいたします。