【推薦】ネガティブすぎる彼女は人類最大の命題を悩んでいる『なんで生きてるのかわからない人 和泉澄 25歳』

新作第1巻を積極的に読もう!という読者参加型企画で、読者の方より強い推薦原稿をいただきましたので共有しますね。タイトルは『なんで生きてるのかわからない人 和泉澄 25歳』。ノース・スターズ・ピクチャーズより10月20日に配信された作品です。

わたしも、きんどうやってて食えてない、この先どうなるかサッパリな試行錯誤してた頃は【もうやだ、無理、やめたい、終わらない】とネガティブになってた時期を思い出しましたが……。乗り越えられなければ、こんな感じになってたたのかもしれませんねぇ。

なんで生きてるかわからない人 和泉澄25歳 1巻 Kindle版

あぬ (著)
9%ポイント還元

ツイッターリツイート19,000&いいね39,000の話題作がコミックス化!!フリーターで生きがいもない和泉澄(25歳)。毎日が窮屈で、退屈で、息苦しくて…つい思考はマイナスへ。ふと考えてしまう「なんで私、生きてるんだろ?」という疑問。そして始まる後悔という名の蟻地獄。いつまでたっても明日に希望を見い出せない。日常に隠れる些細な変化に気付けず、不安に毎日を過ごす人々へ贈るネガティブ・ショートストーリー。


ネガティブすぎる彼女は人類最大の命題を悩んでいる『なんで生きてるのかわからない人 和泉澄 25歳』

何で生きてるか悩む女、和泉澄25歳、現在フリーター。

悩みは変化のしない日常
変化のない自分
そして生きる理由が見つからないこと

仕事を頑張りたいわけでも友達を作りたいわけでもおいしい物を食べたいわけでもない。ただなにをしたいのかわからず繰り返される日常のなかで繰り返し同じことを悩んでいる。

生きる理由
自分のつらさ
変わることができない自分

彼女の悩みは私たちも一度は考えたことがある悩み、まじめで気弱だから悩んでしまう。答えの出ない悩みを抱き続ける和泉澄の日常を描いた漫画。



人とのコミュニケーション、自分だけ成長していなこと、自分の生きている意味、そんなネガティブなこと考えてしまう。彼女の悩みは学校に来なくなった同級生、会社でうつ病になり辞めた人のように、自分の身近の人も抱いている悩みなんじゃないかと思ってくる。

社会問題になり、当たり前のようになってしまった人間関係の悩みに折り合いのつかられない女性を描いていながらも作品は暗くるばかりではない。この漫画から見えてくる悩みは、実は誰もが悩むことばかりであり、彼女が悩み考えていることに共感をすることができてしまう。

お風呂に入っていてふっとした瞬間、ほんの一瞬だけ考えて忘れてしまう悩みを漫画として描いていて、笑えるわけでも泣けるわけでもないでもないけれど彼女の考えたことに”わかるわかる”と心の中で頷きつつ読んでみてほしい。

だれもが悩むことなのだけど、実は人類最大の命題を彼女は悩んでいる。

人はなぜ生きるのか?

『人間は考える葦である』『人が存在するから世界は存在する』『人が存在するから世界は存在する』と紀元前から今でも名が語られる哲学者が悩みつづけ、人類が納得する答えを出せていない命題。

名だたる天才たちが答えを探し続けている『人はなぜ生きるのか?』の答えが25歳の彼女に答えが出せるわけもないので延々と悩み続ける。だれもがお風呂の中や車の運転中、もしかしたら学校の授業の宿題でこの問題に挑戦した人がいるかもしれない。

誰もがあたりさわりのない答えを出して日常の忙しさに忘れていく中で、彼女はフリーターで一人暮らしだから、時間余裕があるために天才たちが答えを出すことができない問題を考え続けている。ネガティブな人に時間を与えてはいけないという典型のような彼女は些細なことからアイデンティティを揺るがす悩みを考えてしまっている。夜も更けては朝になるとまた悩み続けるというループから抜け出せなくなっている。

延々に解決しない悩み考え続ける日常に一本の電話から変わっていく。

電話をきっかけに自分だけが悩んでいるのではないこと、『なぜ生きるのか?』に折り合いをつけている店長や明るく見えていた同僚の悩みを知ることで、彼女の繰り返される日常に新しい流れがうまれ動きだしていく。

彼女の悩み、日本人らしい悩み

もともと彼女がここまで悩んでいるのは、日本人らしい真面目さと人間関係に対しての臆病さが原因である。ここでいう真面目さは会社で不正な経理を知りつつ上司の命令ということで悪いことを行ってしまう人や災害を起きようが高熱であろうが会社に出社する人たちのことだ。

彼女も風邪でバイトを休むことに対してぎりぎりまで悩み休むことに対して罪悪感を感じている。同時に突然休むことで嫌われる可能性、風邪が嘘と思われるかもしれないことをいつまでも悩み携帯を手に取ってから4分も電話を掛けられずにいるのは日本人らしい真面目さではないだろうか。

もう少しだけ彼女に適当さがあれば、店長や同僚との会話、バイト先の常連客と雑談といったコミュニケーションにも恐怖を感じずに人間関係の不安で悩むこともなかったはず。

作品の中から感じるのは彼女の生きづらさは人間関係の悩みから生じていて、周りの人からよく見られたい、嫌われたくない、そんなことを心のどこかで思ってているから常連客と会って何を話せばよいかわからないだから会いたくないと考えている。

同僚に遊びに誘われても何をすればいいのか分からないだから誤魔化す。そして時間がたって返事ができないことで嫌われるかもしれないという気持ちから食事ならと自分を追い詰めることを言ってしまう。

生きていることに悩む彼女は、自身への肯定感がたりないために自分にかかわることすべてを悪い方向へとらえてしまっていて、その考えが繰り返されることで永遠と続くマイナスのスパイラルとなってしまい、新たな悩みを生み出し続けている。

漫画で描かれているのは、社会のレールから落ちてしまった社会の底辺と呼ばれる人々の一歩手前の状態のフリーター、生きていることの理由が見つからず、人間関係への恐怖で動けなくなり、マイナスの気持ちから自己努力もできなくなった女性のお話。

今の現実ならそのまま沈むだけだが、漫画の中でぐらいは救いのある未来を信じて読みたいものである。

ifのお話

この『なんで生きてるのかわからない人 和泉澄 25歳』を読んだときにほかの漫画を思い出していた。てっきり僕だけかと思っていたらほかの人からも指摘があって同じテイストの漫画の話を少しだけした。

漫画の名前は『ひとり暮らしのOLを描きました』。今のところ6巻の漫画でただたOLの部屋の様子が描かれており、仕事でふらふらになって帰ってベットにうつ伏せになったり、1日何もせずに過ごして絶望したりとマーフィーの法則にあることはすべて起きるような女性をセリフもなく絵だけで描いている。社会人経験のある人が読むと読んだ後に心に少し暗いモノを残していく。

ひとり暮らしのOLを描きました 1巻 Kindle版

黒川依 (著)
価格:583円

今日も、一日、がんばれない。月曜日がイヤすぎて泣いてみたり、することが無さすぎてボ~~っとホコリを眺めてみたり…。一生懸命毎日を耐え忍ぶ、不憫可愛いOLショート漫画!!

このOLの漫画を読んでいてOLの姿は和泉澄のifの姿だと感じた。もちろん作者が違うので関係もないが、もし和泉澄が社会人として会社に勤め続けていたらOLのようになっていたのかも姿が想像できた。

和泉澄が会社員をしていたことは1巻の最後にある2巻の予告に載っていて、その絵を見ると和泉澄はOLと同じような部屋に住んでいる。ベットがありテーブルがあり、テーブルの上は片付けられていないモノが散乱している。

和泉澄は23歳のとき会社員として働いていたが人生の歯車が狂ったのか25歳の今フリーターとして生きている。

彼女たちの違いは何だったのかを考えると、それは真面目さと息抜きの違いだろう。体調不良で仕事を休むのにぎりぎりまで悩み、休みが2日あっても趣味はなく何もない和泉澄に比べて、OLはどんなに疲れて帰ってもベットにはカエルの人形を置き、ゲームをやったり、電気が付かないときはアロマキャンドルの光で本を読んでみる。

何よりもOLの性格のいい加減さが大きな違いかもしれない。7月のカレンダーをはがしたらそのまま8月もはがしてしまったりと2週間ごみを出し忘れたりとかなりいい加減さが垣間見える。

和泉澄にストレス解消をする何かと人生に悩み続けなくてよい、いい加減さがあったのなら会社員を続けている未来もあったのかもしれないと想像してみる。

どちらが幸せなのかの話ではなく、和泉澄にはこういった未来の可能性があったことを考えると漫画をより楽しむことができる遊びができる。漫画の楽しみ方は作者が描いた世界を楽しむだけではなく可能性の世界を想像するとより面白くすることができるんじゃないかなと思ったりしている。

『なんで生きてるのかわからない人 和泉澄 25歳』は読者の考える余地のある漫画なので、読んでいるときに色々なことを考えているはず、そういう考えはほとんどを読み終わると忘れてしまうのだけれど、少し思い出してみて想像してみると楽しいんじゃないかな。

第1巻発売中、ネガティブ・ショートストーリー。

なんで生きてるかわからない人 和泉澄25歳 1巻 Kindle版

あぬ (著)
9%ポイント還元

ツイッターリツイート19,000&いいね39,000の話題作がコミックス化!!フリーターで生きがいもない和泉澄(25歳)。毎日が窮屈で、退屈で、息苦しくて…つい思考はマイナスへ。ふと考えてしまう「なんで私、生きてるんだろ?」という疑問。そして始まる後悔という名の蟻地獄。いつまでたっても明日に希望を見い出せない。日常に隠れる些細な変化に気付けず、不安に毎日を過ごす人々へ贈るネガティブ・ショートストーリー。

11月12日時点で実質0円キャンペーン

ひとり暮らしのOLを描きました 1巻 Kindle版

黒川依 (著)
価格:583円 100%ポイント還元

今日も、一日、がんばれない。月曜日がイヤすぎて泣いてみたり、することが無さすぎてボ~~っとホコリを眺めてみたり…。一生懸命毎日を耐え忍ぶ、不憫可愛いOLショート漫画!!

この記事を書いた人

スペシャルサンクス つんだめ さん。

---

きんどうでは現在『速攻打ち切りを回避するため、新作プロモーションの強化』を目的に読者・作者・出版社からのアピールを受け付けております。気になる方は @zoknd とTwitterからお問い合わせください。

[スポンサーリンク]

返品はAmazonカスタマーサービスへ

セールのときはAmazonギフト券

スマホ向けモード切替

スマホユーザーさんへ

Follow Me!!

更新通知を受け取る

  • 新着記事
  • セール
  • 人気