「本屋大賞」仕掛け人が語る新しい価値を社会に浸透させる技術『「あたりまえ」のつくり方』

きんどうです。本の宣伝を目指す記事作り、9冊目は『「あたりまえ」のつくり方 ——ビジネスパーソンのための新しいPRの教科書』を紹介します。

最初に謝ります。この本を必要とするきんどう読者はかなり少ない。作家さんやクリエイターさん向けに「邪神ちゃんマーケティングみたいな作品ないかなー」とマーケやPR関係の本をつまんでいるなかで見つけた新刊ですが、誰よりもわたしに刺さった。メディア運営や社会に価値を提供する、なんてミッションを考えてる人ならぜひ読め!という1冊。

マンガ作品単体のプロモーションを考えるというには本書のアプローチは大上段過ぎで、新しく立ち上げるレーベルのブランドミッションを考える、とかなら本書は最適。ただ、そういう上からの視座を知らないよりは知識として触れたほうがいいと感じました。社会に何かを問うような作品を書くならさらに響くでしょう。

まだ世の中に浸透していない”当たり前”。たとえば”イクメン”や”美魔女”,”ノンアル”なんてものが存在するまえにそれに気づいて概念を社会に普及、定着を促すための技術や思考法を解説するものになります。邪神ちゃんマーケより2段階くらい上のレイヤーで捉える本ですね。

新しい当たり前の「合意形成」のプロセスというのが、第2章にある「カンヌで提示された合意形成の評価基準」という説明でウォォコレだ!となりました。まぁ、ネタバレなんでそれがなにかは書けないのですが……。「きんどう」をメディアとして一歩進めるための素晴らしい気づきを与えてくれましたわ。

さて、作者の嶋浩一郎さんは『本屋大賞』を立ち上げて『本屋B&B』を内沼晋太郎さんと開業した「博報堂 執行役員 エグゼクティブ クリエイティブディレクター/ 博報堂ケトル ファウンダー」というスゴイお人。『本屋大賞』『本屋B&B』のキーワードで良さげじゃない?と読みましたが、本当に選んで良かった。

『「あたりまえ」のつくり方』

ネタバレにならない程度で本書の話を少し。第2章『違いを見つけるとほめられる「広告」、同じを見つけるとほめられる「PR」』での広告/PRの違いが本当に腑に落ちまして。

広告とは:発信したい情報をメディアに(お金を支払って)載せる
PRとは:影響力のある第3者に新しいアイデアを問いかけ実行してもらう

まー、広告宣伝マーケプロモーションPRなんてのは仕事としては重なりまくってゴチャゴチャではありますが、きっちり仕切られた上で「新しい価値や概念を社会に広め合意形成する」というアプローチがとかくわかりやすいですね。

世に気づかれていない”何か”を定義、察知するという問題意識の持ち方や実際の企業活動の例を通じて見れば違和感に気づけるようになるやも。

「あたりまえ」のつくり方 ——ビジネスパーソンのための新しいPRの教科書 Kindle版

嶋浩一郎 (著)
価格:2,178円

”内容紹介:広告やマーケティングだけではリーチできない、狭い市場の外の、社会とつながるアプローチとは。PRの5つの原則と7つの方法を通じて、立場の異なるステークホルダーと対話しながらアイデアを磨き、実現させていく方法を、豊富な事例とともに解き明かします。

広報やPRパーソンだけでなく、組織や社会を変えたい、ビジネスを動かしたい経営者や起業家、新規事業家、マーケター、サービス開発者、行政やNPOで社会課題の解決を目指す人など、あらゆるビジネスパーソンに、新たな視座とパワフルな戦略をもたらす著者渾身の一冊です。”

気になる方はさきにこちらを

わたしは『「あたりまえ」のつくり方』を読む前にこちらのUnlimited作品を読みまして。6章からのインフルエンサーの部分が特に刺さったんですよね。で、作者本田さんのXを見てたらちょうどレビューがありまして即購入という流れ。

戦略PRの方が堅い感ありますが触れてる範囲は広いので 戦略PR → 「あたりまえ」のつくり方 の順で読むのがええと思います。戦略PR読んでフワンとしてた部分が理解できたので。

戦略PR 最新版 世の中を動かす新しい6つの法則 (ディスカヴァー携書) Kindle版

本田哲也 (著)
価格:unlimited読み放題円

注意事項:Kindle本の価格は随時変更されています。また、本サイトでは購入された書籍や内容についての責任は持てません。ご購入の前にAmazon上の価格・内容をよく確認してください。良い価格で良い本を。きんどるどうでしょうでした。

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