「落語り帳」十千しゃなお さんインタビュー

こんばんは、きんどるどうでしょうです。KindleDirectPublishing、いわゆる個人出版で活躍する著者へのインタビューをお送りする”KDP最前線”。第62回は、「落語り帳」を執筆した”十千しゃなお”さんのインタビューを掲載します。

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十千しゃなお「落語り帳」

落語×落書き帳=落語り帳! 落語を元ネタにした短編を収録。面倒見がいいが雑な亜美と明るい馬鹿の楓のハイスクールライフ。

「もう、あっちゃんたら。ここからが聞かせどころなのに」
恐らく知らない人はいないんじゃなかろうかと言える有名な落語を基に、女子高生のゆるいキャッキャウフフが読める本作。わたし、99円本の手本とも言える作品だと思うんですよこれ。この本何がいいってテーマがわかりやすい。各章タイトルと出だしの2ページくらいで話の展開はだいたいわかるから安心して読める。そして、文量が手頃。1章5分程度でサクッと読める。短すぎず、長すぎず。そのくせ、有名な話を基にしているから余計な説明もいらない

独自の世界に読者を引きこむのはかなりの労力がいるので、パロディからの創作、是非参考にして欲しい作品ですハイ。

十千しゃなおさんには、本作のセールスポイントや特にお気に入りのシーンなどを語っていただいた。

インタビュー with 十千しゃなおさん

――この作品を書いたキッカケを教えてください

他のKDP作家さんの電子書籍をよく読むのですが、いつも思っていたことがあります。最も電子書籍に向いてるのは短編じゃないかと。個人的に電子書籍は通勤中だとかそういう家以外の出先で読むことが多いと思うんですよね。
だから重厚な物語より、流し読めてキリがいいところで終えやすい短編の方が適しているんじゃないか
と考えたんです。まぁ自分に重厚なお話を苦なく読んでもらえる文章力がないということもありますが(笑)
で、短編集を書こうということになったんですが、いざ書こうと思うと中々ネタがまとまらない。短編て結構自由度高いんですよね、長さには限度がありますが。なので、何か一つのテーマを定めなきゃいけない、そうなった時に目に付いたのがソフマップさんで流れていた『じょしらく』の映像でした。元々落語は好きだったのですが、それを見た瞬間にこう思いました。「そうか!落語だ!!!!」って(笑)
それにこういう思いもありました。今回の作品の前に『自殺喫茶』という小説を出したのですがタイトルでお察しの通り、暗いお話なんです。続きも考えていたのですが、連続して暗くアンニュイな作品を出すのはいかがなものかと思いまして。「十千しゃなおって人、根暗らしいよ」って思われたら嫌ですから(笑)。人間やっぱり笑顔が一番

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

落語を題材にしたテンポの良い掛け合いが特徴ではないでしょうか。ぶっきらぼうだけど面倒見のいい亜美とかなりお馬鹿でトラブルメーカーな楓のコンビを中心に書いたのですが、ツッコミとボケという安定の関係に仕上がったと思っています。女子高生ものなのに可愛らしさを微塵も感じさせない残念な二人ですが。
セールスポイントはずばり落語が元ネタなことですね。昔から続く伝統芸能ですよ?面白くて当然です!

――読者からの感想はありましたか?

ありました。アマゾンさんのレビューに書いていただいたりTwitterで感想を呟いたりしているのを拝見させていただいたのですが、やっぱり嬉しいですね。一番の栄養剤だと思います。

――主人公やその他キャラクターが生まれた経緯やエピソードをお聞かせください。

ツッコミ役の亜美というキャラクターは表紙を書いてくれた友人の絵から生まれました。亜美の絵を見たときに「あ、なんかスケバンぽい」となったのが男っぽい性格になった理由です。最初はもっと愛のないツッコミを入れるキャラクターだったんですが、それだと殺伐としてしまうので次第に面倒くさがりだけど面倒見がいいという現在の形になっていきました。
楓はすんなり生まれてきました。とにかくうざったい子にしようと思って生まれたのが楓です。楓単体で見れば正直かなりうざいです(笑)。でも、亜美が構ってくれることでそれなりに中和してくれてると思うんですよね。コンビとしてみればかなりバランスがいいのではないかなぁと思っています。なるべく少ない人数で話を回したいと考えていたのでトラブルメーカーの楓には本当に助けられました。

――作品を書くうえで悩んだところは?

セールスポイントと同じですね。落語が元ネタであることが常に苦しめてくれました。「落語が元ネタなので面白くて当然。じゃあ、つまらなかったら誰のせい?」という思いに首を引き絞られたことがしばしば。
普段落語に触れない人がこの作品を読んで「うわ、落語ってつまんね」って思われたらどうしようと悩んだこともあります。おかげでノロウイルスにかかりました。でもノロウイルスに犯されながら思ったんです「気負いすぎ、誰もお前の作品なんて読まないから心配するな」って。それからは気が楽になりました。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

別の作品を書きながらちょこちょこ書いていたので正確な期間はわかりませんが一月くらいだと思います。

――小説を書くときのこだわりってありますか。

短編は例外として、基本的に三巻分のお話が思いつかないと書きません。続きが読みたいという声をいただいた時に行き当たりばったりで書きたくはないので。それとなるべく一回で区切りのいいところまで書くように心がけています
日を置いたりするとそれ以前の文章と温度差が出ちゃうような気がするので。もちろん一気に書いて後日見直さないというわけではありませんが。

――Kindleで出すにあたって困ったことはありますか?

今のところはないですね。docファイルでもアップロード出来ますし。強いて言うなればもう少し早くアップロードに対応して欲しいくらいですね。あ、あと値段設定。任意で無料を選ばせて欲しいです。もし出来るのならばシリーズの一作目は無料とかやりたいです!読者のいい目安になると思うので。

――無料キャンペーンを検討している方へ、こういう点は気をつけたほうがいいなどアドバイスをお願いします。

無料キャンペーンをただ始めただけではあまり効果は出ないような気がします。僕の場合は『落語り帳』と『自殺喫茶』を同時に無料にしたのですが、幸運なことに宣伝に恵まれた『落語り帳』とあまり宣伝を行わなかった『自殺喫茶』では最終的に四倍近い差がつきました
やっぱり宣伝することは大切ですし、どんな小さな宣伝でもやっていくべきだと思います。

――無料キャンペーンの利用前と後で販売部数に変化は生まれましたか?

『落語り帳』については発売と同時に無料キャンペーンが始まったのでわかりませんが、『自殺喫茶』は明確に変化が生まれ細々と売れ始めています。もしかしたら『落語り帳』を読んでいただいたお客さんが買ってくれてるのかもしれませんね。

――今後の予定について簡単に教えてください。

まだ正確にはわかりませんが三月中に『進め!外道院三姉妹!』という学園ものを発売する予定です。『落語り帳』の続編は早くても4月頭くらいかなぁと考えています。自殺喫茶の続編はまだまだでしょうか。それよりもちゃんとホームページを作らないとなって感じです。今もブログはやっているのですが、そういうものもちゃんと作った方が今後の財産になると思っていますので。

――それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いいたします。

もう読んでいただいた読者の方へ。短くてすいません。読んでみようかなと考えている読者の方へ。短くてすみません。それでも期待してくれている読者の方がいるならば、続編は今回の三倍のボリュームを約束いたしますので、これからも十千しゃなおをよろしくお願い致します。

著者プロフィール

十千しゃなお(トーセンシャナオ) Twitter @tosensya
神奈川県相模原市在住。拙いですが好きなことをつらつらと書く一応大学生。憧れの作家はローラ・ヒレンブランド。
文章力をつける努力はしているので生温い目で見守ってください。
十千しゃなお 電子書籍 オススメ:http://blog.livedoor.jp/tosensya/

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