こんばんは、きんどうです。Kindleを通じた新しい本との出会い方、みたいなレコメンド論を書こうと思ってましたが電子書籍業界的には読者の成長より「売り手の確保が必要では?」という危機感からお金儲けの話をします。
ザックリ本記事をまとめると
・導入:リアル書店減少で本との出会いの場が減っている → 否!電子書籍でも本との出会いはたくさんあるハズ
・読者としてセールやキャンペーンを通じて新作と出会おう → フィクサーとしてAmazonアソシエイトやろう
・売り手として電子書籍を見ると新作を探す意欲も変わる → 技術的な話もするね
・お金儲けがメインになると人間関係壊すからほどほどにね。転売屋みたいにね。憎まれるよ
みたいになります。
お金の話をします。圧倒的に金になるのはセール紹介です。多少のマーケティング本(オイラはセス・ゴーディンからはいりました)読んで「伝える・届ける、信頼される、動かす」のサイクルを回せばお金になります。継続すれば毎月数千円、当たれば数百万円がAmazonアソシエイトの世界です。
ただ、お金に目がくらむとろくなことになりませんので、そんな高い期待はせず。それより楽しく読んでるマンガの業界にいち読者から売り手として参加して、裾野広げる人が増えたら業界が豊かにならんかなぁというのが本記事の趣旨です。あなたのこれまでの読書家として培ったセンスを活かしてみないか!
Kindle本紹介で稼ぐ Amazonアソシエイトのはじめ方
経済産業省が書店振興にいまさら動き出していますね。
「関係者から指摘された書店活性化のための課題(案)」を公表します|経済産業省
https://www.meti.go.jp/press/2024/10/20241004002/20241004002.html
書店減少でよく言われるのは「新作との出会いの場が減る」。しかし電子書籍やマンガアプリをガッツリ使いこなせばセールやらキャンペーンで紙よりも新しいものを読みまくってる人増えてるんじゃないかなぁとは思いますが……。とりあえず、アンケートをしてみました。
Kindleヘビーユーザーに質問です。
リアル書店減少で「新しい本との出会いが減る」ことが懸念されてますが電子書籍を活用することで新作を買うことが
— きんどう (@zoknd) October 6, 2024
「(๑•̀ㅂ•́)و✧ めっちゃ増えた」が多いだろうとたかをくくってましたが「ヽ(´・ω・`ヽ) あまり変わらない」が結構いる。これはわたしのようなKindle本アフィリエイターの努力不足。そして人材が足りないのかもしれない。
新作新刊第1巻なんてのは作者にとってお祭り。楽しみにしてた読者にとってもお祭り。しかし、売り手不在だから新規の読者まで届かない、知らない、興味がもてない。そうして短命で消える作品数多し。そういうのはもったいないなぁと思うんですよ。新作に関してはリアル書店が多ければ、広ければ、利用者が増えれば解決するような話ではないですね。
だから新作と読者をマッチングさせる素敵なジョブとして君もAmazonアソシエイターにならないか。度を過ぎるとアフィカスとして後ろ指さされちゃうのでほどほどに、ね。
よくわかるAmazonアソシエイトのはじめ方
Amazonアカウントを持っていて、それなりにX(Twitter)やInstagramをやってれば通ります。ブログを持っていれば専門の書評ブログでなくとも大丈夫。なに、審査を通してしまえばあとから作り変えていっても大丈夫。詳しいアカウント解説方法はブロガーのヒトデさんが最近記事書いてたからそっち参照で。
【2024年9月版】Amazonアソシエイトの始め方!!登録方法と審査手順をわかりやすく解説しました(ヒトデブログ)
https://hitodeblog.com/amazon-hazimekata
上記記事からの変更で「10月からアソシエイトツールバーが変更」されており、ソーシャルボタンや画像リンクの生成などはできなくなりました。今はシンプルに「リンク生成」のみです。
では、Amazonアソシエイトアカウント開設ができたとしてXで利用する際の注意点を話しますね。
XでAmazonアソシエイトするための注意点
・審査完了後にプロフィールのどこかに「Amazonアソシエイト・プログラム参加者」をいれる。位置情報にいれてる方もいます。ブログなどもAboutに類するどこかに入力が必要です。
・アソシエイトを含んだリンクをポストする際は『#pr #ad』などリンクから収益があがる旨をフォロワーに告知する義務があります。これはAmazonではなくX側のルールです。
X|有料パートナーシップに関するポリシー
https://help.x.com/ja/rules-and-policies/paid-partnerships
以上。わたしは#Amazonアソシエイトといれてます。#pr についてはインフルエンサーが勝手につけるとかで問題になってるようですし、わたしも出版社と契約結んでるわけではないのでどうかなぁという気もしています。#adってのも広告費もらってないしなぁという点で#パートナーくらいの延長の気持ち。まだ仕様が固まってない雰囲気なので「なんらかのタグをつける」は意識しましょう。
参考:勝手に「#PR」つけるインフルエンサー急増はなぜ?企業は困惑「善意かもしれないけど…」(ダイヤモンド・オンライン)
https://diamond.jp/articles/-/350019
注意点終わり。次は実際にポストしてみよう。
XでKindle本のアソシエイトをしてみる
ちょうど明日7日から集英社の50%還元セールなんで集英社作品から行きましょう。
【50%ポイント還元】
株式会社マジルミエ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) Kindle版
岩田雪花 (著), 青木 裕 (著)https://t.co/2Jbr5OwQrM #AmazonアソシエイトTVアニメスタートしましたね。Kindleで1巻無料試しよみなんで直リン置いときます。https://t.co/HwzoKv5Zqw
— きんどう (@zoknd) October 5, 2024
構造としては
—
【セール状況】 ← 新刊なら【新刊】。試し読みなら【期間限定】ブラウザ試し読み とか
作品タイトル ← コピペすわな
著者名
アソシエイトツールバーで取得したURL #adなりXのポリシーのためのタグ
紹介コメント
無料試し読みのURL(最後のURLでXはアイキャッチを生成します)
—
となります。50%還元作品へのURLと無料試し読みのURL2つがあるとゴチャつくので最後のは非表示かつアイキャッチになるようにしましたが、URLをだしたいときは「無料試し読みのURL.」みたいに . でもいれればでます。最後のURLがアイキャッチが生成できない場合はできるものが優先されます。
\10月4日現在 注目のKindleセール/
集英社コミック50%還元https://t.co/JXHnNxcZ4z
魔法使いの嫁 1〜16巻 各11円セールhttps://t.co/kvhHvxmFke
『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』原作小説1〜10巻 各55円https://t.co/DNLZQ5Qdq1
高杉さん家のおべんとう…
— きんどう (@zoknd) October 4, 2024
この場合は.でなく#Amazonアソシエイトを最後にすることでバランスを整えています。正直雰囲気でやっています。
極論、アソシエイトツールバーでリンク生成できればポストにリンク埋め込んでPRタグつければOKです。X側の問題でアイキャッチ画像でないときはKindleストアから画像をコピーしてXにいれてしまいましょう。
【新刊】
サイボーグ009トリビュート (河出文庫) Kindle版
石ノ森章太郎 (著) https://t.co/FbsaVhBGDH #amazonアソシエイトおぉ。
”辻真先、斜線堂有紀、高野史緒、酉島伝法、池澤春菜、長谷敏司、斧田小夜、藤井太洋、円城塔の9人の戦鬼が集結、豪華執筆陣による書き下ろしアンソロジー” pic.twitter.com/0VkL71Eomt
— きんどう (@zoknd) October 6, 2024
大事なことですが表紙については引用の範囲内で十分OK。で、よく話題にあがる「作品内のスクショ」についてグレー。以前出版社の人と意見交換したとき『原則はやめてほしい』けども「キャンペーンで無料公開中なら……」「サンプルの範囲内なら……」「作品のURL・タイトルがついていて誘導してくれるなら……」という引用の範囲内なら。とはいえややこしいので表紙・サンプル内くらいが無難と思います。
どうしてもスクショ載せるときは引用の要件を満たしてキャンペーン終了後にポスト削除という対応をしています。作品名・著者名・URLはしっかり載せて販売に貢献しましょう。そして怒られたらすぐに謝罪し、取り下げましょうね。作品の魅力を伝えるを主として、売るためにアコギなことはやめましょう。短期的な数字が伸びてもいずれメンタルで滅びます。
……アコギなことをまったく気にせずやり抜けたらモンスターになるんで、ほんとほどほどにね。以上、技術的な話おわり。これであなたもAmazon帝国の一兵卒、今日から仲間だ。ともに電子書籍の拡大の一翼を担いましょう。
お金になるのはセール・キャンペーン。数字が気持ちいいのは狙った新作
Kindleセールの探し方 2024年きんどう版https://t.co/Mp8QLrZ5xm
きんどうのリニューアルもう少しかかりそうなんでセールの探し方を記事にしときました。
— きんどう (@zoknd) October 3, 2024
冒頭にも書いた通り、お金になるのはセール記事。呪術廻戦やONE PIECEをシェアするのが王道でしょう。セールの探し方は↑で記事にしてるので参考に。でも、売れてほしいなぁと思って紹介した作品の数字が伸びるのはホントに嬉しい。
まぁ、そうしてプッシュしてた作品がメジャーになると「スン」ともなるんですが。そいつはめんどくさいファン心理なんで飲み込みましょう。大事なのは自分の目利きを信頼して動いてくれたユーザーがいるという喜び。そのつながりを育てて活動を継続することが励みになり、結果に繋がります。
諸君、新作を売ろう。もっと世に面白い作品があることを伝えよう。
で、新作売るためにはキャンペーン・セールの活用が大事となります。Kindleに限らず1巻発売記念で無料!とか最新刊記念で序盤大幅値引き!とかザラですからね。
Kindle期間限定ブラウザ試し読み無料
https://amzn.to/3zArKX2
作家さんもバンバン1巻発売にあわせて宣伝してるわけで。「勝手に宣伝するとか迷惑かな……」と尻込みされるかもしれませんが、作品を貶さない方向での宣伝は作者の方から感謝されます。大丈夫。作品の宣伝は悪いことではありません。それで小銭を稼ぐのを悪と言われることもありますが作者や出版社からは感謝されてるので、ええと思いましょう。Amazonと契約してやってることですし。
さあさあ、いよいよ全話無料キャンペーン明日まで、明日までだよー! まったくネタバレを喰らっていない果報者は3話目を読み終わると、声が出るらしいので試してみてねー! #ロクジュウ https://t.co/lK9qgBRB7e
— うめ (@ume_nanminchamp) September 29, 2024
出版文化の継続のためにいかに新作新刊情報を読者に届けて課金させるか
アンケートポストからいただいたご意見で
”子供の頃書店にいく経験があった今の30代以上の今後の行動と一度も書籍を買って読む経験がない若年層では影響が違いそう。
たとえばさっきのきんどうさんの質問は新聞に電子版がでましたが新聞読む機会増えましたか減りましたかって60代以上に聞く感じ(同じか、増える?)なのかも。”
というのがありまして。ハッとしますね。わたしのオタクな友人でもマンガアプリで無料のやつだけ読むとか言いますし、昔オタクだったパパの友人は「子どもにマンガは読んでほしくない」とか言いやがりますし。メガネを折りたくなる。
購買経験のない人にはソーシャルメディアで作品の魅力をフォロワーに伝えていけば!というのがどこまで効果的か、と言われてもそもそもXのポストでコンバージョン率なんぼ見込んでるんよ。読書経験ある人でも課金するのって凄い低いからね。人は簡単には動かないので物量でやるしかないと思う。
この記事参考にKindle本の紹介する人が10人増えればもっと本が売れるかもしれない。そうして寿命が伸びる作品やもしかしたらブレイクする作品が生まれるかもしれない。ほんとに、未だに『魔女と騎士は生きのこる』は続いてほしかった。もっとオラに力があれば……1巻でた時点で打ち切りが決まってたらしいんですが、絶対ポテンシャルあったよ。
話逸れましたね。電子書籍で新作との出会いを増やす!ためにアンテナ感度をイチ読者として上げてくのもええけど、一度売り手視点をもって書籍と関わるのも面白いよ、が本記事の狙い。そうした売り手人口が増えて、Xを超えてメディアを超えて……まぁ、なんやかんやしてければ新しい読者も増えるんじゃないですかね。
この記事読んでちょっとその気になってくれれば幸いです。本気で取り組むならセス・ゴーディン作品はぜひ読んで欲しい。
わたしが読んだ「バイラル・マーケティング」「パーミッション・マーケティング」の電子版はないんですが、上記が決定版のようなんで大丈夫でしょう。すまん、読んでないんだディスイズマーケティング……。