珍しすぎるカメラによる写真集「東京コローラー」を執筆したハル吉さんにインタビュー

東京コローラーこんばんわ、きんどるどうでしょうです。
いま話題、もしくはこれから話題になるであろうKindle作家にインタビューするKDP最前線。今夜はその第73回。
コロールカメラというレア過ぎるイタリアはベンチーニ社製のカメラを使ったモノクロ写真集「東京コローラー」を執筆したハル吉さんです。
ハル吉さんには本作執筆のキッカケやオススメのポイントをなどを語っていただきました。さぁ、いったいどんなお話が聞けるのでしょうか。もちろん、本作はAmazonKindleで無料で試読が可能です。

東京コローラー(Tokyo Koroller)
世界に一種類しかないレアなカメラ。それがイタリア、ベンチーニ社のコロールカメラだ。ブローニーフィルムを使用するのにハーフサイズ!余りにも不思議すぎて黙殺され続けてきたこのカメラに、写珍家(フォ・トイ・グラファー)ハル吉が光を当てる!
ページ数::112(写真100枚以上)
価格:100円
評価:最初のレビューをお待ちしています
Amazon.co.jpで詳細を見る

インタビュー with ハル吉さん

――この作品を書いたキッカケを教えてください

初めまして、自称、写珍家(フォ・トイ・グラファー)のハル吉です。そもそものキッカケはコロールという不思議なイタリア製ベンチーニ社のカメラを見つけたことです。
2005年くらいからトイカメラ(値段の安い玩具扱いのカメラ)を色々と試していたのですが、プラスチック・レンズだったり、逆にそれがいいみたいな風潮になって五千円以上するトイカメラが出てきたりしてですね、そうじゃないだろうと。5000円以上はもうトイじゃないと
で、海外のサイトを見てたらコロールカメラを紹介していて、e-bayで調べたら、程度にもよりますが、日本への送料込みで3000円くらい、しかもガラスレンズ(プラスチックレンズより綺麗に写ります)!アンティークカメラなのになぜこんなに安いかと言うと、人気が無いからです。その理由は、フィルムの話は若い人には分かりにくいのでごく簡単に言いますが、このカメラが製造された1950年代の一般的カメラはフィルム一つで12枚しか撮れなかったんですね。でも本当はもっと撮りたい。
そこでベンチーニ社は考えた(僕の推測ですけど)、そうだ、一コマを縦半分にすれば24枚撮れる!で半分にしたら、当然縦長の写真というか痩せ細ったような写真が撮れるようになったんです。残念ながら、ヒットはせず、他社が真似するようなこともなく、改良を加えていったものの結局製造中止となり、未だにオークションでも安いままなのです。
で、このカメラを見つけた時、自分を見ているような気がしたんです。画期的なつもりでも周りはそう思わず、誰にも気付かれずに死んでいく。面白いけど役立たず、このカメラはオレ自身だと(笑)。その後コロールを入手して、二年ぐらい撮りためたのを2010年に自費出版して、今年電子書籍化しました。

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

横位置でシャッターを押しても縦で出る、みたいな楽しい写真満載です。
112頁、写真100枚以上収録でキンドルは100円、紙本は900円ですから激安です!

――特にお気に入りのシーンはどこですか?

鎌倉にあるマトリョーシカとコケシの専門店「コケーシカ」で撮影した巨大マトリョーシカの写真です。

――1番読者に伝えたいテーマはなんですか?

僕は写真集の他に小説と漫画(英語版のみ)もキンドルで出していますが、読者に伝えたいことは、「あなたにも出来る」と言う事です。で、やってみると意外と大変ですが、その後、物を見る目が変わります。今まで何気なく見ていた漫画や写真が、これどうやって書いたんだろとか、どのくらい時間かかったんだろとか、この作者は大変だったろうなとか。以前より対象に共感できるようになります。

――作品を書くうえで悩んだところは?

写真のセレクトですね。無秩序にならないうように、かと言って一本調子にもならないようにしました。統一感とバラエティのバランスを取るのに悩みました。

――はじめて執筆してみた感想は?

初めて写真集を出した感想は、「やっぱプロは違うな」です。アラーキーとか森山大道なんかテキトーに写真撮ってるだけじゃんって思ってたんですが(笑)。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

二、三か月だったかな。このカメラは変な縦横比で写るので写真屋さんにプリント頼むと、写真屋さんが困って(笑)変なサイズでプリントしたり、変な位置でフィルムをカットしたりするので、取りあえず現像だけしてもらって、長い一本のフィルムを家で4本に分割してスキャンして、パソコンに取り込み、それをプリントアウトして、使いたいのをチェックしてその写真を再びパソコン上で切り出すという作業がありました。
その後に選び出した写真をプリントアウトして床に適当にならべて、ああでもない、こうでもないとテーマ分けしました。最後にパソコンでDTP作業という流れでした。

――アイデアを出したり、集中力を高めたりするためにやっていることは?

常にカメラを持ち歩くことです。一眼とかじゃなくていいんです、ちっさいデジカメでもいいんで、ちょっとコンビニ行くとかでも必ず携帯した方が良いです。あと外出するときはヘッドホン、イヤホンをしない。遠くで猫の鳴き声が聞こえたりすることがあるんで、シャッターチャンスですから。

――表紙を新しくするなら、どんなイラストレーターさんにお願いしたいですか?

よじれポップ画家として一部で有名な隅田信城さんにお願いしたいです。ファンなので。
http://www.sumitaworks.com/

――Kindleで出すにあたって困ったことはありますか?

以下のサイトを参考にさせて頂いたので困ったことは有りませんでした。
http://www.clip-studio.com/clip_site/howto/library/page/view/sassoku_kindle_01_001

――Kindleで個人出版を目指す方にアドバイスをお願いします

電子出版以外で有名になってから電子出版するのがいいと思います。僕はキンドルを始めるより以前からパブーで電子書籍を販売してますが、そちらもほぼ売れません。
パブーの責任者がインタビューで良い事を言ってました。
出典http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1011/29/news025.html
「セルフプロモーションができる方の作品はやはりよく売れていますね。うめさんや佐々木さんのように」
これカタカナだからなんとなく分かった気になりますが、つまり”セルフプロモーションが出来る方”というのは”セルフプロモーションする必要のない人”だと僕は思います。こちらのサイトでインタビューされていた鈴木みそさんもそうだと思います。或いは「ブラよろ」の佐藤秀峰 さんとか、既に名を知られている人は電子書籍でも成功するでしょう。僕がキンドルをはじめたのは「やはり売れない」と言う事をしっかり確認するためでもあります。

――今後、どういった作品を発表していきたいですか?

海外のオルタナティブ漫画を出して行きたいですね。去年ゲストでロシアの国際漫画祭「ブームフェスト」に行ってきたのですが、日本にはない面白い漫画をいろいろ見てきたので。

――今後の予定について簡単に教えてください

先日ですが、スウェーデンのオルタナティブ漫画「ニートメタル」を紙本で翻訳出版しました。
http://jizo.cart.fc2.com/
今後の予定は中南米マガジンから僕が翻訳した「The war in Paraguay」という19世紀のパラグアイ戦争の本が出る予定です。

――それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします

KEEP ON ROCKIN'!!

著者プロフィール

ハル吉
1303111a漫画家、小説家、作曲家、フォ・トイ・グラファー、翻訳家(以上すべて自称)。
2010年:電子書籍出版社「峠の地蔵」設立。主に海外のミニコミックを翻訳配信している。配給作家はアンコ(韓国)、エリック・クリーク(オランダ)、ハンス・リックハイト(アメリカ)、ジェリー・アランギラン(フィリピン)など。
2011年:海外コミックガイド本「海外オルタナコミックを読んで見よう」を電子出版。またロシア国際漫画際ブームフェストでグランプリ受賞。
2012年:ロシア国際漫画際ブームフェストのポスターを担当するとともに、同漫画際開催地サンクトペテルブルクで一か月個展開催。
2013年:スウェーデン漫画「ニートメタル」ダニエル・アールグレン著/ハル吉訳を紙本として刊行!
その他のKindle作品に小説「デリヘルDJ五所川原」漫画「DJ CAT GOSSHIE Short Stories」がある。
ブログ「ハル吉とゴッシー」http://gosshie.blogspot.jp/
電子出版「峠の地蔵」http://p.booklog.jp/users/togenojizo
紙本販売ページ「峠の地蔵」http://jizo.cart.fc2.com/


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