電子書籍編集者になるための企画の立て方

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こんにちは、きんどるどうでしょうです。

誰でも電子出版ができるようになったいま、あえて「誰でも編集者になれる!」という構想をブチあげようと思ったわけでして。編集者って全然特別なスキルはいりません。大切なのは企画力と著者を探す能力、そしてやる気に火をつけて最後まで書き上げてもらうことです。
さあ、あなたも企画を練って著者を落としてみましょう。いいじゃないの、一人で書くよりもよっぽど楽かもしれませんよ?

電子書籍編集者になるための企画の立て方

編集者の仕事は大別すると
・企画を考えて、著者にお願いして書いてもらう
・作者が持ってきた企画を見て、本にできるかどうか考える
という、受動か能動かという仕事ですね。わたしは普段は企画を考えて著者に書いて貰って出版社に渡して本にするということをしています。フリーの立場ッスな。出版社に所属すると、両方することになるのですが所属したことないから詳しいことは語れません。
さて、個人出版の場合は誰でも書けて、誰でも出版できるわけですから
あぁ!面白い企画を考えたけど、書ける能力が無いっ!
と、悶えてるならば、書ける人を探し出してパートナーとして出版を目指してみようじゃありませんか。著者欄のところに(編集)と自分の名前をつけて本を出していく。それはそれで結構面白いと思うんですよねぇ

『企画提案』から『原稿獲得』までの流れ

さていきなりプロに頼むっていうのは結構ハードルが高い。原稿料を用意する必要があるからね。そこで馴染みの面白いTwitterアカウントや、ブログを書いてる友人、もしくは大学の先生にまずは『売上分配で』お願いするというのも良いでしょう。狙い目は『まだ出版したことがない人』というのが面白がって協力してくれる節があります。

1.企画を考えよう

とにもかくにもまず企画。企画が無ければ人は動かせません。私はだいたいタイトルからスタートして企画を詰めますが、だいたいの流れは以下のとおり。
1.ウケそうなタイトルを考える
2.800字程度でタイトルに沿った内容を要約する
3.対象読者を具体化する
4.目標文字数をもとに目次をつくる
この作業を繰り返して精度を高めて「企画に人をあわせる」か「人に企画をあわせる」かで著者を探していきます。勢い先行もありますし、人先行も時々ですな。

2.著者候補者に依頼しよう

TwitterならDMでもメンションでもいいので声をかければいいですし、ブログに連絡先があれば提案書ひっつけて「是非書いて欲しい!」旨を伝えよう。
電子出版で儲かるわけでもないので、「あなたの面倒は全て引き受けます!是非面白いことをしたいので一緒にやりたい!」とか熱意伝えれば十分じゃなかろうか。結構、話を聞いてくれるものですよ。企画次第で。
たとえば、KDP最前線はきんどるどうでしょうをはじめて2週間のまだほとんどコンテンツの無い時期にスタートしています。これも一種の電子出版です。大丈夫、なんとかなります。

3.著者と取り決めをしよう

さて、無事企画の承認を得て、著者のやる気に火がついたら役割分担と目標、そして締切りを決めましょう。
とにかくまずはお金の話
イヤラシイから何かと後回しにしがちですが、まず、絶対詰めておくべきなのは『お金』の話。あなたが組版からKindleへの登録、プロモーションまでを担当するなら50%とかね。そして、著者がAmazonからお金を得て編集者に支払うのか、編集者が著者に支払うのかはキチンと決めておかないと揉めます。思うように売れないと著者はキレますし、著者からお金の支払が滞るのも揉める要因になります。絶対に金の話題を先にキチンとしましょう。源泉徴収はどうするかとかもしっかり決めておかないと、今度は税務署の方から客が来ることもありますのでご注意を。

文字数を決めよう
企画を実現する文字数。この目安もなしに「さあ自由に書け」と言われるとみな固まりますので。「全体のニュアンスはこうで、1章はこういう内容でここまで書いて」とざっくり指示をしてあげましょう。あと、いきなり大長編書けー!ってのも大変な話ですから、1万字程の99円本を目指すのはどうでしょう

締切りを守ってもらおう
著者の敵であり、原稿を書かせる原動力となるのが締切りです。これをナァナァにしておくといつまでたっても本は書きあがりません。著者に「いつまでにできそうですかー?」と自分で締切りを決めてもらい、それを守るように催促しましょう。
で、編集者はその期日が来るまではのんびりと
「締切り3週間前ですけど大丈夫ですかー?」
「締切り1週間前だけど進捗はどう?」
「締切り3日前だけど、そろそろ終わりが見えました?」
「今日締切りだけど、大丈夫ですよね?」
「おい、返事をしろ」
「どうした笑えよ。さあ、ハリーハリー!!原稿出せよコラァ!!」
と追い詰めないように容赦なく攻め立てよう。火をつけないと人は書けない。
そして大事なことは締切り前に著者から相談や、途中経過の方向があれば「レスポンス良くサポートする」こと。著者の信頼をガッチリ得るためコミュニケーションをとろう。そして、返事がなくなれば諦めが肝心。書けない人はどうやっても書けない
定時連絡と進捗確認は怠らず、著者を励まそう。

4.原稿を獲得したら

ここからはあなたのターン。限りなく迅速に、著者のやる気を失わせないように原稿のチェックだ。
原稿整理
いわゆる編集・校正と言われる部分です。原稿を読んで、わからないところや気になる所には赤字を引いて著者に「ここはどういう意味ー?」や「ここ書き直すた方がいいんじゃね?」というやりとりをします。ぶっちゃけ内容がひどい場合は「こういう風に書きなおして」とある程度自分で文章を作り直したものを見せて、考えて貰う場合もあります。
大事なことは読者の視点を忘れないこと。そして、編集者の意見を押し付けすぎないこと。著者の良さを引き出すのが仕事ですよ

原稿を完全な形で揃える
原稿整理を繰り返して、原稿が仕上がったら「表紙」「まえがき」「目次」「本文」「あとがき」「脚注や参考資料」などの本にするための原稿が揃っているかキチンと整理しよう。

宣伝文を考える
いわゆるキャッチコピーとか、内容紹介の部分。著者が考える場合もありますが、ここは編集者の腕の見せ所です。Amazonストアを見ている限り、ここをしっかりしている個人著者少ないから、結構需要がありそうな気がしています。
大事なことは本の長所を押し出して、読者を説得するという意志を持つこと。著者は売り込みを嫌いますが、編集者は「売ってなんぼ」ですよ

制作する
さて、次は組版。表紙に凝って、いいデータを組みましょう。

あとは宣伝と販売だ。ここは私もどうすれば良いかわからない。電子書籍の売り方はまだまだ実験中ですからねぇ…。今は著者個人の売る力が求められていますが編集者が売ってもいいじゃないか。ここで売れる能力のある編集者には今後仕事として、電子書籍制作はバンバン舞い込むような気がします。

おわりに:危険なお話

当初の企画からはずれて著者が書きたい内容を書き始めた

それで内容が良くなるなら歓迎すべきことなんですが、著者が「書けるはずだったんだけど、この内容書けないや…」ということで逃げで始める時があるんですよ。進捗を訪ねても、困ったことを聞いても何にも答えずにある日いきなり企画書と違う原稿を渡される。これは結構なビックリです。
その時はキチンと原稿を読んで、企画を修正するか、著者個人で後は頑張ってもらうか…。この辺りは時々ですよねえ。

著者の原稿がショボイ時

これが、本当に危険なんですよね…なんとか書き上げてもらった原稿が満足いくレベルでは無かった時…
もし著者が満面の笑みで「どうですか!!」ともってきたなら、これはとんでもない壁です。改善の余地がないんだから…。コレを無理やり出版することは編集者の名前を落とすことにもなるので、素直に企画を諦めるか、叱咤激励して著者に書きなおしてもらうか…最悪自分で文章を改善しよう。

著者と険悪になったとき

出だしは良かったのに、締切りを守らない、自分勝手な話ばかりするということで著者と険悪になることも十分考えられます。著者がリアルな知り合いならまだしもネットの付き合いだけだと結構微妙な問題です。
編集者は個人的な感情を押し殺して「原稿のクオリティをあげること」「原稿を完成させること」「売れること」に注力しよう。売れたら、まあみんなハッピーになります。

編集者の仕事は特別なことなんてなにもない

わたしが尊敬する編集者さんに言われたことの1つに、「編集者とはプロの素人」というものがあります。読者目線で企画を見て、著者の文章を読みやすくしていくことです。
知らない人に対して知識や経験、驚きを提供するのが『本』ですからね。それが小説であれ、ビジネス書であれ、学術書であれ「読者がわからない」言葉で書くのは著者の手抜きなんです。著者のパートナーであり、第一の読者というものが編集者の役割です。良い本をつくることを意識して頑張りましょう。

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