【終了】この機会に読もう!文藝春秋作品から書店員オススメ小説

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こんにちは、ケス・ノングです。突然、文藝春秋の50%還元セールが始まって、しかも明日20日(日曜)までとかあわあわしつつ、文春のオススメ本をまとめてみます! 

うわわ、つい先日アメトーーク!読書芸人で紹介されてリアル書店では瞬殺だった尾崎世界観『祐介』や村田沙耶香『コンビニ人間』、島本理生『夏の裁断』、山崎ナオコーラ『美しい距離』なんかも全部50%ポイントじゃないか!

かと思うとおお、文藝春秋の本でなくとも読書芸人紹介本では『私の恋人』『マチネの終わりに』『教団X』『異類婚姻譚』『服従』『グローバライズ』『ジョン・レノン対火星人』なども、ほぼ50%ポイントバック。どうも「アメトーーク紹介本」という枠でもポイント還元キャンペーンやってるぽいですね。(きんどう注:実際はさらに広範囲でセールです)

さて、お題の文藝春秋オススメ本ですが、これが難しい。なんといっても天下のブンシュン。オススメ文芸書なんて山ほどあるわけですよ。フツーに挙げていくとキリがない。なので、自分でテーマを絞りました。今回は2点。

1.この機会に読んでみよう!海外ミステリ入門。
2.この機会にまとめて買ってしまえ! 大長編&シリーズもの。

なかなかこの機会はないですよ。終了まで時間が短いです。急いでポチれ! セールは終了しました

書店員がオススメする文藝春秋50%ポイント還元の注目本

この機会に読んでみよう!海外ミステリ入門。

ボーン・コレクター 上下巻

ジェフリー・ディーヴァー (著), 池田真紀子 (翻訳)
価格:各730円
★★★★☆ 27件のレビュー

米国ミステリ界の先頭を走り続けるジェフリー・ディーヴァーの代表作〈リンカーン・ライム〉シリーズ第1作。謎また謎が全編に横溢するジェットコースター・サスペンス。1999年ネロ・ウルフ賞受賞。1999年週刊文春ミステリーベスト10第1位。このミステリーがすごい!ベスト・オブ・ベスト(1988年~2007年)第3位。デンゼル・ワシントン、アンジェリーナ・ジョリー主演で映画化。

『海外ミステリってなんか取っつきにくいんだよなあ。会話の意味がよくわからないときあるし、登場人物の名前覚えられないし』という方は多いと思います。そんな方にはまずはこれ。

古典ミステリに『安楽椅子探偵』というジャンルがあります。自分は椅子から一歩も動かず、伝え聞いた情報のみでずばり真相を言い当てるというもの。その見事な現代版アップデートがこの作品です。

主人公は事故により四肢麻痺という重度の障害を負った科学捜査官リンカーン・ライム。彼は自宅に最先端分析機を多数設置し、その知識と機略のみで犯人に立ち向かう。動かせるのは表情と指一本のみ。手足となるのは女性刑事アメリア・サックス。

会話の妙、巧妙な伏線、サスペンスフルな展開、絶妙などんでん返し、とミステリのお手本のような作品。続編もたくさん出ていますが、レベルはまるで落ちません。いや、二作目の『 コフィン・ダンサー』がまたビックリしたなあ、あのラスト(にやにや)。


ミザリー

スティーヴン・キング (著), 矢野浩三郎・訳 (翻訳)
価格:1,000円
★★★★* 25件のレビュー

不慮の自動車事故で負傷した人気作家ポール・シェルダンは、熱心な愛読者アニーに助けられるのだが、そのまま監禁され、彼女だけのための作品執筆を強要される。極限のファン心理が作家を襲う密室での戦慄の恐怖。ロブ・ライナー監督の米国映画『ミザリー』(1991年日本公開)の原作で、ホラー界の巨匠S・キングの筆が冴え渡るモダン・ホラーの逸品。

「ミステリ」かどうかは異論があるかもしれませんが、広い意味でのエンタメとして。これはホラーの帝王、スティーヴン・キングの入門書としてもOKです。

キングっていっぱいあってどれから読んだらいいかわからないでしょ? やたら長いのが多いし。そんなときはまずこれを読んでください。ファン熱が高まりすぎてサイコパスストーカーとなったおばさんが、作家を監禁・虐待して好きな作品を書かせ続けるという、どんなジャンルに当てはめてみてもコワすぎる(笑)作品です。

これでキングが気に入ったら、次は「 11/22/63」で決まり! 笑って泣ける最高のエンタメです。


髑髏の檻

ジャック・カーリイ (著), 三角和代・訳 (翻訳)
価格:円
★★★★☆ 6件のレビュー

刑事カーソンが休暇で赴いたケンタッキーの山中で連続殺人が。犯人はネット上の宝探しサイトで犯行を告知し、死体はどれも奇怪な装飾を施されていた。捜査に巻き込まれたカーソンの前に現れたのは、実の兄にして逃走中の連続殺人鬼ジェレミー。ディーヴァーばりのスリルとサプライズで人気のシリーズ第6弾。

本当はシリーズ1作目「百番目の男」を紹介したいんだけど、Kindle版が出ているのがシリーズ中なぜかこの一冊のみなのでしかたなくこれを。

「百番目の男」で一躍、「一発屋のバカミス作家」のレッテルを貼られたと思いきや(いや、これほんと凄い話なんです)、二作目「デス・コレクターズ」で意外と実力者ぶりを見せ、その後もすべて面白い高打率ヒッターとして安定して読むことが出来ます。シリーズ途中の作品ですが、独立している作品なので面白く読めますよ。


ホワイト・ジャズ

ジェイムズ・エルロイ (著), 佐々田雅子 (翻訳)
価格:800円
★★★★★ 1件のレビュー

番犬を惨殺した異様な侵入盗=被害者は市警と癒着した麻薬密売人。事件に異常な関心をみせる警察上層部はクライン警部補に徹底捜査を命じた。やがて警部補が探り当てたのは、警察組織内の悪辣な陰謀、市警とFBIの暗闘だった。脈打ち/暴走し/嗚咽する電撃文体がもたらす脳髄の激震!世界最高の暗黒小説。海外ミステリ・マスターズ第2弾!

すみません、これはちょっと上級者向けです。でも海外ミステリに少し慣れたら是非チャレンジしてください。もうこれは全編詩というか呪文というか、文章だけで悪魔に魅入られたような陶酔感が味わえます。

全編ヤクでもやりながら書いたようなバッドトリップ文体ながら、実は構成が実に精緻で、練りに練られたプロットが本当に素晴らしい。歴史的傑作。


この機会にまとめて買ってしまえ! 大長編&シリーズもの。

合本 竜馬がゆく(一)~(八)

司馬遼太郎 (著)
価格:5,400円
★★★★* 54件のレビュー

総発行部数2500万部超! 坂本竜馬の奇蹟の生涯を壮大なスケールで描く、司馬文学の金字塔、全8巻(文春文庫)が合本に。 土佐の郷士の次男坊に生まれながら、ついには維新回天の立役者となった坂本竜馬の奇蹟の生涯。司馬遼太郎の永遠のベストセラーが半世紀の時を経て、電子版で新たによみがえる!

これはもう定番中の定番。人生で一度は読んでおけ、ってやつですね。僕は高校生の頃はまりにはまって全巻を五回くらい読み返しました。恥ずかしい! しかしカバンの中に常に「竜馬がゆく」が全巻入ってるとか、なんか異常な安心感に包まれますね(笑)。5400円もしますが、2700ポイント還ってくるのでそれでまた合本の一つくらい買えそうです。


合本 陰陽師(一)~(十二)

夢枕 獏 (著)
価格:5,379円
★★★★★

野村萬斎・主演で映画化され、テレビドラマや漫画にもなった大人気シリーズ、既刊の12巻すべてを収録した合本。
時は平安時代、京の都に安倍晴明という名高い陰陽師がいた(……)普通の人間には見えない、妖しのものどもを相手に、この世ならぬ不可思議な難事件をあざやかに解決する。親友の源博雅は、霊感はまるでないが、刀では敵なしの強さ。力を合わせて物の怪に挑む大ヒットシリーズ!

まだシリーズは続いていますが、とりあえず12冊分が合本で出ています。

夢枕獏は、「超自然的なもの」の描写において、明らかに他の作家とは別次元の境地にいますね。それが最も顕著にわかるのがこのシリーズです。あるのかないのかわからない、存在と非存在の間にふわりと見える「怪」。それをすくい取る装置としての「平安時代と陰陽師」という舞台設定が秀逸。


合本 大地の子(一)~(四)

山崎豊子 (著)
価格:1,728円
★★★★★ 3件のレビュー

NHKでドラマ化された山崎豊子の感動巨篇「大地の子」全4巻が電子書籍の合本として登場。松本勝男は、敗戦直後に祖父と母を喪い、妹と生き別れた。戦争孤児となった少年は、死線をさまよう苦難を経て、中国人教師に拾われ、中国人「陸一心」として育てられる(……)最後に選ぶのは祖国日本か中国か。血と汗と涙の傑作巨篇!

永遠のベストセラーですね。NHKドラマもわんんわん泣きました。祖国は日本なのか中国なのか――。今の日本ではどんどん忘れられていく戦争の記憶。これからもずっと読み継がれることによって、次の世代にも、その次の世代にも戦争の悲哀が伝えられていくのでしょう。

おわりに

ちなみに「竜馬がゆく」か「陰陽師」を買うと、その還元ポイントだけで「大地の子」が丸ごと買えちゃいます。しかもまた半分ポイントが戻ってくる! Amazonはポイントでの購入分に対してもポイントがつくのが偉いですね!

というわけで、大急ぎでまとめてみましたが、ほんとにもう、文春の本はオススメが多すぎて困ります。あ、しまった! 早く自分が欲しい文春本を買わなければ…。それではまた次回お目にかかりましょう!


この企画について:匿名書店員さんによるキュレーションをやろう

キッカケはこちらの記事『電子書籍をリアル書店への拡販と書店員の副業に活用する新メディアプロジェクトの協力者を募集します』で、電子書籍からリアル書店への誘導。もしくは書店員さんの副業として活用できないかなと。
現在、4名の書店員さんからお申し出をいただき、しばらくきんどうで記事掲載後新たなメディアを立ち上げる予定です。
思うにね、本のプロである書店員さんの専門知識はネットでもっと読みたいし、それはお金になる分野なんですよ。むしろ、わたしは参考にしたいからもっと出てきてほしい。
まだ、書店員さん(匿名)だけですがイベント案内やうちの気合のはいった本棚を見てくれ!なんて形でリアル書店さんとも組んで一緒にやっていきたいと考えてます。電子書籍に読者が流れるだけでなく、リアル書店・書店員も盛り上がるようなメディアを作っていきたいので興味のある方はぜひ、お問合わせからご連絡ください。ちゃんと売上に応じてお金もお支払します。

注意事項:Kindle本の価格は随時変更されています。また、本サイトでは購入された書籍や内容についての責任は持てません。ご購入の前にAmazon上の価格・内容をよく確認してください。良い価格で良い本を。きんどるどうでしょうでした。

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