はじめまして、文藝春秋 電子書籍編集部のIです。本日発売となる壇蜜さんの小説デビュー作『光ラズノナヨ竹』をご紹介します。短編(16ページ相当)なので、紙の本にするには短すぎるため電子書籍だけでの発売です。
壇蜜小説デビュー作『光ラズノナヨ竹』電子書籍限定配信
ガールズバーで働いて貯めたお金を、付き合っていた男にごっそり盗まれた大学4年生の私。卒論を書くパソコンを買うため、源氏名「サクヤ」として時給4500円の「おっぱいパブ」で働くことに。入店から2ヶ月たったある日、サクヤは客として来た男と衝撃の再会を果たす…。「竹取物語」をモチーフに描かれた、誰にもみつけてもらえなかったお姫様のお話。
ご存知のように壇蜜さんといえば、セクシーなグラビアで大ブレイク。最近ではワイドショーでのコメントが「おもしろい!」と評判ですが、じつはエッセイにもファンが多いのです。30代女子としての日常を書いた『壇蜜日記』や『壇蜜日記2』も好評で、担当編集者によると同世代の女性の読者が多いとか。
そんな壇蜜さんの文才を高く評価しているのが、『ホテルローヤル』で直木賞を受賞された桜木紫乃さん。壇蜜さんの作家デビューのきっかけも桜木さんの一言でした。
「壇蜜さんに、昔話とか寓話をテーマに、短い原稿を書いてもらったら面白いと思う」
そこで誕生したのが、壇蜜版「竹取物語」とでもいうべき『光ラズノナヨ竹』なのです。短編なので、読むのにメチャクチャ時間がかかるわけではありません。でも、「なんか後をひくなあ」というのが読んだ私の感想です。
「普通じゃなくても歪んでいても居場所は居場所。誰にもみつけてもらえなかったお姫様の話です」
「オール讀物」発売のとき壇蜜さんがこんなコメントを寄せていますが、作品を読んだ後にコメントを改めて読むと、「そうだよなあ」と思えてきます。
竹取物語のお姫さまは運よくおじいさんとおばあさんに見つけてもらったわけですが、もし見つからなかったら、どうなったのでしょうか。かぐや姫と同じタイミングで地球に来たのに、見つけてもらえなかった別の姫がいたかも……。
この『光ラズノナヨ竹』に登場する姫は、ひとり暮らしの大学4年生。就職活動は投げ出したけど、大学は卒業するつもり。男にカネを盗まれてしまい、東京下町の繁華街、錦糸町で「おっぱいパブ」で働くことに。
この錦糸町という設定がリアリティありすぎです。いきなり銀座や六本木の高級クラブではなく、下町の店なら初めて働くという人もいそう。錦糸町は大きな飲み屋街だし。
このオッパブで主人公は思わぬ出会いをするのですが……たぶん、大方の予想を裏切る展開なので、ぜひお読みください。私の個人的な感想では、エッセイと同じように30代女子の心にしみるような気がします。
電子版限定配信の本作、どうぞこの機会によろしくお願いします。
光ラズノナヨ竹
壇蜜、小説家デビュー作!ガールズバーで働いて貯めたお金を、付き合っていた男にごっそり盗まれた大学4年生の私。卒論を書くパソコンを買うため、源氏名「サクヤ」として時給4500円の「おっぱいパブ」で働くことに。入店から2ヶ月たったある日、サクヤは客として来た男と衝撃の再会を果たす・・・。「竹取物語」をモチーフに描かれた、誰にもみつけてもらえなかったお姫様のお話。
『光ラズノナヨ竹』のプレスリリース
株式会社文藝春秋では、いま大きな注目を集めている、タレント壇蜜さんの小説デビュー作「光ラズノナヨ竹」を、電子書籍として緊急刊行します(販売価格:税込200円、発売6/10)。発売から一週間(6/16まで)に限り、一部の電子書店では特別価格100円(税込)で販売いたします。また、この短編発売と同時に、これまで刊行されたエッセイ『壇蜜日記』『壇蜜日記2』、そしてセクシーグラビアや阿川佐和子さん、桜木紫乃さんとの対談などが収録されている電子書籍オリジナル『壇蜜日記0(ゼロ)』の3作品をまとめて購入できる電子書籍オリジナル『合本 壇蜜日記』も配信いたします。