2015年をセールと新刊で振り返ってみた

day3

こんばんは、きんどるどうでしょうです。2015年のまとめとして、1〜12月までのKindle各月のセール・新刊(定価)第1位をそれぞれ並べて振り返ってみようかと。

1月の『オイレンシュピーゲル』全巻セットウッカリ価格ミスや、今年を代表する『ダンジョン飯』1巻発売からはじまり、5月の3日間限定の5万冊以上対象の50%還元セール、10月のカドカワンゴ50%OFFやラノベ全巻セット90%OFF、手塚治虫まとめ買い、Kindle3周年、ガンダムオリジン30円。11月はエヴァ各50円と早川書房50%OFF。そして開催中の2015年話題の書99円投げ売りなど……。10〜12月がとにかく濃いんですが、どうなってるんでしょうね。

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Kindleの2015年を新刊とセールで振り返ってみた

【1月】ウッカリ価格ミスだった合本版と『ダンジョン飯』1巻の登場

1月はカドカワ、というか複数の電書ストアの年初セールでカドカワが50〜70%OFFセールになってたようですね。……と、いいつつそんなもんをぶっ飛ばして『オイレンシュピーゲル』の合本版価格ミス祭りが最高にヒートアップしてたようです。当時の価格は552円なので、半額セール中の現在のさらに半分ですね。

新刊では「ダンジョン飯 第1巻」がほぼおなじ冊数でていました。セールでもなんでもない状態でここまで売れた作品は今年唯一というか、きんどう初めて以来初じゃないかな。この時点でマンガ大賞かこのマンガがすごい!の最有力候補と確信しました(笑)

それ以外では出たばかりだった『僕だけがいない街』の5巻や鈴木小波さんの新作『燐寸少女』、またライトノベルではオススメゲストポストを頂いたこともあって『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』などが人気でした。

【2月】『アニウッド大通り』レビュー祭りとアニメ化直前だった『アルスラーン戦記』第3巻

セールではAmazon公式にインタビュー掲載&半額になったことでおこなった連続レビュー企画の影響で紀伊孝『アニウッド大通り』1〜3巻が人気でしたね。プロの作家や編集者、個人ファンなど熱いお言葉を多数いただきました。新刊ではアニメ化放映直前ということでアルスラーン戦記が売れていました。まさかアニメがコミックのはるか先まで描いちゃうとは思いませんでしたが……。また、2016年にはアルスラーン戦記の新作アニメがスタートするようなんで今後に期待ですね。

その他はたぶん月替わりセールだった『ピコピコ少年』……ゲームキャラの版権問題で揺れてた時期ですかね? や、新刊だった「乙嫁語り 7巻」。これは今月最新8巻がでましたね。2月は大きなセールもなかったので、日替わりセール作品や通常の新刊が上位にきていました。

【3月】16年1月4日にスペシャルドラマ放映『ラーメン大好き小泉さん』と、ヤマザキコレ『魔法使いの嫁3』

セールでは「ラーメン大好き小泉さん第2巻」の半額セールが1位ですね。ドラマ化が発表されたのと新刊リリース直後だったからですかね。新刊ではヤマザキコレの異種婚譚「魔法使いの嫁 3」でした。コミックブレイド系は滅多にセールにならないのと、やはり物語性が強い作品は新刊で速攻売れていきますね。その他、セールでは『竜の学校は山の上』『罪と罰(手塚治虫)』など、多分月替わりセール作品。新刊では『ヒナまつり 8』……物語性云々より、やはり面白ければとにかく伸びますね!

【4月】は月替わりセールだったエッチでサヴァイヴなアイドルコメディと、『進撃の巨人』16巻

ここではじめて99円セールになったのかな? 月替わりセール『はぐれアイドル地獄変 1』が第1位。エロスなコメディなのに重すぎる導入と下品でヨゴレなところがインパクト強く、以後もたびたび99円になっては売れていますね。新刊では『進撃の巨人』16巻が人気でした。3月にもう公開終了した進撃の巨人関西弁版の登場や、リヴァイ兵長のスピンオフアニメなどで話題になったことも影響してそうですね。

この時期はあまり大きなセールはなかったので上位は月替わりセール作品が多いかなぁ。たしか、とんでもない日に日替わりセールだった文藝春秋「黒魔術の手帖」がかなり上位なんでェェとなってます。新刊ではきんどうのアイコンを描いてくれた鈴木小波さんの「ホクサイと飯さえあれば(1)」ですね。『ホクサイと飯』の前日譚ですが、進撃の巨人と同じ週でなければ、強く話題にできたのですが……。

【5月】1日限りの新刊90%OFF『ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!』と、月末3日間だけの50%還元セール

2〜5月の29日頃まではほぼ大きなセールはなかったのですが、この30・31・6月1日の3日だけだっけ。突然大規模に50%還元セールがはじまってとんでもないことになったんですよねェ……。と、いいつつそれとは無関係に、第1位は特にアナウンス無く実施された90%OFFセール『ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!』ですね。最初、なぜか180円だったので電子特別版だから抜粋版かな?と思ったら、どうも1日だけの特別セールだと関係者の方のツイートで知って慌ててアナウンスしました。

新刊の1位は『ヒストリエ』最新巻。続いて『波よ聞いてくれ』なんですが、発売されて1週間で50%還元セールになったのでどれが新刊の定価で売れたのかサッパリわからないんですよね……。

【6月】は今も半額セール中『ちおちゃんの通学路第』、新刊は虚構新聞社主からアツいレビューをもらった『メイドインアビス』

たぶん、Kobo追撃でもあったんだろうなぁ。今現在もセール実施中のエクストリーム通学コメディ『ちおちゃんの通学路第』1・2巻がとても売れていたようです。セール上位がコミックフラッパー関連なんですが、特に人気だなぁ。何かあったっけかなぁ。

新刊としては虚構新聞社主UK氏からアツいレビューをもらった『メイドインアビス』3巻ですね。2巻発売時は1巻セールを竹書房さんに打診して実施できたので、今回も動いてみたのですが、3巻は正攻法となりました。(でも、たしか翌月は1・2巻セールだったんだよなぁ……。)もし、社主のレビューがなかったら、ゆうきまさみのマンガ家コメディ「でぃす×こみ(1)」が1位だったかもしれません。かなり接戦となっています。

また、セールではなぜか『空の境界』上巻が99円で人気だったようですね。31日現在で100円(20%還元)セール中ですが、ここではじめて限界突破した値段になったのかしら。あと、この月にAmazon公式がうちの名前を冠した『きんどうキャンペーン』というKindlePaperWhiteの在庫処分特価セールを実施してくれました。

【7月】Amazon設立20年記念のprime dayと……たぶん、対抗セールがあったらしい

さて、この時期Amazon最大のプライム会員向けキャンペーン『prime day』にあわせて色んな仕込みをしてたことしか覚えてないなぁ。セール品では、プライム会員に無料配布されていた『星を継ぐもの』の実績がついています。スゴイな、これアソシエイト対象だったんだ。

新刊では、1月に続いて『僕だけがいない街』当時の最新6巻。今月12月に7巻がでたので、ほぼ半年に1度のペースですね。新刊2位は「銀の匙 Silver Spoon(13)」。ちょくちょく休載が続いてるので、14巻はまだしばらくかかりそうですねェ。

セールは日替わりと月替わり、あとちょくちょく対抗セールがあったようですが目立って大きなのはなかったのかな。どこかのレーベルがまとまって売れてるという雰囲気はなかった、というか『ゆるゆり』『世界史の極意』『聖☆おにいさん』が上位で並んだりしてるのでよくわからない。過去記事消しちゃったから当時のことわかんないしなぁ。

【8月】は竹書房グルメコメディの120円セールと、きんどう本、そして『ダンジョン飯』第2巻発売

8月は珍しいというか、たぶん初めてじゃないかな。セール本よりも新刊定価本が売れた月。わたしがサイト運営1000日記念に書いた「きんどう本」と、このマンガがすごい!2016第1位となった『ダンジョン飯2巻』が登場しています。たしか、週刊ランキングだとダンジョン飯2巻が1位だったけど、ずっとバナー貼ってたので累計できんどう本が勝ったっぽい。

セールでは、なぜだったか忘れましたが、竹書房のグルメコメディが120円均一になって発売直後だった迂闊「のみじょし」1巻や、「ラーメン大好き小泉さん2巻」が人気になっています。8月は竹書房の日キャンペーンなどもあって、全体的にバンブーコミックスが売れてますね。また、アニメ化記念の『六花の勇者』120円均一セールが実施されていたようです。12月31日現在ではダッシュエックス文庫創刊1周年記念で同じ金額になってますね。

【9月】は創作資料に最高!と評判だった「知っておきたい」シリーズ100円セールと、紙魚丸初の一般向けコミック

9月は伝説の武具や魔法、天使や魔物など創作資料に便利!ということで西東社の「知っておきたい」シリーズの100円セールが思いきり売れてますね。今日現在は半額セールのようですが……。それ以外では合本価格ミスがあった「【1~6巻合本版】フェアリーテイル・クロニクル」がとても売れてました。

新刊ではエロースな作品でおなじみだった紙魚丸の初商業作品ということで大変話題になっていた「惰性67パーセント 1」がダントツでした。人気だったなぁとは記憶してましたが、月のまとめをやらなくなったのでまさかここまでとは……。2位は「亜人ちゃんは語りたい(2)」でしたが、結構差があります。そこからまたちょっと開いて「魔法使いの嫁 4」「ヒナまつり 9」と3月のチャンプの新刊が並んでました……。

【10月】角川×ドワンゴのさよならンゴの50%OFF祭りや手塚治虫まとめ買い、Kindle3周年

10月はドラマがありましたねぇ。1日スタートの角川ドワンゴ→ カドカワ化にともなっての50%OFF。他ストア対抗の延長に次ぐ延長、他ストア20%還元セールを取り込んだ超セール化に、機動戦士ガンダムTHEORIGINの映画公開記念の1〜3巻30円。そしてオーバーロードやニンジャスレイヤー、まおゆうなど意味のわからない全巻60円の瞬間的投げ売りに、Readerストアの狂ったようなライトノベル合本版・全巻セット90%OFFセール……スゴかったなぁ。毎日何かが起こってた気がする。

その他、Kindle3周年セールや手塚治虫まとめ買い、伊藤計劃作品セールなどなどで、ランキング上位はおかしな冊数が並んで、累計も凄まじい販売数になってます。ちなみに、第1位はノーゲーム・ノーライフの1〜6巻セットでしたがまもなく8巻が発売するためか現在は取り扱い中止してますね。続いてスプライトシュピーゲル、スレイヤーズとなっています。やはり現行は強いなぁ。

新刊では「アルスラーン戦記」4巻が。ちょうどアニメが終わった頃でしたっけ。さすがにセールが多すぎたのか、定価で売れてる作品もあんまり伸びてないんですよねェ。

【11月】はエヴァンゲリオンまとめ買いセール、全てにおいて伝説でした。

きんどうをどれだけ続ければ、この数字に並べるんだろうなぁ……というほど、エヴァンゲリオン全14巻1冊50円セールが伝説的な数字を刻んでますね。誰かと共有してこれ酒を飲みたいよ、どうだァやってやったぞぉ 的な。Amazon、対抗セールだからどれほど痛手を被ったんだろうな……。

それ以外に、Koboセールの対抗ではじまったコミック1巻11円セールの『メイドインアビス』ほかや、久々に実施された早川書房国内作品50%OFFが重なって販売数だけなら先月に近い数字に。まあ、格安すぎるので1冊あたりの単価が凄まじいんですよねェ。200冊で200円とかそういうのな……。

新刊では『シドニアの騎士』最終15巻が人気ですね。それ以外はなぜかそこまで伸びている作品がないみたい。セールが多すぎると新刊が出ないって、ユーザーのお財布はひとつだからわかりやすい理屈ですね。セールをあまりしない出版社にとっては迷惑な話ですが。

【12月】は2015年話題の書99円投げ売りと、Kindle初の大規模合本版セール。新刊は『乙嫁語り 8巻』

現在進行形のセールですね。GooglePlayの年末年始セール対抗と思われる『人工知能は人間を超えるか』の99円(93%OFF)+Koboセール対抗の20%還元があわさった超セール。めちゃくちゃな冊数でています。Kindleストアで大規模に実施された合本版セール+他ストアセールが複合的にあわさって『ネイティブはこう使う!』シリーズの99%OFFの1巻10円、全6巻がまたおかしな冊数ならんで……『グラスホッパー』99円セールが。

以降、開催中のカドカワ50%OFFと終了したKindle公式合本版セール作品が続きますが、それらと同じくらい新刊作品『乙嫁物語』8巻、『僕だけがいない街』7巻、『進撃の巨人』18巻と超人気作がめっちゃ売れてます。このレベルになると多少のセールをモノともしないですね。

2015年のまとめ たぶん、業界関係者向け要素を含む

さて、各月で売れたモノを新刊・セールの第1位を並べてチェックしてみました。たぶん、Amazonアソシエイトのレポート画面みないと、何をどうなってるのかよくわからない記事かもしれませんが、ずっとお付き合い頂いていたユーザーさんなら「あー、そんなセールあったな」なんて思い出して貰えると嬉しいですね。まぁ、とにかく10月から今日までのセールの濃さが異常だろと思う。

あまり話せないので歯切れの悪い説明しかできませんが、チェックしながら思うのは、セールが多すぎる月はさすがに新刊が売れない傾向にあるっぽい。『進撃の巨人』『乙嫁物語』『アルスラーン戦記』『僕だけがいない街』『シドニアの騎士(完)』など、人気作は無関係に売れてくんですけどね。そして『ダンジョン飯』だけは異常。頭3つ分くらい飛び抜けてる。全体的に紙の本屋では10冊売れたらベストセラーな業界で電子書籍が3ケタ云々なんで、新刊そのものの売れ行きは全体的に、好調とは思いますけども。

きんどうは規模拡大のために読者の母数を増やし続ければいいのに対して、出版社は読者の予算は一定だから、ライバルにムチャクチャなセール実施されてる時にどう正攻法で施策を出せるかが電子書籍の販売数を伸ばすための2016年の課題になるかも。

読者のみなさまにおきまして、本年も大変お世話になりました。リピート率が80%以上なんで、このセールラッシュを受けきったユーザーもたくさんいらっしゃるでしょう……! 積本大丈夫かというのがとても心配。10月からのセールを見た限り、凄まじい積み方をした人が多いんじゃないかしらと。ユーザー数を見返してもそこまで増えてないのに販売数だけ凄まじいことになってるので。わたしも、たぶん3〜500冊くらい増えたんじゃないかな。特にラノベ全巻セットを1冊ずつ数えたら700冊くらいだろうか……。これの消化は年末年始じゃとても無理ェ

そうはいっても、もうあと30分くらいで2016年ですな。更新はいつもどおり00時からなんで、なんの区切り感も無いんですが……集英社が70冊くらいお試し無料本を準備してくれてますね。2016年もKindleストアは我々の財布を執拗に狙ってくるようですし、わたしも帝国の尖兵として獰猛に、また同じようにヤラレてKindleを楽しみます。

注意事項:Kindle本の価格は随時変更されています。また、本サイトでは購入された書籍や内容についての責任は持てません。ご購入の前にAmazon上の価格・内容をよく確認してください。良い価格で良い本を。きんどるどうでしょうでした。

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