「はじめての野崎まど」講談社新レーベル『タイガ』や『正解するカド』で大注目!まさに天才としか言えないこの作家が熱い|邸和歌のブックリスト

151005x

こんにちは、きんどるどうでしょうです。将来はじまるだろうKindleの読み放題サービス『Kindle Unlimited』に備えて、プロ・アマ問わず色んなこだわりを持つ方のオススメブックリストを頂く新企画「はじめての◯◯」。
第9回は講談社の新レーベル『タイガ』や、東映アニメーションの新プロジェクトで注目をあつめる作家・野崎まどをファン目線で徹底オススメいただきました。ホントに多面的な魅力のある作品を生み出す方ですよねェ。
>> Amazon.co.jpでが選んだ「はじめての野崎まど」作品をチェック

注目必至の作家を楽しむための「はじめての野崎まど」

はじめまして、野崎*まどのファン歴5年の邸 和歌と申します。「何かのご縁」がありまして、このたび「はじめての野崎まど」を書かせていただく事になりました。
野崎まどは、2009年に第16回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉でデビュー。言葉遊びを織り交ぜた軽快な会話パートと魅力的なキャラクターから西尾維新を。天才を描いている作品から森博嗣。大型新人SF作家という側面から伊藤計劃と、それぞれ当代の人気作家を思い起こされる、いくつもの作風・側面を持っている魅力に溢れた作家です
なぜ、このタイミングで野崎まどにスポットを当てるのかと言いますと、10月20日に講談社から誕生する新たなレーベル「講談社タイガ」の創刊が迫り、その創刊第1弾として野崎まど作『バビロンⅠ -女-』が刊行される予定です。更には東映アニメーションの新プロジェクト『正解するカド』(※)のシナリオも担当されるなど、今後が注目される作家だからです!
そして、いちファンとしてはこの機会にたくさんの野崎まど読者が増えて欲しいと願っております。ちなみに講談社タイガの創刊に伴い現在Kindleで試し読み冊子が無料公開されておりますのでそちらも是非チェックしてください。 >> Amazon.co.jpで「「講談社タイガ」期間限定創刊試し読み冊子」をチェック
※『正解するカド』につきましては現在ティザーサイトがオープンした段階ですので詳細は明らかになっておりません。→ 公式サイト
では、以下野崎まど作品の紹介をさせていただきます。
現在までに単行本化されている野崎まど作品は12作品になります。2009年に第16回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉でデビューされていますので1年におよそ2作ペースです。まだまだ作品数も少ないので追いつきやすいのではないでしょうか?
そしてKindleで購入出来る作品は12作品。・・・なんということでしょう。すべて読めるではありませんか!!
細かく言えば短編を寄稿されていたりもするのですが、今回それは置いといて、純粋な野崎まど作品を120%楽しんでいただくために2つのポイントに分けてご説明させていただきます。
*本来野崎まどの「崎」は、「大」の部分が「立」になる環境依存文字なのですが、環境によって表示されない場合があるため、今回は通常の「崎」を使用させていただく事をあらかじめご承知おきください。

野崎まどを全力で楽しむためのポイント1:メディアワークス文庫作品を刊行順に読め!!

これです。正直これさえ分かっていれば完璧です。ここまで読んでいただきありがとうございました!!さぁ今すぐ野崎まどの世界へ!!
・・・という訳にもいきませんかね(汗)
なぜ刊行順なのかについて理由は詳しく語れませんが、だからこそこのポイントはとても重要です。100人の野崎まど作品が好きな人に聞いたら100人こうだと答えるでしょう。一通り読んでくださった未来のあなたもきっと同意してくださるはずです!
ただ、もう1つだけアドバイスをするのなら、あらすじもなるべく見ないようにして、前知識0で読まれることをおすすめいたします。以下作品のリンクを載せておりますが、仕様上あらすじも見えてしまうので購入の際は薄目で操作していただければと……(笑) そんな完全初見で挑んでいただきたいメディアワークス文庫から刊行されている作品を2作紹介させていただきます。

[映]アムリタ
野崎 まど (著)
価格:530円 ★★★★☆ 37件のレビュー

自主制作映画に参加することになった芸大生の二見遭一。その映画は天才と噂される最原最早の監督作品だった(……)第16回電撃小説大賞<メディアワークス文庫賞>受賞作。

野崎まどのデビュー作。野崎まど好きの人たちにとっては忘れようとしても忘れられない、根強い人気がある作品です。野崎まどを語るならまずはこれを読め!!という「はじめての野崎まど」というテーマにぴったりの作品です。ジャンルとしては、「大筋はミステリー、読む人によってはホラーであったり青春ものであったり」します。


2
野崎 まど (著)
価格:710円 ★★★★* 15件のレビュー

数多一人は超有名劇団 『パンドラ』 の舞台に立つことを夢見てやまない青年。ついに入団試験を乗り越え、パンドラの一員となった彼だったが(……)全ての謎を秘めたままクラッパーボードの音が鳴る。

第6作目。この作品を読んで野崎まど好きから野崎まど作品を人に投げつける仕事にクラスチェンジされた方が多いと思います。私もそのうちの1人です。
この作品を読むのは過去作5作品読んでからになると思うのですが、その価値がある作品となっていますので『[映]アムリタ』を読んで面白いと感じた方は是非ここまでたどり着いていただきたいです!


野崎まどを全力で楽しむためのポイント2:自分に合っているレーベルの作品を読もう!

野崎まどの特徴として、それぞれの作品が刊行しているレーベル・読者層に合わせた作風になっているので読む作品を選びやすいです。もし自分の好きな出版社・レーベルから作品が出ていたらその作品を読むのが間違いないです。分かりやすい!!
それでは、レーベル毎に作品を紹介させていただきます。

野崎まどの原点、そして可能性がつまった『メディアワークス文庫』

なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る
野崎 まど (著)
価格:590円 ★★★★☆ 8件のレビュー

お人好しの青年・波多野ゆかりくんは、あるとき謎の白うさぎと出会いました。いきなり喋ったその「うさぎさん」は、なんとその自慢の長い耳で人の『縁』の紐を結んだり、ハサミのようにちょきんとやったり出来るのだそうです(……)『縁』をめぐるトラブルに巻き込まれ…?人と人との“こころのつながり”を描いた、ハートウォーミング・ストーリー。

 メディアワークス文庫の作品は【その1】で既に2作ご紹介していますが、その2作とは作風が異なります。
『[映]アムリタ』や『2』は、メディアワークス文庫というレーベルの創刊~過渡期に刊行された作品で、なおかつデビュー作であったこともあり、かなり自由で、著者・野崎まどの色が強く出ている作品になっています
それに対して『何かのご縁』は、メディアワークス文庫がレーベルとして方向性・まとまりを得はじめた時期から刊行されたシリーズであるため、そのレーベルとしての色を強く出しています。具体的に言えば、『ビブリア』シリーズや『神様の御用人』に代表されるような、日常の不思議(リアル・ファンタジー問わず)にスポットを当てた比較的和やかな雰囲気の作品になっております


強烈な個性が光って唸って壮絶に散る『電撃文庫』

独創短編シリーズ 野崎まど劇場【電子特別版】
野崎 まど (著), 森井 しづき (イラスト)
価格:610円 ★★★★☆ 18件のレビュー

「電撃文庫MAGAZINE」 連載のユニークすぎる短編が待望の(?)文庫化。著者:野崎まどの謎センスが電撃文庫で大暴れする! 死体を探しに行く検死官、勇者を何とかしたい魔王、若頭、サンダーファルコン、ビームサーベル、ライオン、喋る牛、電撃文庫の妖精など、変態的キャラクター(?)たちが繰り広げる抱腹絶倒の物語の数々をお届け! この本を許せた時、君はひとつ大人になる ──。

電撃文庫から刊行しているシリーズ1作目です。時々ネット上で「最近のライトノベルがひどいwww」という感じでまとめられていたりしたので知っている方もいるかもしれません。簡単に言えば、「天才と馬鹿は紙一重」という言葉を体現している作品です……えぇ。この作品を読み終えた人から出てくる言葉の多くは、「馬鹿だろ」という褒め言葉もしくは「天才かよ」という称賛です。両方同じ意味。日本語って不思議ですね。
試し読みで短編3作が読めるのですが、それらは作品内ではわりとまともな方の作品です。そして一番注意していただきたいのが、おそらく「短編全部を面白いと感じる方はいません」。どの短編もあまりにも強烈で多様過ぎるがゆえに起きてしまう現象です。
しかし、あなたのツボにハマる作品が必ずあります!試し読みで「ちょっと合わないかも……」「あんまり面白くない……」と感じる方もいるかもしれませんが、そこは勇気を持って買ってみてください。ただ、電車内では読めなくなるほど笑ってしまうのでそこだけはご注意を。


先の2レベールとは違う、野崎まどの地力を知る『ハヤカワ文庫JA』

know
野崎まど (著)
価格:702円 ★★★★☆ 35件のレビュー

超情報化対策として、人造の脳葉〈電子葉〉の移植が義務化された2081年の日本・京都。情報庁で働く官僚の御野・連レルは、情報素子のコードのなかに恩師であり現在は行方不明の研究者、道終・常イチが残した暗号を発見する。その“啓示"に誘われた先で待っていたのは、ひとりの少女だった(……)彼女と行動をともにする。それは、世界が変わる4日間の始まりだった――

第34回日本SF大賞ノミネート作品・本屋大賞2014第21位(文庫からは唯一のランクイン)・第6回大学読書人大賞候補作・SUGOI JAPAN 2015 エンタメ小説部門ノミネート作品・「本の雑誌増刊 おすすめ文庫王国」オリジナル文庫大賞BEST1受賞作品です。
当時そこまで有名でなかった野崎まどの作品が多くの賞にノミネート・受賞され、野崎まどがより注目されるきっかけとなった作品です。
ジャンルはSFです。私のようにそれまでまともにSFを読んだことがなかったSF初心者から、日本SF大賞の選考委員のようなSFの目が肥えている方々まで楽しめる作品となっています。SFに少しでも興味がある方はこの作品から入る事をおすすめします。(あと女子中学生が好きな方にもおすすめです。)


ファンタジスタドール イヴ
野崎まど (著)
価格:583円 ★★★★* 9件のレビュー

「それは、乳房であった」男の独白は、その一文から始まった――ミロのヴィーナスと衝撃的な出会いをはたした幼少期、背徳的な愉しみに翻弄され、取り返しようのない過ちを犯した少年期、サイエンスにのめりこみ、運命の友に導かれた青年期。性状に従った末に人と離別までした男を、それでもある婦人は懐かしんで語るのだ。「この人は、女性がそんなに好きではなかったんです」と。アニメ『ファンタジスタドール』前日譚

アニメ『ファンタジスタドール』の前日譚にあたる作品です。アニメの方は日曜の朝にやっている女の子向けアニメかと思わせるような伝説のアニメでした。しかし、この『イヴ』は全く違います。
具体的にどのような作品かと言いますと、太宰治の『人間失格』を想像していただければ良いかと。……いえいえ、冗談ではありません。本当です。というか最早オマージュ作品です。SFの要素が入った『人間失格』です。
なんでしょう、とてもゲテモノの印象を受けますね。しかし、ただのゲテモノに終わらないアニメとの密接なつながりと完成度は流石野崎まどといったところでしょうか。
この作品単独でもとても面白く感じられるので、アニメ『ファンタジスタドール』を見ていない方も安心してお手に取ってください(私もそのクチでした)。ただ、何故女児向けアニメの前日譚が『人間失格』になったのか……それは野崎まどのみぞ知る。


おわりに

さて、ここまで簡単にではありますが野崎まど作品を120%楽しむためのポイントや魅力を紹介させていただきました。ここまで辛抱強く読んでくださった皆様に御礼申し上げます。
もしかしなくても野崎まど作品が好きな人が読んだら多くのご指摘・罵倒を受けるような文章だったかと思いますが、それでも皆様の野崎まど作品を読む1つのきっかけになったのならこれ以上嬉しいことはありません。
冒頭でも書きましたが、野崎まどはこれからが楽しみな作家の1人であり、作風が多様なので多くの方に楽しんでいただける作家です。Kindleでは試し読みも出来るのでそちらで冒頭だけ読んでから判断出来ます。冒頭で少しでも面白いと感じたのなら確実に買って損はありません。
なぜなら、野崎まど作品の真骨頂は中盤から終盤へかけての盛り上がりなのですから!!
「はじめての野崎まど」を通じて投げつけた作品たちが皆様にクリティカルヒットしますように……。

この記事を書いた人:邸 和歌
東京都生まれ。2009年『[映]アムリタ』で野崎まどを好きになる。独自の世界観と緻密なイメージに惹かれたのではないかと考えられているが、個体数が少ないため、その生態の多くは明らかでない。
Twitter:@yasiki_waka


あわせてどうぞ!前回のブックリスト

1509275「はじめてのブロガー本」ブログ歴10年を超えるわたしが選んだ、噛みしめるほどに味わい深い7作品|倉下忠憲のブックリスト

【本企画について】
AppleMusicのオススメのように、将来はじまるだろうKindleの読み放題サービス『Kindle Unlimited』に備えて、プロ・アマ問わず色んなこだわりを持つ方にブックリストを頂き新しい本との出会いを模索します。
「はじめての海外ファンタジー」「はじめての絵本」「はじめての東洋哲学」「はじめてのナンパ」「はじめてのTOEIC」など、こだわりを持つみなさんのオススメを教えて下さい。書いてもいいよー!という方はTwitterで中の人@zokndまで。ちゃんと、売上からギフト券の形で原稿料をお支払いいたします。

注意事項:Kindle本の価格は随時変更されています。また、本サイトでは購入された書籍や内容についての責任は持てません。ご購入の前にAmazon上の価格・内容をよく確認してください。良い価格で良い本を。きんどるどうでしょうでした。

[スポンサーリンク]

Follow Me!!

更新通知を受け取る

image/svg+xml ブラウザでプッシュ通知
  • 新着記事
  • セール関連記事
  • 人気記事