記伊孝『アニウッド大通り』まだ未読ならホントにお見逃しなくッ!

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こんにちは、きんどるどうでしょうです。『アニウッド大通り』1〜3巻半額キャンペーンが2月12日(最終日)となりましたセールは終了しました

記伊孝さんがニコニコ静画で連載し、KDPで注目を集めて星海社での商業出版……けして順風満帆という出来事ばかりではありませんが、話題を生み出し続けているボーンデジタル作品です。

『アニウッド大通り』を未読という幸せな読者のみなさまへ。今を見逃す手はありませんぜ

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家族の名前は真駒家。1980年代、ごく普通の一家は、ごく普通に日々を生き、ごく普通の幸せを過ごしています。でも、ただひとつ違っていたのは……父親はアニメ監督だったのです!という、ホームコメディ。電子書籍のメインユーザー層である25〜45歳の人たちに『大人としての共感』と『幸せな子供時代への憧憬』を同時に直撃させる快作です。

とにかく飄々とした、何を考えているかわからないアニメ監督の父親。子供がそのまんま大人になったような彼なんですが仕事にかける情熱はホンモノ。家族に向ける優しさが染みるんですよねぇ「子供らがまだチビのあいだに もっともっと 面白え映画を作んなきゃな」なんて、仕事でボロボロの状態でつぶやく姿がとにかく純真で、まっすぐでカッコイイんですわ。

そして、小学生の息子である樹貴が自由気ままに遊びやアニメ、マンガに真剣に向き合ってる姿が、なんとも懐かしい気持ちを呼び起こされるんです。『思い出は億千万(→ニコニコ大百科)』に心打たれた人は、間違いなく響くね。紅白帽あたまに〜

そんな、過ぎ去りし日々はドラマチックなんですが、アオイホノオのような刺激的な懐かしさじゃなくて、無邪気でフワッとした郷愁。キン肉マンカッケェとか、近所の公演で遊ぶの楽しかったなー的な空気感。

ひたむきに創作に励む父と、その姿を見ながら育つ息子・娘。そして優しく見守るエロい団地妻……もとい母。そんな家族を中心にアニメ制作会社のメンバーや子どもの友人たちなど、個性豊かな登場人物たちは優しく、時に巻き起こるシリアスな場面でも芯をもった強さを見せてくれます。

また、本作の主題である『創作』について言えば、著者の記伊孝さんは日本を代表するアニメ監督『宮﨑駿』のもとで演出を学んだという経験が大きく活かされており、物語を創るうえでの愛と葛藤が父・息子の2つの視点から見事に描かれています。

商業ベースでの連載による作品ではなく、作家の個人活動が中心という発表のスタイルはたくさんの苦労を伴う道ですが、それを感じさせない高いクオリティと自由な物語は『見事』というほかありません。
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ままままぁ、そんなオススメポイントを積み上げるとキリがないほど『創作』と『家族』をやさしく描いたとにかく魅力的な物語でさ。マンガ家個人による電子書籍活動による作品としては現段階の間違いなく最高峰ですわ。

うちみたいなガメツイサイトがこうも大々的にキャンペーンを張って応援しちゃうのもさ『ちゃんと届くべき人に届いて、読んでもらうべき作品』と位置づけているからですし、そして何より『もっとたくさんの人に読んで貰わないと続きが読めなくなる心配』がある、という私的な理由が一番大きいかもしれません。個人による創作活動って、やっぱり大変ですから……。

アニメもマンガも先人が切り拓いてきた道が今につながっているわけですからね。わたしや、書評を頂けた5人の方以外にもたくさんのユーザーさんが応援する『アニウッド大通り』は、個人のマンガ家が電子出版の道を切り拓くキッカケを作った偉大な作品としてサブカルの歴史に名前を残す作品になる!……かもしれません。それも全部、わたしたちユーザーの行動にかかっています。

ただ貪るように読むもよし、狂ったように布教に走るもよし、サネヨシさんオンリーを開くもよし。夢が広がる作品ですよ『アニウッド大通り』。どうぞお見逃しなくッ!

13年の2月から某漫画投稿サイトにて連載開始し、4ヶ月で11万再生の話題作。 マニアックなアニメネタ、80年代カルチャーてんこ盛りのほのぼの漫画。 2015年「このWEB漫画がスゴイ」にて紹介されました。 あとがきには、作者が、宮崎駿監督の元で演出を勉強した 「東小金井村塾物語 巨匠と過ごした夏」もたっぷり加筆! ほかにも未発表4コマもたくさん収録されています。 全142p

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