同人関係者は要注意!『艦これ』の薄い本でトラブル発生中デース

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こんばんは、きんどるどうでしょうです。『艦これ』の同人誌が作者の許諾なく勝手にKindleで売られるというトラブルが発生しているので注意喚起のエントリー。
Amazonの電子書籍サービス「Kindle」で艦隊これくしょん”艦これ”の同人誌海賊版を作者に無断で業者が有料販売していた件についてまとめました。なお、本件はすでにAmazonによって解決済みです。
トラブル中の作品はコレ >> 「提督のカットイン装備で一撃大破デースアダルト)」
2014年1月17日00時頃当該書籍は削除されたようです!問題発覚から1日弱で対応されました

以前イラストレーターの岸田メルさんの同人誌が勝手にAmazonで販売されていたということがありましたが、今回は電子書籍で販売ですからね。現物1冊をスキャンすれば手軽に海賊版の販売を無尽蔵にできるので被害が際限なく拡大する恐れがあります

Kindleの個人出版ではAmazonからの著作権確認はされますが「大丈夫、問題ない」と返すと通っちゃうみたいなんですよね。問題があったら販売している著者(出版社)が全責任を追うという規約になっているんですけども……。ただ、同人誌というグレーの存在なため場合によってはクリエイターが権利者(出版社など)から訴えられる心配があります。今後の展開が気になる案件ですが、ひとまずトラブルにあった時の暫定の解決策についてご案内します。

*同人誌全体がグレーというわけではなく、公式に販売許諾が下りていない二次創作物という意味でグレーだと書いております。クリエイターが訴えられるというのは『海賊行為であっても販売許諾を出していない作品を販売できる状態にした』ことからです。詳しくは下のほうに書いておりますが、販売許諾が降りる二次創作同人誌や個人創作に関してKindleでの同人誌販売は問題ありません。また、本記事は海賊行為を容認するという意図の記事でもありません。
*追記:コメント頂き気づきましたが17日00時時点で当該書籍は削除されました。今後の注意喚起のため当エントリーはそのまま残します。

同人関係者は要注意!あなたの本、Kindleで勝手に売られるかも!

今回問題になっている本を出版している2DBOOK-LOADは同名で『同人誌のアップロードサイト』を運営していますね。出版社とサイト管理者が同一なものなのかはわかりませんが、そこそこの解像度のJPGデータがあればKindle本は公式のツール(KindleComicCreater)で簡単につくれるため誰もが被害者になる可能性があります
この出版社は現在6冊の同人誌が販売されているのでご参考までにどうぞ >> Amazon.co.jpで「2DBOOK」をチェック

同人誌が勝手にKindleで売られていた場合はすぐにAmazonに相談

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もし自分の本がKindleで売られていたのを見つけた場合は当該書籍のページをグッと下までスクロールすると上のような通報メニューが表示されます。そこから『知的財産権侵害についての申し立てとその手続き』に進んでください。申請には『オンラインによる申請』と『書面による申請』の2パターンがあります。
ここで大事な点ですが著作権侵害に関しては「当事者」しか通報できません。今回の場合は作者さんと権利者(DMMと角川)になるんでしょうか。
そして、海外の事例ですが個人がAmazonにフォームで訴えても中々動かないんでブログに書いてニュースメディアに取り上げてもらって大問題に仕立てあげたほうが良いようです

この記事が出た時点で、海賊版を出された作家たちはAmazonを訴えると息巻いていたが、彼らが海賊版だと主張する作品は、現時点ではKindleショップから削除されている。その一方で、あきらかに海賊版と思しき作品が、問題の怪しいアカウントでいまだたくさん販売されている。彼らが個人ベースで問い合わせていたうちは、何の対処もせず放置しておいて、ブログ記事を発表した途端に削除していたということだ。ブログやSNSなどで騒ぎを大きくしないと、Amazonは対応してくれないということか、又は単なる偶然か。
参考:Kindleにも海賊版電子書籍があった

お金を払った読者と海賊業者の売上に関してはどうなるの?

Kindleの売上に関しては販売月締め日から2ヶ月払いなんで、それまでに気づけば海賊業者に売上が渡る前にAmazon側でストップされます。
以前「新聞の社説を丸コピーした本」の場合は購入した読者には返金された上で端末からデータが勝手に消去されたはずなんだけど、ごめん、正確に覚えてないんでAmazonに確認中です。追って記載します。
Amazonより返答がありましたので16日22時40分に追記します。強調はこちらでおこないましたが、返金に関しては申告制なんですね。

担当部署にてお調べいたしましたところ、Kindle本の海賊版が販売されており、それが発覚し、書籍が削除された場合はお客様からご申告をいただいた段階で返金対応をおこなわせていただくとのことでした。
なお、海賊版販売での売上の処理については社外秘となり、大変申し訳ございませんがお伝えすることはできません。
しかしながら、当サイト規約に違反する行為がおこなわれた場合は、厳正に処置をおこなわせていただくとのことで回答が得られましたのでご報告いたします。

Amazonの中の人に対応策を聞いてみた

ところで、AmazonKindleで二次創作は販売していいの?

二次創作のKindle本販売に関しては元となるメーカーや出版社が許諾をだしていれば大丈夫のようです。『艦これ』のKDP販売に関してはKindle作家の忌川タツヤさんが問い合わせて「空気読め」と本家から回答されているので参考までにどうぞ。
【質問してみた】艦これ同人誌をKDPを利用してKindleストアで販売しても良いのか?【回答あり】(忌川統合幕僚本部)
関連リンクにありますがLeaf作品は問題ないんですね。タマ姉の薄い本がKDPに溢れるという厚い展開は合法なようです。
※本パラグラフ内で『同人誌』と表現していたものに関して『二次創作』と変更しました。

今後、Kindleに大きな同人市場ができあがるかもしれない

ネットの反応を見ていると「それ見たことか!」というネガティブな意見も多いのですが、一方でKindleで新たな活動をスタートした同人作家さんの存在など新たな市場になる可能性を歓迎する向きもあるようです。
個人的に今回の件に関してはAmazonは著作権の確認をした上で販売許可をだしているはずなんで、しれっと嘘ついた『海賊版業者』『データをアップした人』が悪い話ですし。Amazonには今回の件を鮮やかに解決していただき、個人の創作はもとより、版元による許諾を得た二次創作といった新たな市場がKindleに出来上がれば面白いなぁと思う次第です。
Amazonのカスタマーサポートからは午前2時の段階で「現在担当部署にて調査中」との連絡を貰いましたので、何はともあれ、本件早く解決するといいですな。

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