おら、あまちゃんが好きだ!人気ドラマを徹底ガイド「あまちゃんデータブック-unofficial」を執筆した日和屋小雪さんにインタビュー

1312141こんにちは、きんどるどうでしょうです。いま話題、もしくはこれから話題になるであろうKindle作家にインタビューするKDP最前線。今夜はその第137回。
ファンとしての愛溢れる、マニアックすぎる解説集。「あまちゃんデータブック-unofficial」を執筆した日和屋小雪さんです。
日和屋さんには本作執筆のキッカケやオススメのポイントをなどを語っていただきました。さぁ、いったいどんなお話が聞けるのでしょうか。もちろん、本作はAmazonKindleで無料で試読が可能です。

著者プロフィール

日和屋小雪(ひよりやこゆき) Twitter @amachan_db
新潟県出身、横浜市在住。情報誌編集、webディレクターなどを経て、現在は育児 中の主婦。育児の傍ら、ときどき編集補助やライターなどの在宅仕事もしています。
あまちゃんデータブック-unofficial:ブログ http://ama.hatenablog.jp

あまちゃんデータブック-unofficial

ドラマ「あまちゃん」のファンが作った北三陸編データブックです。
「unofficial」のタイトルの通り、公式なものではありません。ドラマに関する写真や制作者のコメント・インタビューなどはありませんが、ドラマ映像から拾える小ネタについては字幕表示でしかわからないネタまで徹底的に拾ってみました。
「小ネタ&用語の解説」では、ドラマ中に登場する固有名詞や元ネタ・小ネタについて各話ごとに解説。ドラマ中に登場する既存楽曲31曲についても解説しています。
また「北三陸編全72話の詳細あらすじ」を用意。作中の日時も可能な限り特定しています。他に北三陸編全72話のオープニング・クレジットデータ、「まだまだあまちゃんですが…」も用意。誰が第何話に登場したかわかります。
その他、「登場人物年齢一覧」「鉄拳アニメ登場回インデックス」「北鉄時刻表&駅名&運賃表」などのちまちましたデータ集もおまけして、10万字超のボリュームとなりました。
「あまロス」対策としてこれから録画やDVD-BOXで「録あま」「箱あま」する方が、「この回ではどんな小ネタがあるのかな」「あの場面を見たいんだけど第何話だっけ」という時に、ガイドブックとしてお役立ていただければと思います。
価格:99円 ★★★★* 6件のレビュー
Amazon.co.jpで詳細を見る

Kindle作家インタビュー

――この作品を書いたキッカケを教えてください

朝の連続テレビ小説「あまちゃん」は、80年代のアイドル文化をはじめとする実在の固有名詞、元ネタ小ネタが非常に多いドラマでした。雑誌や新聞の特集記事でもこの小ネタについては取り上げられましたが、ネタのほんの一部を抜粋したものばかりで、すべてを網羅した記事はありませんでした。可能な限りこれを網羅した記事が欲しい、とおもったのが書籍化を思い立った理由のひとつ。要するに自分がこの本を読みたかったのです。
また、30代後半〜40代の視聴者にはわざわざ説明しなくても伝わるようなギャグも、それ以外の世代の人にとっては元ネタすらわからないことがあるかもしれない、と思いました。ドラマ内には「ま、わかるやつだけわかればいい」という台詞も登場していましたが、私自身、海外ドラマなど他の作品ではジョークの意味がわからずもどかしい思いをすることがあったので、「それでも、わからなかったことがわかった方がもっと嬉しいし楽しいよね?」と思ったのも動機のひとつです。50代以上の世代や、10代の若い子が読んでも「なるほどそういうことだったんだ」と思えるように解説をこころがけました

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

書籍のメインは「小ネタ元ネタ、用語の解説」と「全話のあらすじ」です。ドラマが終わってからも録画やDVD、オンデマンドなどで繰り返しドラマを楽しみたいという方のために、解説書や索引などハンドブック的な用途で使ってもらおうと思い作成しました。「あの小ネタってどういう意味だろう」「あの回をもう一度みたいけど、第何回だっけ?」というような時に探せる本を目指しました。
他にも、ドラマ中に登場した実在のヒット曲の解説、全話のスタッフ・キャストのクレジット集、番組ラスト「まだまだあまちゃんですが...」の登場人物のテキストデータ、次週予告に登場したセリフ、番組美術に使われた小道具の文字列の書き起こしなど、「画面上からテキストとして拾えるもの」は可能な限りすべて拾って書き起こしました。シナリオ集が発売されてもおそらくここは掲載されないであろう、というところを補完しています。

――作品を書くうえで悩んだところは?

文章そのものはひたすら要約や書き起こし作業が中心ですので、そんなに悩むポイントは無かったのですが、大変だったのは「とにかく最後までやりきること」でした。15分のドラマを156回分、すべて見返してメモを取り細かい部分を書き起こしていく作業をしていますので、形になるかどうかもわからずに作業をしていた最初のころは、「この作業をあと×回繰り返すのか......」と、何度か気が遠くなりました。前半をまとめて出版したらすぐに反応があったので、後半はその勢いで書くことが出来ましたが、最初は「本当に出せるのかな」「ここまでして、誰か読んでくれるのかな」と、かなり悶々としながら作業していたと思います。

――本書は膨大な情報量ですが、すべてお一人で作られたのですか?

これはよく友人にも聞かれましたが、完全にひとりで作りました。作業を切り分けて誰かと共著でやることも考えましたが、この本を企画したのが今年の8月下旬で、番組終了まで残り1ヶ月でした。とにかく最終回までの一ヶ月で前半の「北三陸編」だけでも出したいと思い、そうなると自分で何もかもやったほうが早い、と思いました。もう少し時間に余裕があれば、友人にも声をかけてレビューなども掲載したかったのですが。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

「北三陸編」「東京編・復興編」にそれぞれ1ヶ月ずつで、合計2ヶ月です。商業誌に書く時はこの倍以上の時間をかけるのですが、今回はとにかく早くリリースすることを優先しました。校正も本来なら1ヶ月以上かかるところを2日でやっつけていますので、誤字や文章の荒いところがまだ少し残っているかと思います。朝3時頃起きて家族が起きるまで作業して、あとは娘が幼稚園にいる時間はほぼ作業時間にあてていました。

――本作の執筆中に起きた印象的な出来事はありますか?

この電子書籍を出版したおかげで、扶桑社の「あまちゃんファンブック2おら、やっぱり『あまちゃん』が大好きだ!」に6ページほど原稿を書かせていただくことができました。「勝手にあまちゃん検定」の問題作成などを担当しています。後編の出版作業と同時並行だったので大変は大変だったのですが、「データブック」の方で用意していたメモや原稿があったおかげで「ファンブック」の方の作業はかなり簡単にできました。
扶桑社『あまちゃんファンブック2おら、やっぱり「あまちゃん」が大好きだ!

――Kindleで出すにあたって困ったことはありますか?

みなさん手こずっていらっしゃる源泉徴収の免除手続きでしょうか。EIN申請のFAXを送ってもなかなか返事が来なくて困りました。以前はFAXですぐ返事が来ていたようですが、私が申請した時は郵送での返信になっていて、3週間くらい返事が届くまでかかっていました。ただ、一番大変だったのはやはり原稿を書くところで、それ以外の出版作業は予想していたより難しくなかったです。
源泉徴収の免除手続きのやり方や、電子書籍の作り方についてはブログに解説記事を載せましたので、これから挑戦する方は参考にしていただければと思います。

――値段はどうやって決めましたか?また今後値段を変える予定はありますか?

前半はとにかく最安値の99円で出そうと決めていました。スマホのアプリでもそうですが、自分が購入者の立場なら「海の物とも山の物ともつかないものにお金を払えるのは最小単位の額まで」「それ以上の値段だったら他の人のレビューを見てから決めたい」と思ってしまうので。作業量からするとまったく元はとれない価格ですが、ここは読者視点で決めました。
後半は「前半を読まずに後半だけいきなり買う人はいない」「前半が気に入ってくれた方ならちゃんとお金を出してくれるだろう」と判断して、KDPセレクトにして前半よりは高めの290円に設定しました。コミックスなんかでも1巻は無料、2巻以降を有料としている設定をよく見かけますので、それを参考にしました。

――あまちゃん未見の方にあまちゃんの見どころを教えて下さい

ごくごく単純に「笑って泣ける喜劇である」というところでしょうか。私もこんな小ネタ解説の本を書いていますし、「マニアックな小ネタが面白い」というようなことを言われますが、そんな細かいところを気にしなくても、ストーリーと登場人物のキャラクターだけで十分にシンプルに楽しめる作品だと思っています。もうすぐ70歳になる両親も毎朝楽しんでいましたし、4歳の娘も「あまちゃん、大好き!」と言ってます。幅広い世代の人々が誰でも素直に楽しめる、わかりやすく元気が出る喜劇でした

――本作を読んだ方にオススメしたい本や映画を教えてください

「あまちゃん」で初めて宮藤官九郎作品を好きになった方で、他にどの作品を見たらいいかと聞かれるのですが、ドラマなら「マンハッタン・ラブストーリー」から入るのがいいかと思います。小泉今日子さん、尾美としのりさん、松尾スズキさんがメインで出演しているので、「あまちゃん」ファンにもとっつきやすい作品だと思います。そこから「木更津キャッツアイ」「タイガー&ドラゴン」「うぬぼれ刑事」あたりに進んでいくと良いかなと。

――それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします

ドラマ本編を見ていない方にはまったく何の役に立たない書籍ですが、ドラマの小ネタが大好きだった方にはぜひ無料サンプルだけでも立ち読みしていただければと思います。よろしくおねがいします!

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