渦巻く陰謀にミニ四駆で挑む!「流しのミニヨン・レーサー北川」を執筆した野間恒毅さんにインタビュー

1306121こんにちは、きんどるどうでしょうです。
いま話題、もしくはこれから話題になるであろうKindle作家にインタビューするKDP最前線。今夜はその第128回。
少年なら誰もが心を震わせたミニ四駆が大人の趣味となったフィクション小説「流しのミニヨン・レーサー北川」を執筆した野間恒毅さんです。
野間恒毅 さんには本作執筆のキッカケやオススメのポイントをなどを語っていただきました。さぁ、いったいどんなお話が聞けるのでしょうか。もちろん、本作はAmazonKindleで無料で試読が可能です。

著者プロフィール

野間恒毅(のまつねたけ) Twitter @noma
1967年生まれ。上智大学院理工学研究科電気電子工学専攻卒業後ソニー(株)入社、PC用ソフトウェア、Webサービスの企画開発設計を経験。ソニー退社後シックス・アパート社、ニューズ・ツー・ユー社を経て独立、ワンダーツー株式会社設立。乗り物とホビーのブログメディア「ワンダードライビング」を主宰。
好きなこと、得意なこと:Perfume, TM NETWORK, 森高千里。クルマの運転、サーキット走行。今年はニュルブルクリンク北コース走行に挑戦。
受賞歴:AMN主催 アルファブロガー・アワード 2011 FINAL受賞
著者サイト「のまのしわざ」 http://nomano.shiwaza.com/

流しのミニヨン・レーサー北川

時は近未来…株式会社タミヤが40年前に発売し、長い人気を得ている電動工作自動車「ミニ四駆」。かつて子供が遊ぶものとされた「ミニ四駆」は大人の嗜む趣味となり、「賭けミニ四駆レース」がアングラで流行していた。
主人公・北川は都内のIT企業に勤める32歳のサラリーマン。しかし裏の顔があり「ミニ四駆」を製作するメカニックであり、レースをするレーサーである。ホームコースをもたず、夜な夜な街のミニ四駆サーキットに繰り出し、コースレコードを塗り替えるのを嗜みとしている。並みいる常連のタイムをたった1日で記録更新して去っていくため、人呼んで「流しのミニヨン・レーサー」。
ひょんなことから望まぬ戦いに巻き込まれ、北川の運命は大きく狂う。渦巻く陰謀、巨大な闇組織の野望。警察組織、国家を相手に孤軍奮闘する北川とその仲間たち。流れる血と命。新橋、新宿、横浜、川崎と場面は移り変わり、北川が最後にみたものとは…
※ ミニ四駆は株式会社タミヤの登録商標です
価格:324円
評価:★★★★☆ 1件のレビュー
Amazon.co.jpで詳細を見る

――この作品を書いたキッカケを教えてください

「ミニ四駆」といえば漫画やアニメといった子供向け作品がこれまで主流でした。確かに当時ミニ四駆のメインユーザーは子供が中心で、物語も子供向けで良かったのですが最近のミニ四駆ユーザーは大人が中心。そうであれば大人向けのミニ四駆作品があってもいいのではないだろうか、というのが発想の原点です。
大人向けとなると活字中心の小説もありうる、そうであれば書くハードルは低いので試しに自分でやってみょうと軽い気持ちで書き始めました。ところが実際に書き始めてみると意外な反響を呼び、物語も大きくなって今回第一部として一旦完結した次第です。
※ 「ミニ四駆」は株式会社タミヤの登録商標です

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

「ミニ四駆」は子供向けのオモチャ、といった既成概念を取り払い、大人が嗜む趣味として再定義しました。その上で夜の街、賭博といった要素を盛り込むことで競輪や競艇的な位置づけとすることで、戦後の混乱の中で形作られていった戦後日本の社会構造を描きだすことを主眼としています
また「正義は勝つ」「勧善懲悪」といった単純な物語構造ではなく、「正義は存在しない」または「どちらの立場にも正義はある」という見立てで描くことにしています。全体を通してアングラな昭和の雰囲気を醸すことを心がけました。

――1番読者に伝えたいテーマはなんですか?

精神的に大人になろう、大人の社会はそんなに理想的なものではないということ。

――特にお気に入りのシーンはどこですか?

無口な主人公北川が滔々と長セリフを喋るシーン全般です。ここにもっとも伝えたい要素、本作のテーマが詰まっています。日本の社会構造の歪み、趣味と人生の関わり方、自動車、レースへの思い入れなど。

――作品を書くうえで悩んだところは?

ミニ四駆でレースをしなければならないのですが、ミニ四駆の醍醐味である改造や走行シーンをどう描くかということが問題でした。あまりに細かく描写するとミニ四駆を知らないユーザーには伝わらず、よく知っているユーザーにとっては物足りない、間違いが気になるなど弊害があるためバッサリとカット、淡泊に勝敗のみを描いています。これによりミニ四駆を知らない方でもひっかかることなく読めると思います。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

2013年1月から書き始め、4月上旬までの約3カ月です。

――Kindle で出すにあたって困ったことはありますか?

小説なので本当は縦書きにしたく、一度は文字すべてを縦書きに対応させたのですが、どうしても縦書きにできず、時間もないので泣く泣く横書きにしました。変換ツールの問題やプレビューワーの問題とは思うのですが、もっと気軽に縦書きができるようになって欲しいです。

――無料キャンペーンを検討している方へ、こういう点は気をつけたほうがいいなどアドバイスをお願いします

無料キャンペーンは最大5日間なので、告知タイミングと期間設定は入念に計画した方がいいと思います。

――無料キャンペーンの利用前と後で販売部数に変化は生まれましたか?

予想どおりですが、無料キャンペーン後の有料になってからは販売部数は大きく落ち込みました。

――野間さんはアルファブロガー、いわゆる人気ブロガーのおひとりですが、今後ブログとKDP本についてどのように使い分けていこうと考えていますか?

ブログとKDPは本質的に異なるメディアと現時点では思っています。ブログはより即時的な情報と検索性、アーカイブ性を大切にしますが、KDPはパッケージとしての完成度を求めていきたいと思います。特に何度でも読み返したくなる、持ち歩いて参照したい、人に見せびらかしたいといったものをKDPで出していけたらと考えています。

――ブログ運営で気をつけていることはありますか?

読者が楽しく、面白く、やってみたいと行動を刺激するような情報や体験レポートを心がけています。そのため悪口、批判など(負の)感情の発露を避け、まず良い点を見つけ褒めること、批判ではなく提案するようにしています。

――これから人気ブロガーのKDP参加が増えていくと思われますか?

人気ブロガーと呼ばれる方もまだKDPについては「何を書いたらいいのかわらない」と二の足を踏んでいる状況ですが、もともと発信力の高い方たちですのでツールが出そろい出版の敷居が低くなればあっという間に普及するのではないでしょうか。

――KDPに参加しようとするブロガーさんに気をつけるべき点や、工夫したほうが良いことなどあれば教えてください

縦書きが難しい点、レイアウトの自由度が低いところが鬼門です。また表示端末によって見え方が異なることから、シンプルな見栄えで作った方がいいと思います。今後ツールが充実していけばこういった問題も解決されるのではないでしょうか。

――この本を紙で出したいという出版社が来たらどうしますか?

即OKです。出来れば実写映画化したいです。

――表紙を新しくするなら、どんなイラストレーターさんにお願いしたいですか?

大ファンの安彦良和さんに。

――それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします

「ミニ四駆」を題材にした小説ですが、ミニ四駆を知らない方でも楽しめるようになっています。特に昭和のダークでアングラな雰囲気、ちょっと昔のアニメのオマージュなどお楽しみ頂ける要素があるので、ぜひお気軽に読んでみて下さい。こちらは第一部となっており、第二部は「月刊ミニヨン技術」にて連載中です。

きんどるどうでしょうでは、KindleDirectPublishing、個人出版で頑張るインディーズ作家の方々を応援しています。

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