「本厄男子、海外ラリーを完走ス! ラリーモンゴリア2012」バトン・オーツカさんインタビュー

こんばんは、きんどるどうでしょうです。KindleDirectPublishing、いわゆる個人出版で活躍する著者へのインタビューをお送りする”KDP最前線”。第44回は、「本厄男子、海外ラリーを完走ス! ラリーモンゴリア2012」を執筆した”バトン・オーツカ”さんのインタビューを掲載します。

1302021

バトン・オーツカ「本厄男子、海外ラリーを完走ス! ラリーモンゴリア2012」

“極めて普通”のサンデーライダー、バトン・オーツカがラリーモンゴリア2012を完走するまで苦難を赤裸々に語る! 「いつかは海外ラリー…」と思っている方、必読!
ラリーモンゴリアとは、毎年、モンゴルの砂漠を舞台に8日間3000~4000kmを駆け抜けるラリーレイド。バイク、クルマ、ATVのクラスが開催されています。

『オフロードの人は「コケる」ではなく「トブ」という表現を使いますが、まさにそのとおり宙に舞いました』
いいなー!いいーなー!!夢を追うのに、やりたいこと叶えるのに年齢とか関係ないんだって。音楽だって、執筆だって、恋愛だって「いつだって今がその時だ」と勇気を与えてくれる侠気溢れる一冊。バイクレースの本ではありますが、海外レースに出るための準備や流れについて詳細にレポしているのでバイクや車に限らず”マラソン”や”スキー”、もちろん”ロードレース”などを趣味とする人はかなり楽しんで読めると思う。
軽快な文章に、ふんだんに使われた写真が飽きさせない。とても面白い体験記だわ!!
バトン・オーツカさんには、本作のセールスポイントや特にお気に入りのシーンなどを語っていただいた。

インタビュー with バトン・オーツカさん

――この作品を書いたキッカケを教えてください

ラリー・モンゴリア2012に参戦する模様を、自分のブログに書き綴っていました。それを本にするつもりはあまりなかったのですが、自分の“ぼんやりとした夢”として、「いつか作家になりたい!」と思っていて、それがKindlem、KDPなら実現できると気付き、電子書籍としてまとめました。きっかけは、ズバリ、Kindleの日本上陸ですね!
その思いついた瞬間は、ブログの下記エントリーに記載してあります。
http://gunsmithbaton.militaryblog.jp/e381571.html
ちなみに、自分が作家を夢見ていたというのは、このエントリー(2011年06月16日)に書いてあります。
http://gunsmithbaton.militaryblog.jp/e230533.html
自分の本当の夢は小説家ですが、まだ「物語を生み出す」というところまでは至らず、自分の体験を記したノンフィクションからスタートです。

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

自分は、普通のバイク好きです。特に上手いわけでも、経験があるわけでもありません。そんな自分が苦労しながら、海外ラリーを完走した記録なのですが、その話の中で、海外ラリーに参戦するためのノウハウを織り込んであります。「いつか海外ラリーに出たい!」と思っている方には参考になると思います。そして、誰でも“やろうと思えば”それは出来るのです。

――どうしてこのタイトルにしたのですか?

「中年になっても、何歳になっても、夢を諦めない少年のような心」…というのは、こっ恥ずかしいので、自分の41歳という年齢をズバリ表現できる“本厄男子”という言葉を創りました。“アラフォー女子”の対義語のようなものです(笑)

――作品を書くうえで悩んだところは?

もともとはブログ(日記)であり、自分が書きたくて書いていたので、悩んだことはありません。そのブログを1本の書籍としてまとめる上で、ブログ読者でない=私を知らない、そしてラリーのことを知らない人でも、物語として読めるように、補足説明をしたり、前後の流れを修正したり、文体を統一したり、編集作業には気を使いました。

――どんなプロモーションをしましたか?

ブログとフェイスブックでの告知。そして昔からの知り合いのバイクショップなどに、フライヤーを印刷して送付し(参考までにPDFデータを添付します)貼ってもらっています。また、オフロードバイク雑誌『BIG TANK MAGAZINE』のラリーモンゴリア特集にカラー1/4ページ広告を出稿しました。
これから、日本各地のレースに参戦しがてら、パドックに上記のフライヤーを貼って、知り合いに「買ってね!」と声をかけ、1冊1冊、手売りしていこうと思っています。
Kindle本フライヤー本厄男子、海外ラリーを完走ス!
※こちらがそのフライヤー

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

ラリーモンゴリアへの参戦を公表した2012年4月からブログに書きはじめ、8月の参戦後、帰国してからも2012年11月まで書き続けました。その後、編集作業に一ヶ月ほどかけて2012年12月末に出版したので、9ヶ月間になります。

――値段はどうやって決めましたか? また今後値段を変える予定はありますか?

当初は200円のつもりでしたが、実際にアップロードするときに250円からロイヤリティ70%が使えるということで、200円と250円では自分の実入りが倍以上になるので250円にしました。
薄利多売で100円か、それとも実入りが良い250円か、とも思いましたが、この本は、「買う人は買う、買わない人は買わない」本ですから、価格に影響されることは少ないと考え、250円です。今後、値段を変更することはありません。

――同世代で燻っている方に対して熱いメッセージをお願いします。

自分は中学、高校時代にテレビで見た「パリ・ダカールラリー」にずっと憧れていました。10代、20代、30代、それぞれバイクに関わって来ましたが、ラリーに出ることは“ぼんやりとした夢”のままでしかありませんでした。しかし、いま41歳になって、初めて海外ラリーを完走することが出来たのです。特に上級ライダーでもない自分でも完走することが出来ました。もちろん、入念な準備と仲間達の助けがあってこその完走です。でも、一歩踏み出せば、夢に手が届きます。自分は特別なのではありません、決心して一歩踏み出すだけです。

――Kindle で出すにあたって困ったことはありますか?

自分はhtmlなど知識はなく、出版にあたっては『Kindle自費出版ガイド』を参考にGoogle documentでデータを制作しました。ですが、プレビューが上手く行かず、何度も修正を繰り返しました。文字の大きさや行間、レイアウトなど、Kindleプレビューツール、Kindle Parerwhiteの実機を使ってプレビューしながら修正していきました。しかし、それでも上手く行かないこともあり、最後は、いったん出版して、自分で購入してダウンロードして、Kindle Fire HD、iPhone5のKindleソフトを使ってさらに修正してアップしなおしました。なので、いま販売しているのは実は第二版です(笑)。

――バトン・オーツカさんにとってのバイク(もしくはラリー)の魅力はどんな部分にありますか?

「自分の力で走りぬく自己責任のセカイ」というのがラリーの魅力です。
日本のエンデューロレースでは、基本的にはライディングテクニックを競います。それは歳とともに体力が衰え、辛くなってくるものでもあります。しかし、ラリーではライディングテクニックだけで勝負するのではありません、それよりも判断力が要求されます。頭を使って走る、危険を予想する、自分の身の程を知る、冷静に決断を下す、そういう部分は歳とともに成長する部分でもあります。おそらく、自分が20代のときに海外ラリーに出たら、完走できないどころか大怪我をしたでしょう。これまでの人生経験により、いまラリーを完走することができたわけであり、これから50代、60代と、さらなる冒険のセカイに踏み込んで行きたいと思っています

――それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします

海外ラリー完走までの道程は、決してたやすいものではありませんでした。途中で本当に「俺はなにをやってるんだろう… もう帰りたい…」と涙目になりました。ですが、振り返ってみるとその苦労も良い思い出……
とは言いません! 思い出してもやっぱり辛かったです(涙) ある人曰く「人の苦労は読んでて面白いんだよね。君はそれでも走るなんてよっぽどのマゾだね(笑)」とのこと(笑)。きっと「人の不幸は蜜の味」で、自分の悲惨な苦労話を楽しんで読んでいただければ幸いです。そして、この本を読んでも、こんなに苦労があると分かっていても、まだ海外ラリーを走りたいと思ったら、あなたも立派なマゾであり、きっと走り切れますよ。ラリーのセカイへようこそ!

著者プロフィール

バトン・オーツカ
オフロードバイク雑誌『月刊ダートスポーツ』副編集長、『月刊ガルル』編集を経て、現在は中華エアガンチューニングショップ『Gunsmithバトン』を営む、株式会社バトンTrading代表取締役。現在の職業はバイクとはまったく関係がなくなったが、社長になったいまでも、クレタ社のバイク雑誌、『カワサキバイクマガジン』、『レディスバイク』などで、ライター&カメラマンとして記事を書いていることもある。

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