「ビジネスクラスのバックパッカーもりぞお世界一周紀行」森山たつをさんインタビュー

こんばんは、きんどるどうでしょうです。KindleDirectPublishing、いわゆる個人出版で活躍する著者へのインタビューをお送りする”KDP最前線”。第25回は、「ビジネスクラスのバックパッカーもりぞお世界一周紀行」シリーズを執筆した”森山たつを”さんのインタビューを掲載します。

ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行

「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行 ブラジル胸騒ぎ編」

世界最強とも言われる日本国のパスポートを持っていると実感がわかないのですが、海外旅行でやっかいなのは「入国査証」いわゆる「ビザ」の取得です

さて今回はシリーズ作品です「ビジネスクラスのバックパッカーもりぞお世界一周紀行」から、ブラジル編を中心にインタビュー。本シリーズは著者である森山さんが海外就職研究家になる前の、08年〜09年にかけて約1年間世界一周旅行をしてきた記録である。しかも飛行機はビジネスクラス。人、自然、文化と三拍子揃ったブラジルの魅力がたっぷり詰まった作品だ。夜行バスで日本全国移動するわたしにとってはまさにお伽話だよブルジョワジー。ふんだんに使われた写真のおかげで、旅の雰囲気を十二分に味わえるよ。

森山たつをさんには、本作のセールスポイントや特にお気に入りのシーンなどを語っていただいた。

インタビュー with 森山たつをさん

――この作品を書いたキッカケを教えてください

元々2008-09年に、遊びでビジネスクラスの飛行機に乗って世界一周っていうバカなことをして、その旅先で2日に1度くらいのペースでブログを書いてました。
このブログ何かに使えないかと思ってたんですが、出版社からの紙の本は「旅行記って売れないんですよねー」で相手にしてもらえない。その頃、アメリカで始まったKindleDirectPublishingを見た時、「コレしかない!」と思って、待つこと3年。やっと、日の目を見たという次第です。

――本シリーズの特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

キューバとか、チベットとか、ブラジルとか、滅茶苦茶面白いんだけど、普通の日本人はなかなか行けないところの人、そして、モノと金について、現地にいながら客観的に書いてるところです。
旅行記って、「10:30列車に乗って××へ行く」みたいなメモの羅列とか、「綺麗だった!」「感動した!」みたいな感情のはけ口になっちゃいがちなんですが、私は意図的にそういうところは排除して、初めて読む人でもわかりやすいように注釈入れながら書いてます。あと、写真はふんだんに入れていて、多少のレイアウト崩れは無視して、大きめの写真を使ってます。

――今回プロモーションに無料キャンペーンを活用されましたが反応はいかがでした?

ブラジル編を無料キャンペーンやったのですが、5日で1000冊以上DLしてもらいました。不思議なことに、1000冊DLされたブラジル編が、売上も一番上なんですよね。まずは読んでもらうことが大切なんですかね。ちなみに、無料キャンペーンは日本時間の午前0時からではなく、たぶんアメリカ時間の午前0時から始まるので結構やっかいです。

――今回作品を書くうえで悩んだところは?

特にないですね。旅行記はこれ以前から書いてたのでやり方はわかっていたし、毎日書きたいことが出まくるので、思いのままに書き続けた感じです。
ただ、当時リアルタイムで読んでくれる人を想定して書いているので、電子書籍化に際して2013年の読者に読んでもらうために結構加筆・修正してます。

――では執筆にかかった期間はどれくらいですか?

文書は既にblogに書いてあるので、それを整形・加筆するのに大体1冊5-6時間ですかね。最初は、Amazon様の謎の挙動に悩まされて3日くらいかかりましたが。

――Kindleで出すにあたって困ったことはありますか?

一番は、Kindleのmobi形式への変換が不安定なとこですね。同じファイルをあげてもできあがるファイルが昨日と今日で違うし、PCでプレビューした内容とiPadでみた内容が違うし、プレビュー用のmobiファイルと実際に販売されたファイルも違うし。。
あと、発売当初iOSで読めない状態になったり、間違ったファイルをアップロードしてしまっても、出版ボタンを押してしまうとしばらく修正できないし、数え上げたら切りがありません。

――電子書籍をはじめて執筆してみた感想は?

85%の完成度で作るのは簡単ですが、紙の本100%を目指すのはとてつもなく大変ですね。
また、この紙の本をまねたKindleアプリのUIは、1ページの字数を自由に変えられるmobi形式と相性が悪いので、これからもっと電子書籍独自の形式に進化していくと思います。
なんか、革新的な電子書籍の形を、AmazonかAppleが作ってくれたらなあと思っています。

――電子書籍についてどう思われますか?

私は、iPad1が発売したと同時にScanSnap買って、家中の本を電子化したくらい電子書籍大好きです。とにかく本棚がなくなるのが素晴らしいです。出版社の人は、これから出す新刊は全て紙と電子両方出して欲しいです!って強く思うのですが、出版社には出版社の事情があってなかなかそうもいかないんですよね。
ちなみに、私が去年紙の本で出版していた「アジア転職読本」も、半年経ってやっとこ電子化されてたのでこの子の事もよろしくお願いします。1600円以上しますが。出版社が絡むと、自分で発売日や価格設定できないのが辛いですね。

――個人出版についてどう思われますか?

今、まさに、黎明期で、誰でも目立てる可能性がある時だと思います。
行動するなら、今です!
自分が出版することに興味がない人は、是非行動する人を応援するために気になった100円の本でもぽちぽちしてください!

――オススメのKindle本を3冊教えてください

最初に読んだのは、MAKERSと津田さんのウェブで政治を動かす!です。出版社が作っただけに良くできてました。makersはもうちょっと安くして欲しいですが。あと、コンサルタントの大石さんが出してる、コンサルタントの読書術は、もともと出版社から出してた本をKDPで再出版して120円くらいで売っててお得感がありました。

――今後の予定について簡単に教えてください

この世界一周紀行は、世界32カ国を回ってるのですが、これを全14巻にまとめる予定です。現在、5.キューバ、10.ブラジル、13.チベットを出しているのですが、3月くらいまでに全14巻揃える予定です。
その中で、色々試行錯誤して、面白い電子書籍の作り方を確立します。
ちなみに、それと平行して、出版社から出す紙の本も書いてるので、結構大変です。。

――それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします

KDPは今、有象無象の状態ですが、それ故にとんでもないダイヤの原石が埋もれている可能性があります。100円の投資だと思って、気になる本があったらじゃんじゃんDLしてみてください!10冊に1冊面白いのがあったらそれでいいじゃないですか!

著者プロフィール

森山たつを
社畜→ビジネスクラスで世界一周旅行→社畜、 そして、2011年に、またも仕事を辞めてアジア各国で就職活動にでるという無謀な挑戦をする。 その体験に現地エージェントの監修を加え、「アジア転職読本」出版!  BBT大学のセミナー講師、J-Castの連載とかもやってます。

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