「ハンター」如月恭介さんインタビュー

こんばんわ、Kindleどうでしょうです。KindleDirectPublishing、いわゆる個人出版で活躍する著者へのインタビューをお送りする”KDP最前線”。第23回は、「ハンター」を執筆した”如月恭介”さんのインタビューを掲載します。

如月恭介「ハンター」

何かがおかしい……ますます広がる貧富の差、目を覆うほどに荒廃する社会、そして荒むことを止まない人々の心。
その秘密を解き明かし世界を覆う暗い闇に果敢なる戦いを挑むのは、その闇に弄ばれ闇の中でもがき続けてきた二人の男と一人の女。不老不死の秘薬を巡って繰り広げられる熱き戦い――。
男は友情を、女は愛を、そして共に正義を胸に抱き、私欲と驕りに塗れた闇に向かって牙を剝く。
――満を持して世に放つ、著者渾身のハードボイルド・ファンタジー。

『竜二はジッとグラスを見つめた。射るような冷たく鋭い眼光、まさにそれは、獲物を狙うハンターの目であった。』

ハンターたるもの、獲物を狩らなければならない…っ!本作は非常にハイペースで作品を発表されている如月恭介さんの最新作だ。殺し屋・竜二と、記者の間宮が不老不死の秘薬の謎を追うというハードボイルド・ファンタジー小説だ。もちろん、ファンタジーと銘打ってるが剣も魔法も出ない。出てくるのは「薬」「酒」「女」「拳銃」という大人のロマンス、まさにハードボイルド…冒頭から情け容赦ない竜二のヤクザプレイがダーティすぎる。こいつホント悪だな。

如月恭介さんには、本作のセールスポイントや特にお気に入りのシーンなどを語っていただいた。

インタビュー with 如月恭介さん

――この作品を書いたキッカケを教えてください

きっかけは特にありません。小生の脳内は常に夢想で溢れ返っており、その中からたまたまこの物語が零れ落ちたということです。

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

セールスポイントと言える程上手く表現できているかどうかは疑わしいですが、狙っているのは、「読者が違和感なく入り込める異次元世界」です。これは今回の「ハンター」に限ったことではなく、小生が常に目指している姿に他なりません。

――作品を書くうえで悩んだところは?

ストーリーですね。大抵は最初にあらすじを決めて書きはじめますが、途中で逸脱して後はアドリブで——というのがいつものパターンであり、今回の作品もそれに違いません。特に後半は書きながら次の展開を考えるという荒業に、大変苦労しました。

―――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

執筆に3か月、推敲にさらに1か月です。

――小説を書こうと思ったキッカケはなんですか?

サラリーマンとして仕事に張り切り過ぎて、2年前に心身ともに壊れてしまったのが原因です。脱サラをめざし、プログラムを書くか小説を書くか迷いましたが、結局小説の方を選びました。
と言っても、結局はまたサラリーマンに戻ってしまいましたが……。

――電子書籍についてどう思われますか?

近い将来、書物の主流が電子書籍になるのは間違いないだろうと考えています。(小生も読書は全て電子書籍です)
その中でも成功のカギを握るのは、「質の評価」ではないでしょうか。紙の書籍の場合は出版社(プロ)が厳選して世に出す訳で、紙の出版物を買う限りその質はある程度担保されており、これは電子書籍になっても変わらないでしょう。つまり「質」を保証するとする役割に於いては、今後も出版社の存在は不可欠なものだと思います。
一方で出版社が介入しないケースも多くなることが予想され、その場合は、読者の多様な評価を歪めず正しく伝えられるシステムが望まれるのではないでしょうか。

――Kindleで出すにあたって困ったことはありますか?

小生はワードで執筆していますが、KDPが(日本でのサービス開始当初は)ワードの縦書きファイルを読み込んでくれなかった事です。試行錯誤でようやくアップロードできたかと思えば、今度は横書きになっている。まあそれも数日後にはKDPが対応してくれたので助かりましたけど。
あとは、ダッシュ(——)が右に寄ってしまうことでしょうか。これはワードで創作しているのが原因かもしれませんが。

――小説を書くときのこだわりってありますか

酔っぱらった時に推敲はしない、ということですね。せっかくの作品が無茶苦茶になってしまいます。(小生は毎夜飲んだくれているので、推敲は早朝か休日の昼間しか出来ないということになりますが)

――今後、どういった作品を発表していきたいですか?

広義の意味での幻想小説です。SF的な要素だけでなく、ミステリーやサスペンス、或いは喜劇的要素を織り交ぜた、玉虫色の幻想世界を描き出したいと考えています。

――それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします

まだまだ小生の理想とする次元には程遠いですが、今後も精進を重ね、幻想的で摩訶不思議な世界を身近に感じることの出来る作品を創作したいと考えています。
現在推敲待ちが三作、執筆中の作品が二作有りますので、これらを順次、出来るだけ早く完成させて発表したいところです。

著者プロフィール

如月恭介(Twitter:@KyouskeKisaragi
泥土の如く溶融した脳が描き出す幻想の世界、それに拍車をかける夜毎の深酒。現実と夢との曖昧な境界で綴る泡沫の幻。輪廻転生・生物創造論を頑なに信じる、壊れかけの妄想作家。
出身:山口県
学歴:慶應義塾大学理工学部卒業
カテゴリー:幻想小説、SF小説、その他エンターテイメント小説全般
作歴:(※は未発表作品)
エンジェル(※)、名探偵の事件簿、トラベラーズ、ワンダーランド
ミッドナイトブルー(※)、聞かせてくれ命の調べを、出来損ないの天使
優しい悪魔(※)、ハンター(※)、ジミー・ザ・アンドロイド(※)、サハラ(※)
職歴:商社勤務(2社経験)、電子機器メーカー(現在)
現住所:神奈川県横浜市
趣味:深酒

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