表紙作成に関するアイデアとヒント「勝利の鍵はサムネイルだ!!」

1306111aこんにちは、きんどるどうでしょうです。寄稿が無いので自分で記事を埋めなきゃということで、今日はKDPの表紙に関するお話です。
以前Kindle作家の山田佳江さんに表紙素材に関する寄稿を頂いたためか、結構「表紙」ってキーワードで検索する人がいるんですよね。他の作家さんも「表紙が……」ということで悩まれているんで、事例や考え方についてお話します。
ただ「売れたらそれでいいんじゃないの?」という風にも考えてるので絶対こうしないとダメだ!というわけではないのであしからず。

この記事に関するお約束「1.これは真理ではありません」「2.もっと良い考え方もある」「3.思いついたら教えて下さい」ということでここはひとつお願いします。

Kindle本作りにおける表紙の考え方

最近“出版不況のために出版社の装丁相場が10万円くらいに下がってきている”なんてニュースを見ましたが、それでも結構な金額かけて出版社は本を売るために見栄えをつくっています。ただでさえ売れづらい個人出版、見た目に手を抜けばますます売れないという負のスパイラルに突入するわけで。今回は「そうは言っても無理なもんは無理だ!」とお困りの方々のために、表紙作りのヒントとアイデアを書きます。

ストアでの見え方を意識しよう

恐らく表紙を作る場合はPCですよね。ペイントやWordアート、PowerPointやGIMP、Photoshop…etc。頑張ればJPG、PNGで画像出力可能なソフトはごまんとありますので、そこで拡大して全画面で作っていると思うのですよ。でも、それを手に取るユーザーが表紙を大きくチェックするのは詳細ページを開いてからですわな。詳細ページに来てもらうためのルートは「Amazonのトップページ」「Amazonランキング」「Kindle端末内のストア」「Twitter(SNS)」「ブログ」等々からの流入だと思いますが、この大部分で表紙はかなり小さく表示されます

例:PCにて Amazon 文学・評論カテゴリー

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例:PCにて Kindle本 画像一覧

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例:KindleFireHDにて 文学・評論カテゴリー

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例:Twitterによる誘導

記事で表示するために実物よりは随分小さくなってますが、見慣れた画面ですわな。リアルな本とは違ってKindle本を買うための読者と本の出会いはこれだけしかないので、この画面でどれだけ伝えるかが勝負の鍵です。Amazonのサムネイルは(だいたい)「100×160」程度で表示されるようなので、この大きさでいかに読者の興味を引ける表紙にするかって意識したほうがいい。例えば2つ目の画像真ん中らへんの『岡田斗司夫の「風立ちぬ」を語る2』は文字がグチャっとつぶれちゃってるでしょ。こういうのが勿体ない。
あまりKindleストアをブラブラと本探すという人がいるとは思いにくいですけど、ここでタイトルやコンセプトがバーンッ!と伝わるように作り込むのがKindle本の販売に生きてくると思うんですよ。

タイトルは横書きか、縦書きか

結論としては縦書きがベターと考えています。理由は「Kindle端末やランキングで縦に表紙が並んでいることが多い」から目線移動のついでに勝手にタイトルを読んじゃうんですよね。あと、上記のとおり画像が小さいので縦書のほうがスペースを取れる分大きな文字が使えます。
もちろん「この商品を買った人はこんな商品も買っています」の部分だと横並びになるんですけどね。
参考:ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ 価格:270円(55%OFF)
この場合「ピブリア古書堂の事件手帖」シリーズが綺麗に並ぶので見た目がいいですよね。でも下にテキストでタイトルが出ているので、わざわざ横書きのタイトルじゃなくてもいいかなーと感じている。今は「椿山課長の七日間」が入ってるんですが目立ちません?この辺感覚の問題ですけども。
タイトルの文字数が短い場合などは横書きの方が効果的な場合もありますな。ただ、少なくとも私は毎日500〜1000くらい書影を見ていて縦書の表紙をなんとなく意識しちゃっています。

萌え絵はありか!なしか!

どっちでもいいと思う。ただし無料キャンペーンに関しては萌えに限らずキャラクターがついているものの方が良くクリックされる傾向にあります。実売に繋がるかはわかりませんが、詳細ページまでたどり着く可能性をあげてくれる効果を大いに期待できます。
詳細ページから購入に結びつけるには他にも色々な要因があるので今回は割愛。いつか仮説を書きます。

そうは言っても個人で表紙を作るには限界がある!→なら頼めばいいじゃん

なんでも自分でしようと思うから限界があるわけで。
例えば個人のイラストレータさんに依頼するという方法があります。イラストレータの相場wikiさんによると表紙:10万円……高いなっ!
他にも装丁家さんでコンペをして貰えるという装丁.jpなんてサービスや、クラウドソーシングサービスで依頼をすることもできるでしょう。例えばランサーズで電子書籍装丁の案件を作ったり、クラウドワークスで電子書籍対応可能なデザイナー(もしくはブックデザイナー)を探すこともできるでしょう。もちろん他にもPixivで直接クリエイターと交渉して作っているという方もいらっしゃいますね。
以前きんどうで「2万円くらいで表紙制作引き受けるよ!」とテストを実施したところ相談者(依頼人じゃなくて問い合わせした人)から「個人出版なんだからもっと安くして」という相談(説教)が結構あったので諦めました。確かに2万円を著者さんが回収するのは大変ですからねぇ……

KDP作家さんによる取り組み事例

表紙に関してイラストレーターと組んでいる著者さんではブクログ大賞を受賞した「吉野茉莉さん」や「晴美まどかさん」が著者名にイラストレーターさんを併記して上手く協力してされているなーという印象。
最近だと鳥居とりさんが犬子蓮木さんの表紙をリデザインしたという記事がちょっと話題になってましたね。
>> 犬子蓮木さんのKDP(Kindle)本『ミライカナイ』の表紙をデザインしました
かくれんぼ戦略
あとは、Kindle作家さんの舟渡攻さんがKDP表紙製作代行サービスをはじめてヘリベマルヲさんの作品を請け負ったなんて記事を見ましたね。
どれだけお金をかければ売れるというわけでもないので、損益分岐を考えてコラボレーションや依頼、もしくは協力者を集めていくかが課題になってきますね。

おわりに

自力で頑張る人、イラストレーターと組む人、もしくは電子系出版社に依頼するといろんな選択肢があるわけですが、表紙作りだけに関して言えば「いかに本のイメージが共有された上でクリックしてもらえるか」を意識することだと思う
どこ経由かでクリックして詳細ページを見て貰って初めて「ワンクリック(購入)」してもらえるわけですから、細かいテーマやコンセプト、内容を伝えるのは詳細ページでいいわけですよ。ざっくりとした本のイメージが伝わって興味を持ってもらえばいいでしょう。
ただ、細かいことを伝えるといっても詳細ページで内容紹介の文章をダラダラ書くのではなく、キャッチーな言葉と端的な内容紹介(3行程度)があれば十分と思ってる。変な改行いれたり、本を書いた経緯を長々と書いている人が散見されるのですがそこまで読者は暇じゃないので読み込まないはずなんだよね
いかに短時間で「面白さ」「実用性」「知的興奮」「エロス」等々の本に読者が期待することを伝えられるか。そこがKDP本の実売につながっていくんじゃないかしら。
(ただし、これはあくまでもKDP本を個人で売っているわけじゃなくて「たくさん」売っている人間が感じている売れている傾向に過ぎないのであしからず。)


注意事項:Kindle本の価格は随時変更されています。また、本サイトでは購入された書籍や内容についての責任は持てません。ご購入の前にAmazon上の価格・内容をよく確認してください。良い価格で良い本を。きんどるどうでしょうでした。

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