こんにちは、きんどるどうでしょうです。いま話題、もしくはこれから話題になるであろうKindle作家にインタビューするKDP最前線。今夜はその第132回。
けしからんおっぱいで「風立ちぬ」を打ち破り、無料本総合1位を獲得しながらも厳しいレビュー多数で致命傷を負った「よいこの有害図書」を執筆した星井七億さんです。
星井七億さんには本作執筆のキッカケやオススメのポイントをなどを語っていただきました。さぁ、いったいどんなお話が聞けるのでしょうか。もちろん、本作はAmazonKindleで無料で試読が可能です。
著者プロフィール
星井七億(ほしいななおく) Twitter @nnnn330
1985年生まれ。沖縄県出身。会社員。趣味はブログ運営と同人活動。
過去の作品は『笑いたい奴こっち来い!』『よいこの有害図書』等。
ブログ『ナナオクプリーズ』 http://7oku.hatenablog.com/
Kindle作家インタビュー
――この作品を書いたキッカケを教えてください
元々はブログや同人誌に掲載していた小説なのですが、読者を増やすことと作品のマネタイズ、また身の回りで電子書籍の需要を拡大しようという目的がありました。
電子書籍はもっと敷居の高い存在だと思っていたのですが、調べてみると実はもっと気軽に読める・出せるものであるということを知ってから、ではひとつやってみるかという気持ちですね。
――作品の特徴やセールスポイントはどういうところですか?
自分で自分の作品の「ここがいい!」「ここが違う」と売り込むことが苦手なので、読者に判断してもらいたいというのが本音ですが、それだとあまりにもお粗末なので、「ブログでそこそこ読まれている」というところだけ……。
――作品を書くうえで悩んだところは?
特にないです。ひとつだけあげるなら、不必要に他人の尊厳を貶めたり、過剰に蔑視的な表現を含めないという部分でしょうか。もっともAmazonのレビューを見るとそういった配慮は全く通用してなかったようですが……。
――執筆にかかった時間は期間はどれくらいですか?
作品の長さにもよりますが順調に筆が進めばだいたい掌編一作三〜四時間で、収録した作品全体の改稿を含めた総執筆期間なら半月くらいです。
――小説を書き始めたキッカケはなんですか?
小さい頃から物語を考えるのが好きだったのですが、形として残すことをしませんでした。高校時代、夏休みに一日一時間、十日連続で校庭を走らなければならないことになり、辛さを忘れるために長編のシナリオを考えていたら、これをアウトプットしないのはもったいないなと思って書き始めたのがきっかけです。
――電子書籍についてどう思われますか?
読者向けのメリット・デメリット・改善点などはすでに語られ尽くしていると思うので、個人で出版する側の立場から。
もしも何かアウトプットしたい作品があったり、アウトプットできる力がある人は皆、たとえそれが相当にニッチな需要であっても、電子書籍として世に出してみることをオススメします。長さ・質・値段・立場・ジャンルに囚われず作品を供給できるということは結果的に、電子書籍の市場を開拓するだけではなく、自分自身への刺激に繋がり、また自分自身に向けられた需要を見つけることができるのだと思います。そのうえデータには国境がなく、また表にでるまでのスピードが早い。作成も出版もずいぶん楽になりました。供給が飽和状態になる可能性もありますが、それでもやはりコンテンツが揃っていることは魅力的であり、その中に自分の作品があるということは代え難い喜びがあります。
――ブログ等の個人メディアを運営していますか?またその場合気をつけていることはありますか?
現在「ナナオクプリーズ」という小説ブログを運営しており、主に原稿用紙十枚未満の掌編を載せています。ブログはあと二つは運営したいと思っているのですが、なかなか時間がとれず……気を付けていることがあるとすれば「人を呼ぶコンテンツは書くけど炎上はしない」という面だけですね。ただそれでも、脅迫状が届いたことはありますが……。
――読者からの感想はありましたか?
僕のブログの小説は、現時点でツイッターで累計五万ツイートされていたり、ニュースサイトで紹介されたりと、SNSでは高い評価をいただいていたのですが、Amazonのレビューだと低評価と辛辣な意見が続きました。ツイッターは「共有」、Amazonレビューは「批評」というメディアの特性の差が出ているのだなとわかり、この可視化された評価の温度差は面白いなと思いましたね。単純に商品価値としての話だとも感じられますが。また、電書化した際にブログ掲載時にあったテンポやスピード感が失われているということも目立ち、今後は電書化に合わせた改稿も必要なのだと知りました。
――Kindleで出すにあたって困ったことはありますか?
元々、超がつくほどのデジタル音痴なので、形式の違いを把握したりデータの変換時に起こる表記の狂いなどを調整するのに手間取りました。それでも現在は作成から出版までのステップがだいぶ簡略化されたり初心者向けの情報が豊富になったりしているので、深刻に困ったことはないですね。
――今後どういった作品を発表していきたいですか?
三年ほど前から書きためていたガールズラブの短編があるので、改稿した後にまとめて短篇集として発表する予定です。あとは書き下ろしでボーイズラブの短篇集も出したいですね。これらはそれまでの作風と違い、コメディの要素は少なくなります。あとは今後頒布していく同人誌の電子書籍化ですね。
――それでは最後に、読者にメッセージをお願いします。
お手柔らかにお願いします。
今回お話を伺ったKindle本
よいこの有害図書
星井七億 (著)
価格:99円 ★*☆☆☆ 6件のレビュー
累計アクセス100万超えのショートショート集。きれいな小説が好きないい子ちゃんはお断り!ブログで発表され「ツイッター」で20000ツイートされた実験小説「制約だらけの桃太郎」他、どこに出しても恥ずかしい低俗ストーリー七編を収録。
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