あなたを売れっ子作家に仕立て上げる4ステップ

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新シリーズ『あなたも神になれる』が始まりました。ネオこくぼしんじです。
新連載『あな神』では「おみこし理論」とその応用によって 架空キャラではない「あなた自身」を神格化する方法を解説します。いわゆるセルフブランディングですね。
あなたがKindle作家として将来、多くの人から愛され、尊敬されたいなーと思うなら、ぜひ疑いながら読んでみてください。何だかんなで必ず役立つ記事です。マンガ発のブランディング技術があなたをきっと「神」にします
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……と、まあ改めてタイトルを見直すと、顔から蒼い炎が吹き出すほど恥ずかしいんですけど、『それゆけ!ライターズ』に続く新シリーズは、あえてこのタイトルで行かせていただきます。
いや、なぜならというか、何というか……実はこのあり得ないタイトルで賞取っちゃってまして。星海社さんの「第3回 ミリオンセラー新人賞」という賞の山田真哉賞という審査員賞なんですが。
形の上とはいえ、先方さんから賞と転載のご快諾までいただいた"ありがたいタイトル(笑)"を変えてどうすんじゃ! という事情です。では、さっそく本題に入りましょう。
>>>前回の連載作品「それいけ!ライターズ」もあわせてチェック

どう考えても「タイトル詐欺」

タイトルを見て、多くの人は最初にこう思ったのではないでしょうか。何しろ「神になれる」ですからね。人目を引くためのハッタリもついにここまで切羽詰まったかと思われたかも知れません。そんな皆さんに向けて、まず言いたいです。そうした感覚は世間一般の常識に照らして「正しい」です。
何しろ「あなたも神になれる」とタイトルで謳っているくせに、本物の神様になる方法を説明していないですし、今後も説明する気ナシですから。
それでも、「神になれる」が完全にウソかというとそうでもないんです。
オレは間違っても、あなたを全知全能の神様にすることはできません。ですが一方で、あなたを周囲から『神』のごとく祭り上げられる「特別な存在」にする方法やプロセスは詳細に説明できるからです
では、なぜ説明できるのかというと……。マンガのシナリオを数多く執筆する中で、キャラクター設定や演出のノウハウを掴んだから。そのやり方を少しひねると、現実世界の人物や企業、商品、サービスなどのブランディングにも応用できるというワケです

紙の上に神を生み出す「おみこし理論」を思い出して!

それゆけ!ライターズ』で過去に紹介した内容を、少しだけおさらいさせてください。「おみこし理論」というのは、マンガの世界を発祥とする、特定のキャラクター(特に主役)を魅力的に見せるための技術体系です。

「認めたくないが――お前は紛れもない天才」
「あなたを見てると飽きないわ」
「惚れたぜ兄貴! オレを舎弟にしてくれ!」
「オレの命を、お前に託す! 失敗したら承知しねえぞ」
「せいぜい良い人ぶってろ。今に化けの皮を剥がしてやる!」

今まで読んだマンガの中で、上のようなセリフに出会ったことはないでしょうか?
こうした賛辞や批判、期待などを、脇役みんなが主人公に向かって浴びせ続けると……主人公は次第に作中で「キーマン」、あるいは「台風の目」と認知され、読者の興味を誘う存在となっていくんです。
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こうやって脇役みんなに噂させると、この場に居もしない主人公がいったいどんなヤツなのか、何だか気になってくるという寸法です。
※「おみこし理論」そのものについて詳しく知りたい方は、特に『それゆけ!ライターズ』の第4回、第6回をご覧ください。
上記を現実世界の例で説明するなら……有名タレントのように大勢のファンから騒がれている存在を、自分自身がファンでなくとも、とりあえず「(騒がれているから、それに値する)すごい人なのだろう」と認知してしまうような状態……ですかね。
主人公が作品内で上の状態に置かれるよう、自作自演的に主人公の一挙一投足をクローズアップさせていくのが、本来の「おみこし理論」の使い方でした。
特にマンガやキャラクター小説では全ての登場人物を作者が自分で作れます。そのため脇役を総動員して主人公を話題の中心に置くことで、主人公を作品内でスターのような存在感のある人物へと仕立てることができるワケです。
また、そうやって脇役みんなで主人公を担いでいる図式があたかも「おみこし」のように見えることから、この方法論は「おみこし理論」と名付けられています。
「おみこし理論」とは言ってしまえば、架空の人物に実在のスター顔負けの存在感を与えることで、紙の上に神を生み出すノウハウ……なワケです。

要は、こうしたキャラクター演出のノウハウにのっとって、あなた自身、ないしはあなたの会社やあなたが展開する商品やサービスが、あたかもマンガの主人公のように「おみこし」の上に乗れたら……?
何が起こるか、楽しみじゃないでしょうか。というより、その様子が楽しみに思えない人は、この先を読む意味が皆無なんですけどね(笑)。

「おみこし理論」をリアル世界に発動させる4ステップ

リアル世界で「おみこし理論」を実現する上で難しいのは、フィクションの世界と違って、自分をヨイショしてくれる脇役までを自作自演できないこと。人生は「自分」という主人公ひとりしか自由に動かせないですからね。
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なので、SNSなどを使って「俺すげー」アピールなどを考えなしに繰り返していると、だいたいの人はブランディングを果たすどころか、冷笑されて終わります。
ですが、ある基本を満たしながら活動していくと、あなたは自分の生き方に周囲を巻き込んでしまうというか、周囲の人々を脇役に変えてしまうことができるんです。
これが、リアル世界であなた自身に「おみこし理論」を発動させ、あなたをいわゆる「神」に変えるためのステップです。
最初に断っておきますが、これから語る内容、充分に本1冊ぐらいになってしまう分量のお話です。なので、今回は初回ということもあって概略から入ります。

(1)定義

キャラ立て(ブランディング)したい存在を、最初にどう「定義」するか。自分がいまどういう存在であり、今後どういう目標で活動していくかという理念、志の部分です。
ゼロから何かを始めようというとき、ここが間違っていると、最初の支援者を掴むことがなかなかできません。

(2)認知

上で決めた「定義」を掲げながら、目立ちまくる――いわば「この指止まれ!」を開始するステップです。
最初は周囲から「ウザい」、「馬鹿なコトを」と思われる場合が多く、叩かれることもあります。が、ここで自己を応援してくれる最初のファン層を掴んだとき、あなたは「オレすげーだろ状態」を卒業し、本格的に「神」に近づけます。

(3)継続(断行)

少数の応援を受けながら、当初決めた志に沿った活動をひたすら続けるステップです。
金銭的問題、人間関係のしがらみ、ときには生命の危機など、さまざまな困難があなたの志を折りに来ますが、ここで折れると応援を失います。
サラッと書きましたが、これは作劇で言えば、主人公が主人公らしくあるため命がけになる部分を実人生で行わなくてはいけないというコト。なので、非常に困難なステップです。

(4)感謝

自分を応援してくれた人に恩返しするステップです。
応援者やファンというのは基本、あなたを応援したことに対する「見返り」を求めていますから、折に触れて何か「恩返し」をしないと離れていくものです。
ここにもいろいろなコツがあるのですが、正しい「恩返し」はファンの心をさらに魅了します。
次回以降、事例やこぼれ話などを交えながら、上記ステップの詳細を語っていきます。

これは、あなたが「主人公」になるための物語

『それゆけ!ライターズ』の最後に紹介した猪木算本宮算巨人算。どれも不撓不屈の主人公パワーであらゆる事態を打開する、豪快な物語の作り方なのですが……。困ったことに、致命的な欠点が1つありました。
物語の作者自身、強烈に「マンガの主人公っぽい人」でないと、なかなかこうしたやり方で物語を作れないというところ。唯一にして最悪の欠点です(笑)。
で、その主人公っぽさ、「主人公的発想」や「主人公属性」というのが、これまた教えるには大変で……。
言葉にするなら本1冊レベルの説明が必要だし、その上になおかつ、実際の人生でリスクを背負い、「主人公っぽい生き方」を続けない限り身につかないという、いたって困難なモノなんです。
ただ、せっかくこうした連載という場をいただいて、伝える場があるのなら、その領域まで伝えたい。知ってるんだから伝えなきゃ。そう思って始めたのが今回の新シリーズです。
以上、自己啓発的な怪しい要素も満載な新シリーズ「あなたも神になれる(略称:あな神)」ですが、これを書き進める本来の意図は、間違いなく「作劇の上達のため、主人公マインドを身に付けてもらう」こと。
あとはせいぜい、こうした自己プロデュースの方法論が、作品の執筆と販促を両方同時にやらなきゃいけないKDP作家さんたちの利益に少しでもなってくれれば。ホントその程度です。
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あなたのモラルの許す限りにおいて、読み続けていただければ幸いです。

さいごに 一応、補足まで

本連載は、「ブランディング」や「キャラ立て」という自己啓発的要素を扱うため、事前に断り書きしたいことが2つあります。いくつか、補足させてください。

1. 本連載は、あらゆるビジネスを直接的に扱いません。

私が体験やノウハウを元に説明できるのはせいぜい「人気者になる方法」までです。本連載で語る内容は確かにビジネスなどでも応用可能なため、人気や知名度をお金に変えていく方法に興味がある方も多いと思います。

が、そっちは各自で勝手に応用してください。オレがお話する範疇の外です。

2. 本連載を軸に、セミナー等を行う予定も一切、一生涯ありません。

本連載を後日KDP化することぐらいは当然考えてます。むしろ、そのために連載させていただいていると言ってもいいでしょう。
ですが、セミナーやよく分からんグッズを売ったりして悪どく立ち回ると、回復不能なほど自分のキャリアが汚れるということも同時に良く知っています。なので、その領域にはいっさい踏み込みません。そういう動きを発見した時は、容赦なく叩いていただいて結構です。
まあ、オレがわざわざそういう動きをする以前に、この連載の内容、タイトル自体が叩かれそうですが(笑)。

この記事を書いた人

本名:小久保真司(こくぼしんじ)
1974.10.12.うまれ。
東京都台東区の山谷地区出身。慶応義塾大学総合政策学部を卒業後、専門学校や声優養成所の事務員として働きながら漫画原作者に師事し、シナリオライターに。コンビニ向けのペーパーバック漫画やゲームのシナリオライターとして活動する。現在は通常のライター業も請けつつ、KDPでオリジナル作品を発表中。他に、自分と同じKDP作家を支援する活動も行なっています。→『きんぷれ!』(http://kin-pre.com
Kindle本「DISTANCE (がんばれ!アクターズ戯曲シリーズ)」好評発売中

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