旅は道連れ世はお酒「旅して呑んで戯れて 四国・九州・沖縄 編」を執筆したさくらコヨーテさんにインタビュー

1304291こんにちは、きんどるどうでしょうです。
いま話題、もしくはこれから話題になるであろうKindle作家にインタビューするKDP最前線。今夜はその第106回。
日本中を見てまわろうと酒をお共に一人旅。女子力なんてなんのその、今日も呑んで飲まれて書きまくる「旅して呑んで戯れて 四国・九州・沖縄 編」を執筆したさくらコヨーテさんです。
さくらコヨーテさんには本作執筆のキッカケやオススメのポイントをなどを語っていただきました。さぁ、いったいどんなお話が聞けるのでしょうか。もちろん、本作はAmazonKindleで無料で試読が可能です。

インタビュー with さくらコヨーテさん

旅して呑んで戯れて 四国・九州・沖縄 編

フーテン娘の酔いどれ紀行! さくらコヨーテ デビュー処女作 書き下ろし。
お気に入りの赤いバックパックとミラーレスカメラが相棒。
バックパッカー宿と酒場での情報を元に、ゆるりゆるりと歩を進め、気がつけば今夜も酔いどれて地酒と共に朝焼けを見る。
その土地の懐にするりと身をゆだね、旅して人情、呑んで人情、さらにお戯れでまた人情。
淡いトラベルラブも酒の肴にして、さくらコヨーテは、今宵、貴方の街へ。
価格:280円
評価:★★★★☆,3件のレビュー
Amazon.co.jpで詳細を見る

――この作品を書いたキッカケを教えてください

日本中を見て回りたい、と思い立ち、五年勤めていた会社を辞めました。“日本人のくせに日本のことを知らなさ過ぎる”のが悔しくて、じゃあもう旅行じゃなくて、日本縦断しちゃおう!と。でも観光地ばかり回っていても面白くない。もともと計画して行動する性質でもないのと、お酒と人が大好きだし、それならとりあえず行ってみて、各地の酒場やゲストハウスで情報を聞きながら地元のことを教えてもらえばいいや、というフーテン旅が始まりました
そんな旅の記録を残そうと文章付きの写真をインターネットで上げていたら、バックパッカー新聞の編集長である向井さんから、「あなたの旅、所謂“女子旅”じゃなくていいね。そうだ、旅の本、書きますか?」とお声を掛けて頂いたのです。それがこの作品を書いたキッカケ。以前から私の話を面白がってくださってはいたのですが、本のお話は突然でした。きっと私の写真と文章をみて、これは本当に“女子”じゃねえ、面白い奴だな、と確信してくださったのでしょうね……。だって、景色を撮れば、お空お花やスピリチュアルスポットではなく、商店街や酒場と民家。人物を撮れば、お洒落カップルや子供たちの笑顔ではなく、商人の姿やほろ酔いお父ちゃんたちの赤い顔。飲食物を撮れば綺麗なカクテルやスイーツではなく、お酒のボトルとお母ちゃんの小鉢料理。あ、もちろん観光地もちゃんと回ってますけれどね。

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

日本、ひとり旅、酒、人情、と聞いて惹かれる方には是非とも読んで頂きたいです。他にも、音楽、電車、恋愛、などキーワードは挙げたらキリがないのですけれどね。地名以外、ゲストハウスや呑み屋さんの名前は伏せていますが、ヒントをたくさん散りばめていますので、旅に出たくなったひとには場所を探してほしいし、行ったことがあるひとには「この本より先に行ってるよ!!」と自慢してほしい。それから、四国・九州・沖縄出身の方、あなたの地元にお邪魔して、荒らしてきました、少しだけ。あんなところで何やってんだこいつ、とクスクス笑ってやってください。

――特にお気に入りのシーンはどこですか?

全ての土地でお気に入りな出来事があったので選べないのが本音ですが、敢えて言うのであれば宮崎県で出会ったタクシー運転手のお父さんとデートシーン、高知県で常連さんに叱られてお酒で闘ったシーン、大分県で働いたバーでのマヌケな年越しシーン……ああ、やっぱり選べないですね。質問の答えにはならないですが、各地で起きたお気に入りシーンだけを切り取って、本にしました。

――本作の執筆中に起きた印象的な出来事はありますか?

ゲストハウスではドミトリー部屋(相部屋)に宿泊しているので夜中にPCをカタカタするのは迷惑、それからお酒を呑みながら進めたい、という理由で、執筆中は基本的にリビングやコモンルームに居たのです。“この娘さっきから酒を片手に黙々とPCに向かっている、しかもチラっと見えた画面には文字がビッシリ、何してるんだろう?”と気になるらしく、結構たくさんのひとから話しかけられました。まだ「旅作家なんです」なんて恥ずかしかったので、「遠距離の彼へのメッセージなの」とか「日記を書いてるの」とか、何かしら嘘を吐いていました。ただ、「お酒の記録を付けているの」の嘘は、じゃあ外に呑みに行かなきゃ!と誘われて、夜な夜な連れ去られることもしばしば。何度PCちゃんに振り向きながら別れを告げたことか。何も聞かれないときも、焼酎やウイスキーのボトルをドンっと横に置いているので一瞬で酒好きがバレてしまって、これも夜な夜な連れ去られ……いや、ひとのせいにしちゃいけない。自分で先導切って呑みに行ってました!なのでなかなか原稿が進みませんでした!次の日原稿の続きを書こうとすると、酔って書いた記憶のない文章が残っていて驚いた、なんてこともしょっちゅうです

――作品を書くうえで悩んだところは?

呑み過ぎると記憶を結構飛ばすのですよ。なので撮った写真を見返しながら書いていても、これ、何してたときのだっけ、なんて悩むことがよくありました。あ、これ冗談ではなくて、本気で悩んでました。
あとは、“初執筆なので先ずは二万字くらいで”ってお話を頂いて、二万字なんて軽く言うけど!!と怯んでいたのですが、書き出したら結局、伝えたいことが多過ぎて五万字以上にもなってしまいまして、まとめるのが大変でした。それから各地の方言を再現したくても、言葉がうつりやすい私の頭の中では既にいくつもの方言が混ざってしまい、さてこの土地はどんな言葉で話していたかしら、なんて考えたり、あと、文章に写真を挿すかは最後の最後まで悩みました

――読者からの感想はありましたか?

はい。主に旅好きなひと、お酒好きなひとからメッセージを頂くことが多いです
「○○県は××も美味しいですけど△△も美味しいですよー。」と酒情報を頂いたり、「何もないところだと思って故郷から出ちゃったけど探せば色々楽しめるんですね。地元帰ったら呑みに行きます。」などの地元新発見や、「ここ実際行きましたー!いいですよね。」という旅人話、「恋愛話について深く書けない理由があったんですか?もっと書きたいけど抑えてるように感じます。」「時系列が途中バラバラになるので、少し混乱しました。」などのご指摘など、たくさん頂いて幸せいっぱいでございます

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

約三ヶ月です。

――Kindleで出すにあたって困ったことはありますか?

文字がズレてしまったり、空白のページが出来てしまったり、アップロードにエラーが出てしまったり、ですね。でも実際私が個人で出したわけではないので、大変なことは全て編集長にお任せしてしまいまして、詳しくは分からないです
個人的に困ったことは、私が出会ったひとたちはご年配の方が多く、「みんなのことを書いたよ!」と伝えるととても喜んでくれるのですが「Kindle?電子書籍って??」となってしまうこと、あと旅人・バックパッカーはクレジットカード持っていないひとが多いこと!ただ、さくらコヨーテの本をキッカケに電子書籍デビューしちゃったよー、クレカないからコンビニでAmazonのギフトカード買っちゃったよーと仰ってくれる方が多くいるので、嬉しいことでもあります。

――この本を紙で出したいという出版社が来たらどうしますか?

喜んで承諾致します。電子書籍も好きですし便利ですが、書店や本棚に並んでいるところや、直接ひとの手の上に乗って一枚一枚頁を捲ってもらえる本の姿を想像すると、それだけでも愛情が増しますので。私自身、一日中書店に居て、気が付くとカゴいっぱいに本を選んでしまうことが多いのです。紙とインクの匂いも大好きです。

――今後の予定について簡単に教えてください

いまは大阪に居ます。五、六月は音楽イベントを主催するので東京に一度帰り、それが終わったら旅を再開。次に目指すは中部と東北、北海道です。今作は四国・九州・沖縄編ですが、次作がどのようになるか、他人事のように楽しみです。

――それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします

旅本を書いておいて言いますけれど、私、“旅は素晴らしい!みんなも旅しようよ!!”なんて信仰は好きじゃないのですよ。いやもちろん旅は素晴らしいし好きだからやっているし、みんなに知ってほしいから文章にもしたのですけれど、別に特別凄いことでも偉いことでもない。むしろ旅をせずに地元で働く方々が居るからこそ、私は会いに行けるのです。私が思うのは、同じ場所にずっと居たって違う土地を転々としていたって、自分は自分で根本は変わらないということ。でも、変わらないけれど、増やせる。だから自分の、位置じゃなくて感情を動かす。それが動いていれば、何でも繋がるし付いてくる。私の本を読んで、旅に出たいって思って頂けたらそれはとても嬉しいですけれど、その前に、自分の居る土地やそこに住むひとたちを惚れ直してほしいな、と思います。
なんて、真面目に言ってみましたが酔いどれの戯言です。本当は楽しければ何でもいいです。
旅の途中、季節は春。さて、今宵はあなたの街へ。」です。

著者プロフィール

さくらコヨーテ Twitter @sakura_coyote
1985年生まれ。埼玉県出身。主に日本語、英語を話します。日本手話、中国語も少々話します。
ピアノ・フルート演奏、音楽・映画鑑賞、読書、料理、お菓子作り、という一見オンナノコな趣味を持ちながら、蓋を開けてみれば感奮興起、バックパック背負って日本縦断フーテン独り旅の最中。日本酒・焼酎・泡盛・ウイスキーを愛し、各地の酒場で人情に触れながら毎晩毎朝酔いどれる、オヤジな日々でございます。
座右の銘は「想像できることは創造できる」。
いつも好奇心を旺盛にし過ぎるため失敗も多々ありますが、周りの方々に呆れ笑いで愛されながら、さくら前線はゆるりと日本北上中でございます。

きんどるどうでしょうでは、KindleDirectPublishing、個人出版で頑張るインディーズ作家の方々を応援しています。

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