Penguins in the AQUA を執筆した中村優一さんにインタビュー

こんにちは、きんどるどうでしょうです。
いま話題、もしくはこれから話題になるであろうKindle作家にインタビューするKDP最前線。今夜はその第１０５回。
KindleComicCreaterの登場でわずか１時間で作り上げたラブリーな写真集「Penguins in the AQUA」を執筆した中村優一さんです。
中村さんには本作執筆のキッカケやオススメのポイントをなどを語っていただきました。さぁ、いったいどんなお話が聞けるのでしょうか。もちろん、本作はAmazonKindleで無料で試読が可能です。また、シリーズ最新刊「Animals in the ZOO」が無料キャンペーン中ですよ。

インタビュー with 中村優一さん

Penguins in the AQUA

カメラマン中村優一 1971年福岡県出身　水族館にいるペンギンたちの写真集です。
価格：３００円
評価：★★★★☆，１件のレビュー
Amazon.co.jpで詳細を見る

――この作品を書いたキッカケを教えてください

もともと、自分の仕事に関する資格の本を出版しようと考えていました。平成２５年の２月からEIN取得のためのSS-4提出やW-8BENの提出を行い、やっと準備が完了したところでした。
やっと執筆に取りかかれると思っていたら、鈴木みそ先生のブログで「Kindle Comic Creator」が紹介されていたのです。自分は漫画は書きませんが、「うん？画像データが簡単に本に出来るのなら、写真集も同じでは？」とひらめいて、早速ダウンロードして試してみました。その時に使った写真データが何度も撮影してきた水族館のペンギンたちだったのです。
「文章を書く」というのはなかなかハードルの高さを感じるのですが、「写真を選ぶ」ということは普段から行っていることです。そこにほんのちょっとした作業を加えるだけで、簡単に自分の写真集の出版ができるのです。

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか？

正直、アマチュアですので写真の腕前そのものはつっこみどころが満載だと思います。でも、ペンギンたちに対する深い愛情は存分に感じていただけるのではないでしょうか。文章と違い写真の場合は「下手な鉄砲も数打ちゃ～」でいい写真が撮れる場合もあります。１枚でもいいので、そういう写真を見つけていただけたらありがたいですね。

――作品を書くうえで悩んだところは？

もともとこういった形で世に出すとは思っていなかったので、ある写真をどう選ぶかで悩みました。あまり厳選するとほとんど選べなかったので…。それなりにボリュームがあった方がいいと思いましたので、使えそうな写真は全て使いました。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか？

写真データを選んで、本にする作業は写真サイズのリサイズツールや「Kindle Comic Creator」を使って１時間ぐらいでしょうか。最初だったので戸惑うところもありましたが、本当に簡単でした。

――Kindle で出すにあたって困ったことはありますか？

やはりEIN取得などの税金関係の手続きですね。ネットで情報が得られましたが、この時代にオンライン手続やメールでの手続が出来ないのは参りました。ちょうどＴＯＥＩＣの勉強もしていましたが、やはり英語オンリーというのはハードルが高いですね。

――電子書籍についてどう思われますか？

画期的なものですが、やっと普及期に入ったと思います。Kindleの場合は専用端末だけでなくiPhoneやiPad他のスマートフォン、タブレットがそのまま利用できるのが大きいと思います。独自規格・自社端末にこだわる日本メーカーはやはり伸びませんでしたね。

――今後、どういった作品を発表していきたいですか？

今度は最初から出版をにらんだ写真を撮りたいと思いますが、欲を出すと逆にいい作品が出来ないような気がします。もともと出そうと思っていた資格試験対策の本を作っていきたいと思います。このジャンルもまだまだ未開拓だと思います。

――それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします

KDPは本当に革命的です。自分が最初に電子メールやブラウザを使った平成６年頃のインターネット創生期を思い出します。こんなアマチュアカメラマンの自分が作った写真集でも無料キャンペーンで２０位代までランキングがあがり、全世界で２００人以上の方がダウンロードしてくれました。Twitterでも感想を書いてくれる方がいて、本当に感激しました。
コンテンツが大事ですが、まだまだアイデアで勝負出来ることがたくさんあると思います。自分の場合は写真集というまだ比較的競争が少ないところで、注目を浴びることが出来たと思います。これからは写真集もkindleで伸びるジャンルになるのではないでしょうか。