ここまで読み解きますかっ!「謎解き『イニシエーション・ラブ』」を執筆したゴンザさんにインタビュー

謎解きイニシエーション・ラブこんばんわ、きんどるどうでしょうです。
いま話題、もしくはこれから話題になるであろうKindle作家にインタビューするKDP最前線。今夜はその第81回。
傑作恋愛小説であり、ミステリー作品でもある「イニシエーション・ラブ」を細部まで分析解説する「謎解き『イニシエーション・ラブ』」を執筆したゴンザさんです。
ゴンザさんには本作執筆のキッカケやオススメのポイントをなどを語っていただきました。さぁ、いったいどんなお話が聞けるのでしょうか。もちろん、本作はAmazonKindleで無料で試読が可能です。

謎解き『イニシエーション・ラブ』

乾くるみ氏による希代のトリック小説『イニシエーション・ラブ』。
1980年代の静岡と東京を舞台にして語られる、どこにでもありそうな若者たちの恋愛の理想と現実。すーっと何も考えずに読んでしまえば、なんということもない物語ですが、実はその裏には丁寧に、緻密に組み上げられた驚くべきプロットがあります。
この小説のトリックに気がついても、実はその細かい仕掛けにまでは気づけないままの人が多いかと思いますので、じっくりみっちり解説してみました。数学科出身の著者が仕掛けた、数学的なギミックの数々。堪能してください。
価格:100円
評価:最初のレビューをお待ちしています
Amazon.co.jpで詳細を見る

インタビュー with ゴンザさん

――この作品を書いたキッカケを教えてください

単純に、『イニシエーション・ラブ』という小説を読んだことです。
この本は、何も考えずに読んでいるとごく普通の、どちらかといえば退屈な恋愛小説なのですが、いろいろなところに注意を払ってみれば、驚くほど緻密に組み立てられたプロットに基づいて書かれています。そのプロットを解明してみようと、自分の知的好奇心を満たすために書き始めてみました。すると思った以上のボリュームとなり、また外に出しても恥ずかしくないかも、という質まで高められたように思いましたので、公開することにしました。

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

『イニシエーション・ラブ』の構造を分析し、解説することに徹しています。ただ、単なる書評や解説にとどまらないよう、「そこまで勘ぐるか?」というレベルまで、しつこく細かく、重箱の隅をつつくように徹底解剖することを心がけました。『イニシエーション・ラブ』を読んだ方に、いくつかは驚きを提供できると思います。この小説を何度も楽しむためのガイドブック。それが<謎解き『イニシエーション・ラブ』>です。

――どうしてこのタイトルにしたのですか?

内容の本質を伝えるには、このタイトルしかありませんでした。
タイトルに『イニシエーション・ラブ』という語句が入っていることで、amazon検索で本家の本と私のこの電子書籍が並ぶことは、考えていなかったので、なにかトラブルにならないか、ひやひやしています。ただ、著作権違反は犯していないはずですし、本家の面白さを補完できるものだという自信はあるので、いけるだろ、と腹をくくりました。今思えば、コバンザメ的にプロモーションできるいいタイトルです。

――本作の執筆中に起きた印象的な出来事はありますか?

実は『イニシエーション・ラブ』は韓国でも翻訳版が出ています。そしてその解説は、私の本書をおおいに参考にして作られています。これは翻訳者の方に頼まれて、私が了承したものです。

――作品を書くうえで悩んだところは?

なるべく公平、客観的なおかつ論理的であろうとしたこと。引用を正確に行うこと。わかりやすい文章に噛み砕いたこと。そして、途中で飽きられないように、テンポよく書き綴っていくことです。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

初稿は1週間ですが、追記したり、修正したりで、なんだかんだで1年間くらいです。

――Kindleで出すあたって困ったことはありますか?

ひとつはEpubなどの電子書籍用ファイルへの変換です。本当にこれでうまく表示されるのか、びくびくものでした。
ふたつめは表紙の画像です。私は絵を描いたりする才能が無いので、えいやっと著作権フリーの画像素材を持ってきて、適当に作ってしまいましたが、今思えばきちんと本らしい縦横比に修正すべきでした。

――電子書籍についてどう思われますか?

紙の本に比べて、読む側にとっては以下の点がいいと思います。
・たくさんの本を気軽に持ち運べる
・在庫をもとめて探し回る必要がない
・検索ができるので、事典のようなものにはよい

書く側、出版する側にとっては以下の点がいいところです。
・売れないだろうけれども、出版が必要な学術書などを形に残せる
・出版費用が極少なので、だれもがクリエーターになり得る

デメリットは
・本のデザインの美しさは損なわれる
・一覧性、視認性が紙よりよくない
・読みきった達成感に欠ける
・本棚を埋めるコレクター魂を満足させない

一番の長所はそれこそKDPのように、著者と読者が直接つながることができ、「確実に売れることが正しい」とされがちな出版界を「面白いこと、人の心に届くことこそが正しい」という本来あるべき姿に戻せる可能性をもっていることです。

――オススメのKindle 本を3冊教えてください

ごめんなさい。実はKindle持ってません……。

――Kindle で個人出版を目指す方にアドバイスをお願いします

読者の皆さんは、本が好きな方だと思います。みんな心のどこかで「1冊くらいは、自分の本を世間に出してみたい」と考えたことがあるでしょう。KDPはそんな夢をあっさりとかなえてくれる、とっても魅力的なツールです。クリエーターとユーザーが直接つながる日がやってきました。「これ、本にできないかな?」とネタを探しながら暮らすと、日々が楽しいです。みんながちょっとずつクリエイティブになれば、ちょっとずつこの世界はよくなるような気がします。ぜひ電子出版、してみてください。

――今後、どういった作品を発表していきたいですか?

800字位のショートショート小説を書き溜めて、出版してみたいです。

――それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします

最近、ネットはもちろん、本の世界もあまりに情報が多く、読書も「質より量」になりがちです。ざーーっと流し読みして、結局何が言いたいの?
答えは何なの? 誰がいいで誰が悪者なの?
そう結論ばかりを急ぐ人が多いような気がします。なぜそうなのか、他の可能性は無いか、どうしてこうなっているのか。そういった思考の過程を大事にしたい、という思いを込めてこの本を書いてみました。しつこい読み方もまた楽しいものです。たまには同じ本を何度も読んでみてください。

著者プロフィール

ゴンザ
10月23日生まれ。
静岡県で普通のサラリーマンをしながらも、ちょこちょことものを書いている仮面ライター。若い頃はほとんどスポーツ感覚で大量の本を読んでいたが、最近はめっきり読書量が減る。その代わり、人と会って話をしたり、新しい体験をしたりすることに目覚め、「遅い青春」を迎えたような気がしている。書くことは好きだが、書くことを職業にしてしまうとバランス感覚が崩れてしまいそうなため、あくまでもアマチュアとして、普通の生活をしながら、すこしクリエイティブでありたいと考えている。
【ゴンザの園】:http://gonza.seesaa.net/

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